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大暮版「化物語」 第4巻感想

この記事は

漫画版「化物語」第4巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

第4巻が発売されました。
感想…感想なのか?
よく分からないですが、感想のようなモノです。

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©講談社・西尾維新/大暮維人

感想

第3章「するがモンキー」編の始まりですが、正直言えば感想を書き辛いですね。
これで全くなんにも知らないのでしたら、いくでも書きようはあるのでしょうけれど、結末まで含めて丸っと知っちゃってるので「こういう話なんでは」という推論も書けない。
漫画本編自体が終わってないので、「このお話はこうだったよね」という結論を含めた感想も書けない。
いっそ記事にするの止めようかなとも思ったのですが、折角3巻まで(感想を)続けてきたので、ここで止めるのも格好がつかない。

どうしようか、う~んう~~ん考えたのですが、そうですね。
ちょっと話戻してみます。
若しかしたら3巻の感想時に触れたかもですが、真宵に関して。

暦が真宵に出会った時、彼女はあからさまに拒絶の姿勢を取ったじゃないですか。
「話しかけないで下さい」と。
巻き込みたくないという気持ちから周囲を拒んでいた真宵が、事件解決を機に、自ずから「見かけたら、声を掛けて下さいね」と言えるようになった。
これこそが「とてもいいこと」という結びになっているのですが、よくよく考えると真宵の最初のリアクションは不思議です。

彼女は、自分が「普通の人には見えない存在」であることを正しく認識していて、けれど、自分を認識してきた暦に対して冷静に対応してるんですよね。
驚くでもなく、かといって、喜ぶでも無い。
それこそ「また、見える人間に出会ってしまったか」という様に努めて冷静沈着に「話しかけるな」と返しています。

ということは、やはり想像通り幽霊になった真宵に声を掛けた人物は、暦が初めてでは無かったのでしょうね。
少なくとも2人以上は過去に居て、何人かには「道案内をしてもらった」。
けれど、どの人も道に迷ってしまって、目的日に辿り着けなかった。
何故かという事を考えた末に、自分のせいであるという答えに辿り着き、そして、人を拒むようにした。

最初から迷い牛の習性を理解していたのであれば、こういった過程は不要ですが、恐らくそうじゃないとするのが自然。
なら、真宵が迷い牛の習性を理解する過去が有った訳で、彼女の暦に対する最初のリアクションから逆算するとこんな感じになるのかなと。

何が言いたいのかというと、真宵にとっても「切り捨てて来た人間」はいただろうことです。
ただ幸か不幸か、真宵にそこまで執着する人間は居なかった。

じゃあ仮にもし居たとしたら?
その人物Xは、真宵を助けた人間を恨むでしょうか。
自分が助けられなかったのに~って対抗心なり怒りを燃やすか。
無いとは言えないですけれど、まぁ、無いですよね。
真宵が助かって良かったという気持ちの方が強く出るのが普通で、真宵を助けた人間を襲うレベルの怒りを持つのは不自然です。
というのは、ちょっと違うか。
「怒りを持つこと自体は有り得ても、それを行動に起こしてしまうのは異常」とした方が正しいかな。


真宵の立ち位置には、そのまんまひたぎが入りますよね。
で、ひたぎを助けたのは暦。
人物Xに、今回のヒロインである駿河が入る…のかなというのが、この物語の結末に繋がっていくのですよね、確か…。
僕の読解力が間違ってなければ…。

(僕の読解力が正しいとして)この問いを解く為のヒントが2コマ入っていた気がします。
1つが「今日変わったことがなかったか」と駿河が暦に問うているシーン。
左手を抱えて、沈痛な表情で問い掛けを行う駿河。

答え如何によっては、自分の思惑に反する行為をしでかしてしまうかもしれない。
そういった負の気持ちが表情に出ていて、その元凶を抑えるかのごとく左手を抱えているように見えました。

2つ目はその次のページの「戦場ヶ原先輩か」と言ってるコマ。
左手に血管が浮かんでいて、見るからに「怒っている」のに、顔は笑顔。
込み上げる怒りを必死に抑え込んでいるとも解釈出来るけれど、ここは素直に「2つの意志」が駿河の中にあると解釈するのが良いのかなと。


…。
ダメだ。
感想が難しい。ココで止めます。

終わりに

第5巻で「するがモンキー」終わるのかな?
もし終わったら、存分に感想を書こうw