Mangaism

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「名探偵コナン」がこのタイミングでのクライマックスの何故

この記事は

「名探偵コナン」の妄想です。
ネタバレだけはしっかりあります。

はじめに

本稿は「名探偵コナン」に登場する黒の組織のボスの正体について触れています。
既にテレビアニメでも放送されましたが、まだ知らない、これから原作を読んで知る予定だという方は、この先に進まないで下さい。

と、いつもの前置きをしたところで。
青山先生の「名探偵コナン」がクライマックス感バリバリになってきてます。
昨年から1つの事件(4~5話ほど)を連載したら、1~2か月休載し、また1つの事件を連載する…という不定期連載となっていますが、内容に大きな変化が出ています。
黒の組織とは無関係の短編(3話完結)が無く、全て中編以上(4話以上)かつ組織関連の伏線がバリバリ張られたエピソードなのです。

いよいよ長きにわたる連載も最終カーブを回ったのでしょうか。
終わりに向かってのラストスパートを思わせる雰囲気が漂っているのです。

しかし、何故に今なのでしょうか。
若しかしたら、完全な僕の勘違いで全然ちっともクライマックスでは無いかもしれません。
そんな恥ずかしい可能性には目をつぶって、己の疑問に自分で答えてみます。

クライマックスなのはなぜか。考えられる3つの可能性

何故に今なのかというのは、こういうことです。
つまり、今はまだ組織のNo.2であるラムが誰なのかという謎を追っている段階です。
ファンの間で「ラム編」と言われている大きな区切りの中で、そこがまだまだ終わってない今、何故作品自体が終わろうとしているのか。
不思議ですよね。
コナンの最終目的は、勿論アポトキシンの呪縛から解き放たれて新一に完全に戻ることですが、加えて、組織の壊滅も狙っております。
ラムの正体を看破し、逮捕することが出来たとしても、それで組織が潰れるという訳ではありません。
ボスである烏丸蓮耶が控えているからですね。

それなのに、クライマックスのような雰囲気です。
一体どういうことなのでしょうか。
可能性を3つ考えてみました。

烏丸蓮耶、やっぱり死んでた説

生きていれば140歳を超えていることになる烏丸蓮耶。

ギネス記録では、フランス人女性のジャンヌ・カルマンさんの122歳だそうですが、それを20歳ほど上回ることになります。
非公認記録では、145歳の男性や256歳まで生きた人が中国に実在したとか出てきますが、確実な証拠が無いのでここでは無視しますと。
いくら漫画といえど、140歳オーバーは考えにくいです。
しかも、公式記録上では鬼籍に入られている人物です。

よぼよぼの爺さんが「わたひがぼすだ」とかふがふが言いながら出て来ても迫力がありません。
そんな展開、正直ガッカリです。

ならば、実際にも死んでいると考えた方が納得できます。

この場合、組織の目的も明確になります。
烏丸蓮耶を蘇らせることです。
アポトキシン4869は、若返りの薬では無いことは仄めかされております。
あくまでも偶然の産物に過ぎず、本来の効果では無いと。
灰原の言葉通り「死者を蘇らせる秘薬」であると考えられます。

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©青山剛昌

ラム=烏丸蓮耶説

もっとスマートに、ラムの正体が烏丸とするとクライマックスなのは納得です。
No.2であると思わせておいて、実際は組織のトップだった。
こうなった背景描写は必要ですけれど、ラムを捕まえることで、組織を壊滅させられますからね。

ここまでは外れていて欲しい

とまぁ、2つほど先に出しておいて、なんですけれど、この2つ以外であって欲しいのです。
「名探偵コナン」はあくまでも推理漫画です。(殺人ラブコメ漫画とするのが正解ですが)
もっとミステリ的な山場が欲しいのです。

3人のラム候補が全員違ってましたとなれば、ラムの正体看破で山場を作れそうですが、恐らくラム自体は3人の中にいる気がします。
そこにミステリ的な山場は作られてない気がするのですよ。
根拠も何もないんですけれど。

それよりも、烏丸蓮耶の正体でアッと驚きたいという欲求があります。
コナンの身近にいるあの人物が、烏丸蓮耶だったのか!!
と驚きたい。
驚かせてほしい。

だからこそ、次の3つ目の可能性に期待をしたいのです。

アクションのラム、ミステリの烏丸蓮耶

映画を中心に「コナン」と言えばアクションという印象を持っている方もいっぱいいらっしゃると思います。
原作ではそこまでアクションシーンは多くないのですけれど、映画のイメージは大きい気がします。
そして、組織との対決でアクションが無いとは考えにくいのです。

頭脳派集団という訳では決してない黒の組織。
ラムとジンくらいしか頭脳派はいません。(そもそも正規団員がすくn)
あとは脳筋か脳が足りてないか。
対してコナン側は、頭も切れて、戦える猛者がわんさかといます。
ならば、アクションシーンは彼らに任せればいい。

赤井と安室を筆頭にしたFBI・公安タッグで組織に乗り込む。
リーダー2人でラムの正体の謎解きをしつつ、武力で組織と戦う。
赤井はジンとの決着を、安室はラムを相手取って。
内部から瑛海(キール)が招き入れたCIAも参加して、一網打尽にする。

この「一斉捜査」にはコナンは加わらずに、同時進行で「烏丸蓮耶の正体」という最大の謎解きに挑む。
味方としては、平次と工藤夫妻が同行。
相手方は烏丸蓮耶とベルモット。

有希子とベルモットの関係など様々なドラマを描くことが可能である組み合わせ。
烏丸の正体を意外な人物に設定してあれば、読者の度肝を抜くことも可能です。


今やコナンに匹敵する人気を得た赤井と安室のタッグ。
既にその伏線は張られています。
タッグが生まれる可能性は決してゼロではありません。
そんな夢のタッグでアクションを派手に展開しつつも、同時進行で主人公の面目躍如。
驚異的な推理力でボスの正体に迫るコナンという構図。


いっきにラストへと持っていけるし、なにより個人的には相当盛り上がる。
アクションとミステリの両方をいっぺんに堪能できるこんな展開予想は如何ですか?

終わりに

なにはともあれ、通常連載に戻って欲しい。