アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

このマンガがブレイクして!!2018

この記事は

このマンガがブレイクして欲しいと願った記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

今年に入ってから色々と新しい漫画に手を出しています。
そこで、その中でも「これは本当に面白い」と感じた作品を厳選して纏めてみます。

未メディア化作品のうち、コミックスが5巻以内という条件に合致する作品を挙げます。
比較的集めやすい作品ですので、琴線に触れるものがありましたら、他のブログやレビューなどを参照しつつ購入のご検討をしてみて下さい。
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荒ぶる季節の乙女どもよ。

恋愛とSEXって切り離せない関係性だと思うのです。
プラトニックな恋愛を否定する訳じゃないけれど、誰だって好きな相手としたいと思うし、それは普遍的な感情です。
変に誤魔化したり、否定したりする方が不自然です。

少年漫画の恋愛劇は、しかし、この部分が意図的に排除されてる事が多いです。
仕方ないよね、P〇A対策は。
敵に回すと面倒だしね。
そんな状況だからこそ、真正面から取り扱ってくれると、それだけで差別化出来る点です。
「マガジン」編集部は、昔から誤魔化さずに扱ってるのが特徴ですね。
この作品は、中でも性について真正面から向き合っています。

と言っても別にエロイ描写がある訳じゃないですので、そういうのが苦手な人も安心して読めます。
性に振り回される5人の女の子(全員経験なし)それぞれの恋愛観を掘り下げつつ、彼女達1人1人の恋愛を平行に進めていくという構成。
全員違った価値観・考えを持ってるので、女子ならば誰かしらに共感できるんじゃないかな。

コミカルなタッチで「思春期の性と恋愛」に真摯に取り組んだ傑作。
岡田磨里先生が原作を担当されているので、アニメファンは勿論のこと、女子にも読んで欲しい少年漫画。

イジらないで、長瀞さん

ドSな見た目ヤンキー少女に絡まれた気弱な先輩少年。
少年のリアクションが少女の嗜虐心を煽り、イジりはついつい熱を帯びてしまう。
その様子は、傍から見るとイジメに見えるかもしれません。
けど、それを責めてる方である少女のリアクションに集中してみると、見え方が変わってくるんです。

最初は単に弄ってただけかもしれない。
けど、いつの間にか、少女の胸の内にはある感情が芽生えていて…。
そうです。
小学生男子が好きな女子を苛めるアレだ!!

見た目からは想像出来ない程ピュアな反応を示すこともある長瀞さん。
段々と彼女が可愛く見えて来て、いつの間にか虜になっています。
先輩を弄る時に見せるドSな表情が溜まりませんね。

1518!

野球少年から野球を取り上げたらどうなるのか…。
野球に限らず、熱中しているものが出来なくなる喪失感はいかばかりなのでしょう。
のめり込んでいればいる程、世界の終りにも等しい絶望感に襲われるのかもしれません。

怪我で野球が出来なくなった烏谷公志朗。
野球に未練がある彼は、総武高校に入学。
そこで出会った丸山幸と共に生徒会に入ることになり…。

この漫画は、「野球が全てだった少年」が野球を出来なくなった後の物語。
なんだけれど、主人公は幸の方。
ボブカットの女の子。
彼女と公志朗を中心としたリアルな生徒会活動記録。
派手でマンガ映えする設定は一切無い生徒会で、等身大の青春を送る彼女達の物語。

どこかジメッとした暗さを持ちつつも、爽やかに前向きに切り取った世界観は、読んでいて清々しさを覚えます。
あ~幸が可愛いな。
また明日から頑張ろう。
なんだか自分も前向きになれる漫画。

連載開始からもうすぐ4年が経つので、「新しい作品」ではありません。
が、まだ5巻。
充分に追いつける巻数です。

なんでもない日常を全力で生きる少年少女の物語を読みたければ、今作がオススメです。

綺麗にしてもらえますか。

日常漫画は、「変わらない穏やかな日々に潜む幸せ」を楽しめるかどうかにかかってきます。
何気ない日々は子供にとっては暇でしかありませんが、歳を取るほど掛け替えないものに思えてきます。
本作の面白いポイントは、読者に「変わらない穏やかな日々」が文字通り「変わらないでいて欲しい」という気持ちを想起させてくれるところです。

主人公・金目さんは、2年以上前の記憶を失った女性。
思い出は無くとも、クリーニングの技術だけは体に染み込んでおり、それを活かして熱海で小さなクリーニング屋さんを営んでいます。
過去は分からない。
けど、不幸では無い。
今を幸せに精一杯過ごしています。

そう。
変わらない穏やかな日々を享受し、幸せを噛みしめているので、読んでいてとてもほのぼのするのです。

金目さんの幸せな日常を描写しつつ、しかし、物語は波乱を臭わせても来ます。
「もしも金目さんが記憶を取り戻したら、幸せな今が壊れるかもしれない」と想像しちゃうくらいには、重そうなフラッシュバックが描かれています。
漫画の文法的に、いつかそういった重い過去を振り返らないといけない時がくるかもしれません。
そんな日が訪れて欲しくないと思える漫画です。

金田一37歳の事件簿

新作マンガという括りに入れていいのかは迷いましたが、「少年」とは切り離された新作という扱いで間違いないと思ったので取り上げます。

一報を聞いた時は、37歳はやりすぎではないかと思いました。
20代を想定していたからです。
大人に成長したハジメが、名実ともに探偵として活躍。
美雪とも結婚して、私生活に事件に奔走する。
そういうのをイメージしていたんです。
それが青年を通り越してオッサンに。
しかも美雪とは未だにくっついておらず、ブラック企業で働く冴えない中年になってました。
夢も希望もないではないか。
そう思ったのです。

だが、実際に読んでみると、そこが良いのかもしれないと思い直しました。
原点回帰になってるんですよね。

考えてみると30代後半というのは、わりとギリギリの世代なのかもです。
人によっては「オッサン」だし、人によっては「若者」と見られる。

年上の嫌味上司からすればまだまだ半人前の若者に見られるし、企画課OL達には、どっちもどっちと「オッサン」に区分けされる。
23歳の部下・まりんからすると「少々頼りない上司」。
「頼りがいのある大人」では無いんですよ。
そこがポイントで、これは「初期の金田一一像」に回帰しています。

「金田一少年の事件簿」初期のハジメは、落第ギリギリの落ちこぼれ・遅刻サボりの常習犯という問題児という面が強調されていました。
故に、事件に遭遇するとIQ180の天才的な推理力を発揮するという点が際立っていたんです。
連載が長期化すると、問題児という一面があまり主張してこず、「名探偵」面ばかりが見て取れました。

本作は再びハジメを「うだつの上がらない」人物に戻し、更に「謎を解きたくない」という設定を付加する事で、「ダメな顔」と「格好良い顔」の二面性を引き立たせています。
この記事を書いている現在、まだ最初の事件の推理すらしてませんが、きっとそうなるでしょう。
今からまりんがハジメの格好良い顔を知る瞬間が楽しみで仕方ありません。

また、今までのシリーズと違い、縦軸となる物語が導入されています。
何故ハジメは謎解きを止めてしまったのか。
美雪と現在はどういう関係性になっているのか。
事件以外の謎を提供してくれてるので、そちらも楽しみで仕方ありません。

五等分の花嫁

最初微妙かなと思ってたのですが、どんどん好きになって来ました。
1人ずつ丁寧に時間を掛けて五つ子を掘り下げていく展開なので、可愛く見えてきたのです。

複数ヒロインが出てくるラブコメの一番の「課題」は、ラストがある程度読めちゃう事です。
ほぼ必ず「第1話から出てくるメインヒロイン」とくっつきます。
「2話以降から追加されるメインヒロイン」とくっつく可能性は殆ど無いです。
(うるか超頑張れ、うるか)
そうすると、大抵2分の1の確率なのですよね。

でもこの漫画は違います。
五つ子なので5分の1です。
既に「5人のうちの誰かとゴールする」ことが提示されているので、五択になります。
5人の中でもなんとなく五月がよりメインヒロインっぽい(最初に主人公の風太郎と出会ってるので)から、彼女が一歩リードなのか?
それとも最初に風太郎に恋したあの子か?
恋に無頓着そうなあの子かもしれないし、一番そりが合わない彼女かもしれない。
ああ読めない。
それが増々今作にのめり込む理由になってます。

…どうも「マガジン」本誌では「6人目」の存在が登場したとかしないとか。
より混迷を極めてきましたね。
楽しみです。

じけんじゃけん!

白銀百合子は誰もが一目置く美人女子高生。
しかし彼女の本性は、ミステリが好きなポンコツ先輩だった。
百合子と彼女に恋する戸入少年を中心としたラブコメ漫画。
ラブよりもコメディ(笑い)に比重が置かれているので、落ち込んだ時・笑いたい時に一層オススメします。

ショートショートなので、先ずは気軽に読んでみて下さい。
3巻がオススメです(笑

将来的に死んでくれ

百合でラブコメ。
物凄くテンション高い俊(女子高生)が金に物を言わせてでも小槙(女子高生)をモノにしようと全力でアプローチする漫画。
一言で表現するとアレですが、問題ありません。
本編の方がもっとアレなのでw

百合へのアプローチも色々とあるけれど、こういったコメディ強めの作風は珍しいかもしれません。
それでいてしっかりと恋愛描写を絡めてくるので、軽すぎず重すぎず絶妙なバランスで女の子同士の恋物語を楽しめます。
まぁ、小槙が俊のアプローチをそっけなくいなしてるので、恋物語にはなってないんですけれどねw

セイギダイ~明治警察伝~

王道少年漫画はやっぱり面白いっすね。
歳を取れば僕も自然と青年誌中心になるのかなと想像してたんですが、30後半にもなって未だに少年漫画に夢中です。

やっぱりこう少年らしい大きな夢を臆することなく堂々と宣言する姿が良いよね。
熱いものが込み上げてくるよね。
現実知っちゃうと口に出すのも憚れる夢を持ち、その夢を叶えるべく一生懸命生きる。
自分には出来なかったことを挫けず折れずに突き進む姿には、強い憧れと敬意を持てます。

主人公・帯刀(たてわき)にも厳しい現実が付き付けられるんですが、彼は決して自分の信念を曲げません。
理想を嗤われても、夢を蔑まれても、膝を折らないで前を向く。
その生き様は途轍もなく熱いです。

たとえとどかぬ糸だとしても

「コミック百合姫」連載中のド直球百合漫画。
なのだけれど、甘々ドキドキな恋愛ではありません。
あまりにも切なく、とても苦い絶対に叶わぬ恋のお話なのです。

好きな人が同じ屋根の下で、自分以外の人に恋をして、自分以外の人と愛を育んでいる。
少女にはそれを見てる事しか出来ない。
とっても切なくて辛い状況ですよね。
それでも諦めきれない強い想いだからこそ、余計に心を蝕んでいく。

少女が恋したのは、幼馴染のお姉さん。
お姉さんは、自分の実兄と結婚して、今は兄夫婦と共に暮らしている。
同じ空間に居るのに、離れてるように感じるのは気のせいなのか…。

表情や行間からキャラクターの心情を読み取ることの出来る「漫画の巧い漫画」。
そういう点にも強く惹かれました。
僕の好きなハッピーエンドにはならないかもなので、本来なら避けるタイプの作品なのですが、あまりにも漫画が巧くて抜け出せない程嵌っちゃいました。

熱帯魚は雪に焦がれる

優しい筆致で描かれたガールズシップストーリーです。
友情なのか。愛情なのか。
揺れ動く感情を丁寧に掬い取った物語。

2巻現在2人の間にある感情が恋なのか友情なのかは分かりません。
ただ、お互いがお互いの心の隙間を埋めてくれるような大切な存在になりつつあるのは確かだと思います。

静かな海辺の町を舞台にした2人の少女の交流を描いたお話で、とても優しい気持ちになれるマンガです。

はなにあらし

「少年サンデー」発の百合漫画。
誰にも内緒のカップル千鳥となのは。
友達に気づかれないように、ひっそりと校内や登下校中にイチャイチャします。
そんな様子をこっそりと覗き見する漫画。

付き合って間もない2人だから、反応が新鮮。
簡単に顔を朱に染める初々しいリアクションが百合好きなオッサンを刺激します。
尊いです。

微熱空間

「ひだまりスケッチ」で女の子同士の友情を紡ぎ続けるうめ先生の新作は、義姉弟の微妙な関係を描いた恋愛(予定)漫画。
高校生という多感な時期に家族になった亜麻音と直耶。
2人は恋に落ちてしまい…なんて簡単にはなりません。
家族だけれど、血は繋がってない。
微妙な関係に揺れ動く心情を丁寧に扱っています。

この先、2人の関係はどうなるのでしょうか。
恋愛に変わるのか、家族として絆を深めるのか。
どう針が振れるのか予想がつかない分、先がとても気になります。
まぁ、第3の道である「亜麻音が百合に走る」という可能性まで提示されているので、百合好きオジサンとしても楽しみなのです。

また、片想う。

後悔先立たず。
誰しもが過去に戻りたいと願ったことは一度くらいあるでしょう。
時間は過ぎると取り返せませんからね。
特に、秘めてた想いにやっと気づき、それを告げることが出来なくなってしまったらば、後悔は強く強く残ってしまうのでしょう。

片思いをキーワードにした今までありそうでなかった恋物語。
とある王道SF設定を2つ組み合わせた世界観が、「叶うはずだった片思い」を叶わぬ片思いへと変えてしまう。
これ以上はネタバレになるので言えませんので、もし「気になる~」って少しでも感じて下さったら、本屋さんへGOしてください!!

そういえば、咲坂伊緒先生の新作「思い、思われ、ふり、ふられ」ってあるじゃないですか。
「別冊マーガレット」連載中の少女漫画ですが。
「また、片想う。」に別のタイトルを付けて下さいって問を出されたら、僕はこのタイトルを引用するかもしれません。
それほど今作にもピッタリと嵌るタイトルに思えます。

ランウェイで笑って

今一番嵌っている少年漫画です。
「ファッションとかわかんないよ、うぇぇ」となる僕が面白いと感じるのですから、相当です。
正直に言えば、見せ場となる育人の作る服の良さにピンと来ないんです。
彼の天性の技術の凄さもそれがどれほど凄いことなのか理解出来ていないんです。
それなのに、圧倒的なカタルシスを覚えます。

偏に育人を追い込むドラマ作りが上手過ぎるのでしょう。
そこに違和感を覚えさせず、そこに疑問を挟ませない。
理路整然と育人を窮地に追い込み、そこからの熱い逆転劇を怒涛の如く魅せる。
家族の為というバックボーンにしっかりと感情移入出来て、それでも夢を追う姿に感動するから育人の頑張りを素直に応援できるし、彼の熱い情熱に滾る。


秘めている天性の能力。
彼の未来を阻む壁。
小さなチャンスに縋る根性と情熱。
圧倒的な劣勢を覆す一発逆転の発想。

少年漫画の作法をギュギュっと詰め込んで、ファッション業界という比較的踏み鳴らされて無い舞台にしっかりと落とし込んでいる。
ファッションの知識があればあるだけ、嵌れる作品ではあります。
(但し、作者のファッションセンスと乖離があると嵌れない可能性もあるのかな…)
しかし、そこに面白さが依存してないんですよね。
「ファッション業界の知識」が無いと楽しめない作りでは無く、寧ろ「知らなくても十分楽しめる」ようになっているからこその面白さ。

一見マニアックな業界を舞台としている為、取っ付きにくい印象があるかもしれませんが、間口が広いです。
しっかりと少年漫画特有の熱くワクワクするドラマなので、僕でも楽しめているんですよね。

関連リンク

僕の作品毎の感想を置いておきます。
良かったら巡ってみて下さい。
更新順です。














終わりに

今年に入っていっぱい新しい漫画に手を出してきました。
その甲斐あってか好きになった新しい作品にも多く出会えました。

ここから1本でも多く「よりメジャーな」作品になってくれたら、僕はとっても嬉しいです。