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「それでも歩は寄せてくる」に山本崇一朗先生の本領を見た!!

この記事は

「それでも歩は寄せてくる」の感想です。

情報遅い

「からかい上手の高木さん」の山本先生の最新作が「週刊少年マガジン」で連載される!!
というのを知ったのは数日前。
情報おっそ。
情弱ここに極まれりって感じですが、知った以上は読むしかない。

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©山本崇一朗
てことで、読んだので感想ですよ。
第1話のネタバレあります。

照れリアクションが最高に萌える

超簡単に作品を紹介するならば、「からかい上手の高木さん」の逆バージョンでしょうか。
といっても、男の子(田中歩)が女の子(八乙女うるし)をからかってる訳では無くて、とある理由から「一見からかってるように見える」風になってるだけで…。

ネタバレすると、歩(あゆむ)君は、うるし先輩を好きなんです。
けど、「将棋で勝ってから彼女に告白するんだ」(2人は将棋部。うるしさんは部長でメッチャ強い)と硬く誓ってるから、自分から好意があることを打ち明けません。
一方のうるしさんは、歩君に恋心があると認めさせたくて、色々と策を弄するんですが、悉く失敗。
それどころか逆に照れさせられてしまうんです。
彼の本心を知らないと、逆高木さんみたいな感じ(まぁ、間違ってはいないんだけれど)に映りますが、見所が全然違うんですよね。


「高木さん」の見所は、なんといっても西片君を好き過ぎてなんでも分かってる高木さんです。
歳相応といえばそうなのかもですが、西片君って愛い奴ですよね。
某秀知院学園生徒会副会長のかぐやさんに「お可愛いこと」と言われても、「確かに」と納得出来る少年。
いつもからかってくる高木さんをなんとかぎゃふんと言わせたくて頑張っても、結局からかわれちゃうんだけれど、めげずに頑張るとことか可愛すぎます。
無視するとか、暴力に訴えるとか粗野な手は絶対に使わず・考えることもせずに、傷つけない方法でやり返そうとするところがメッチャ好感持てます。

では、西片君は何故こうも毎回からかわれてしまうのかと言えば、高木さんが彼のことを彼以上に理解しているからなのだと思ってます。
なにをしようとしているのか。
どういう反応をするのか。
日頃の観察と恋する乙女の洞察力で把握・予測を立てているからこそ、上手にからかえるし、彼からのからかいにも対応できる。
どんだけ好きなんだよって感じですよ。
西片君を好き過ぎる高木さんが可愛いです。
僕の考える「高木さん」の魅力ですね。


ではでは、本作はどこか。
まだ始まったばかりなので、今後読み進めて行くうちに考えが変わるかもですが、今の所「うるしちゃんのリアクション」が見所だと思っています。
うるしちゃんの照れてる時の表情とか挙動が可愛すぎます。
これは、「くの一ツバキの胸の内」を読んでる方にはご理解頂けるかと思いますが、山本先生の描く女の子って表情豊かで、照れてる時が最高に良いんですよ。
頬を紅く染めて、目尻に涙を溜めてまで、全力で恥ずかしがる。
自分が一番可愛いと信じて疑わないくノ一すら負けを認めちゃうほどの破壊力がツバキにはあるんです。

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©山本崇一朗
うるしちゃんも思いがけない歩君からの反撃で、いっつも赤面させられています。
寧ろほぼほぼ全ページで頬を染めてる。
可愛いって言われるだけで赤面しちゃうほどピュアな女の子だけにリアクションにいちいち萌えます。
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©山本崇一朗

女の子の可愛いリアクションは、「高木さん」のちーちゃん(10巻の「西片」は破壊力抜群でした)や「ツバキ」のツバキなどでも味わえます。
けれど、「高木さん」も「ツバキ」も見所は別のところに設定されているので、ガッツリと楽しもうと思うならば本作の出番です。

「これぞ山本先生の本領だ!!」と叫びたいほどの萌えるリアクションが堪能出来ます。
これはコミックス買いだわ。
素晴らしいです。

終わりに

3本同時連載って凄い仕事してる。
体調とか心配になりますが、無理のない範囲で続けて頂きたいな。
「高木さん」も「ツバキ」も本作も、それぞれ違った魅力があって、どれも好きなので。