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大暮版「化物語」 第3巻感想:ありゃりゃぎさんがロリコンだからこその感動があった

この記事は

漫画版「化物語」第2巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

第3巻が発売されました。
「まよいマイマイ編」完結巻ですね。
簡単ではありますが、感想を書かせて頂きます。
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感想

改めて漫画として「まよいマイマイ」を通読しましたが、無性に感動しました。
真宵良い子過ぎるだろうよぉ。

自分が蝸牛であることを自覚していて、「自分を認識出来た人間」を避けなければならない。
嫌いだと嘯いて、咬みついて嫌われよう・避けられようと努める。
それはおかしいじゃない。
寂しくて虚しくて辛いはずなのに、誰にも見つけて貰えない。
漸く自分を見つけてくれたと思っても、迷惑を掛けたくないから嫌われないといけない。
自分から避けないといけない。
矛盾する行為を取り続けないとならない、それはどれだけ辛いことか。

真宵にとって、彼女を見つけてくれたのが暦で良かったと心から思えましたよ。

こうやって改めて読むと、暦ってガチですよね。
本物のガチンコのロリコン。
真宵は確かに可愛い。個人的にもスゲェ好き。最高だよね。
でもさ、幼女のパンツ見ても喜べないのよ。
嬉しくは無い。
けど、暦は鼻の下をだらしなくしちゃう。
本物だよね。

でもそれって、真宵が「普通の小学生女児」という認識だからでしょと思ってしまう。
暦の事を分かった気になって、勘違いしちゃう。誤解しちゃう。
そうじゃないと。
彼は、真宵が幽霊だと。怪異そのものだと知った上でも、態度を一切変えないんですよ。

確かに彼が彼女の靴をくんかくんかしてた時点では、彼は彼女を怪異だと認識してなかった。
怪異に憑かれた可愛い女児の靴という認識の元で一生懸命誠心誠意匂いを堪能してた。
心からの神への感謝といくばくかの罪悪感を胸に、そっと鞄に忍ばせたのでしょう。
ここまでは痛い程理解出来ます。

けど、怪異だと認識してからはどうか。
返さないんですよ。
真宵が探して・声掛けるまで鞄から出そうとすらしない。

そればかりか「変態に持ってかれない様保護してた」と嘘を吐く。
嘘なんですよ、これは。
だって、もう既に真宵が「変態には見つからない」ことを知ってたから。

いや、絶対では無い。
どこかのアホ毛高校生のように、家に帰りたくない変態がまたいつ現れるとも限らない。
第二・第三の暦から真宵を守ろうとしたのかもしれない。
変態は永久に不潔ですからね。
噛んじゃった。不滅だった。

こういった可能性を考慮すれば、嘘とは断言できないけれど、それでも嘘だと思うよ。
暦は美少女が美怪異だったと知ったくらいで、変態行為を止めないくらいには変態だから。
筋金入りの真のロリコンだから。

でもさ、だからこそ、なんだよ。
だからこそ暦じゃないとダメだったんだよ。

人間も幽霊も怪異も幼女も女子高生も守備範囲。
誰にでも等しく優しい。
優しく蕩ける。
心がしまらず、顔が蕩けて、鼻の下がだらしなくなる。

暦が全ての女性に対して変態行為を行うことを立証すること。
その中でもヒロインである真宵を好きであると描くこと、すなわち、真のロリコンであることを強く読者に印象付けることで、彼の格好良さを際立たせた。
真宵をお母さんに会わせたい!!
メッチャ格好良いし、故に、真宵が家に帰れて、お母さんに出会えた涙に涙出来た。

心から感動。
「まよいマイマイ」が一番好きだわ。

終わりに

ところで僕も家に帰りたくなくなりました。
家に帰りたくない。
そんで真宵と一緒に迷っていたい。