Mangaism

アニメ、漫画の感想や考察を書いてます

コミックス買ってる漫画が続々と打ち切られていく…

この記事は

終わっちゃった漫画の感想。
ネタバレあります。

はじめに

打ち切り。
非情の宣告です。
商業誌である以上は致し方ないのだけれど、コミックスまで買ってると「ちょっと待ってよ~」ってなります。
ここ最近、コミックスを買ってる漫画が次から次へと終わってしまったので、ここに纏めたいと思い立ちました。
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ということで、ざっと感想を。(打ち切られた訳では無い作品も含みます)
まだ最後まで読めていない作品もあるので、あまり内容に触れてない感想もあります。
以下の順で書いていきます。

  1. 悪役王子は恋ができない
  2. キング・オブ・アイドル
  3. 弱キャラ友崎くん-COMIC‐
  4. セイギダイ~明治警察伝~
  5. 先生、好きです。
  6. また、片想う。

では、始めます。

悪役王子は恋ができない

1巻しか読めてないので、なんとも言えないのですが、僅か11回で打ち切られてしまってました。
流石に予想外だったので、二度見しちゃいましたよ…。
僕はこの漫画は表紙絵に惹かれて購入しました。
凛々しくて可愛らしいヒロインの顔に惹かれたんです。
画力は申し分なかったと思うし、キャラもこれからメイン所が揃っていってという段階。
設定としては手垢が付いたものではあったものの、主人公の立ち位置などには相応のオリジナリティが出てたと思うのですよね。
そこを活かしつつも、物語的にはこれから本格的に回り始めるのかなという段階だったので、見切り早すぎないって気持ちの方が強いのです。
打ち切りだったのなら、もう少し様子見して欲しかったな。
「REX」って意外と見切り早いんですね…。

キング・オブ・アイドル

今作は致し方ないって気持ちの方が実は強かったりします。
やはり主人公・まほろに感情移入出来なかったところが痛い。
カツラを被っただけで「美少女」として見られる点はフィクションとして割り切れるのですが、だからといって、女性アイドルになるという点が理解出来なかったです。
いくら亡くなっているとはいえ、彼位の歳頃にしては母親に依存しすぎてる点もマイナス。
男としては、動機からなにからなにまで共感も理解も出来なかったところに尽きますね。

また、キャラクターを多く出し過ぎていた点も、物語が散漫になってしまった一因かな。
いくら1人ずつ焦点を当ててキャラを消化していく展開に持って行っても、こちらとしては誰に着目していればいいのかが分かり辛く、結果としてメインとモブの境界線が曖昧になってしまったのは読んでいて辛い所でした。

若木先生の作品は「神のみ」を頂点として、どんどんと僕の中の評価が落ちて来てるのが残念。
「なのは洋菓子店」は「もう少し続いていれば、あるいは」という期待感が残ったものの今作はそれも覚えませんでした。
近作の氏の作劇の共通点として「一筋縄ではいかない一風変わった主人公」になりがちですが、初心に帰って、少年漫画らしい主人公の漫画を読んでみたいです。
まだまだ次回作に期待します!!

弱キャラ友崎くん-COMIC‐

2巻のあとがきで「一先ず終了」的なコメントがあって、「いやいやいやいや」って焦りましたよ。
原作1巻分が終わっただけですよ。
あまりにも早すぎじゃないって。
で、早急に「ガンガンJOKER」の公式サイトに行って、次号予告に名前を見つけて一安心しました。
しかもセンターカラーです。
原作2巻分に突入するんじゃない、ビックリさせて~。
と思ったら、そのセンターカラーは「第1部完」という扱い(汗

えええええええええええええ。
コミックスにも収録されないエピローグとかありなの?

楽しんで読んでたんだけれどなぁ。
打ち切りというよりかは、最初の契約通りって雰囲気がプンプンしますね。
これ原作がアニメ化とかしない限り、続編は無いのかな…。
「最終回」ではなく「第1部完」としてるところに、いくばくかの望みがあるっちゃありそうですが。

セイギダイ~明治警察伝~

ザ・少年漫画として面白いと思ったんだけれどなぁ。
世間的には受けませんでしたか。残念だな~。

月刊連載にしては絵が雑というか荒れてる感じだったけれど、その辺もマイナスに響いてたのかな…?
こなれていけば、問題無くなるんじゃないかと期待を持てる絵でしたが。
それとも時代背景かなぁ。

日本を舞台とした現代劇以外は少年誌だと難しいと聞いたことがあります。
異世界系とか流行ってる位だから、全く当てにならない噂ではありますが、この噂を一部に於いて事実だとするなら、ちょっと納得。
曲がりなりにも史実を混ぜていたので、その辺が抵抗感を生んだ可能性は無きにしも非ずかなと。

先生、好きです。

WEBに移行した時点で覚悟はしてたんですけどね。
一部ケースを除けば、基本は島流しと同義だよな~。
打ち切りと移行の分岐点がどこにあるのかは不明ですが、本誌では打ち切りに等しい評価だったことは事実なんじゃないかな。
読者層がガラッと変わるならまだしも、運営元を同じにする他媒体への移籍なら、結果は知れていた気がします。

個人的な感想を言えば、煮え切らなかったというのが正直なところ。
徐々に面白くなっていくという訳では無く、「普通よりやや上」から水平線を辿ってしまった感じです。
1巻時点でゴールが見えすぎていて、話に広がりを見せられなかったなぁ。

これは、読切から連載を勝ち取った漫画全体に於ける課題なのかもですね。
読切で好評だからと云って、連載で成功する訳じゃ無いじゃないですか。
何故成功できないかの理由の1つとしては「話を広げられなかった」というのがあると思うのです。
読切は基本的に「閉じた物語」を描くのに適している形式です。
極論「物語的に続けられない」ようでも問題ありません。
けれど、特にストーリー物は連載になると「続きを読みたくなる」気持ちにさせないといけません。
話の広がりを想像させるような構成になってないと興味を失いやすいんですよね。

その点に於いて、市川さんか渡辺さんエンドが早々に提示されてしまったので、広げようがなくなってしまったのは痛恨でした。
この手の漫画のテコ入れの常套手段である「新しいヒロイン登場」を使えなくなったので。
まぁ、その分しっかりと纏まった終わり方が出来たのは、不幸中の幸いなのかもしれません。

また、片想う。

知らない間に終わってた。
最終3巻は26日発売ですか…。どんな終わり方だったんだろ。

今作は、「先生、好きです。」とは逆に話が広がっていて、先が気になる展開だったんですが…。
あそこから残り1巻で終わらせたという事は、大分尻すぼみになってるんじゃ???
曲がりなりにもきちんと終われてるのだろうか。

1巻より2巻の方が面白かったので、終了は非常に残念です。

「アリスと太陽」がヤバい

「週刊少年ジャンプ」で期待の「アリスと太陽」。
1巻が発売されたばかりですが、本誌の方では掲載順がヤバいです。
やはり「これは面白いぞ~~~」と手放しで褒められるような状態にはまだまだ達してないんですが、嫌いじゃないんです。
むしろ好きな部類なので、是非是非続いて欲しいのですが…。
ここまで落ちてしまうと、打ち切りを回避するのは厳しいかな。
奇跡が起こればいいな。

兎にも角にも、打ち切りの辛さは慣れないものですね。