長期休載や終了を告知する「義務」はあるか否かの私見
この記事は
長期休載に関する私見です。
出版社はもっと「商業誌」だということを意識すべきだと思うの。
はじめに
リバイバルブームとは少し違うんだけれど。
嬉しい悲鳴連発の上半期。
一度は書き上げた末ボツにしたネタですが、手元に残っていましたので公開します。
自分の記事を再掲
何年か前にこんなことを書きました。
この中の一部を抜粋。
1つ目「龍眼-ドラゴンアイ-」。
藤山海里先生の作品で、「月刊少年シリウス」にて連載されていました。
毎月60ページという驚異的なハイペースで掲載し続けていましたが、2008年4月号を最後に現在まで休載中です。
というか、いつのまにやら「連載終了」扱いされています。
勿論公式アナウンスは無し。
休載の理由も不明ならば、連載終了した事の説明もありませんでした。休載後、今や「青の祓魔師」で有名になった加藤和恵先生のところでアシスタントをしてたらしいという情報だけは見かけたことがあります。(真偽不明)
加藤先生とは、同人時代から繋がりがあったみたいですし、当時は「シリウス」で一緒に連載していましたから、信憑性が高い噂でした。
なんにせよ楽しく読んでいたので、唐突な休載は本当にショックでした。2つ目。
「冒険王ビィト」。
原作に三条陸先生。作画を稲田浩司先生。
「ダイの大冒険」コンビが「月刊少年ジャンプ」誌上で連載していた冒険漫画。
「ドラゴンボールZ」等鳥山作品でお馴染みの中鶴勝祥さん(当時東映アニメーション所属)がデザイン協力で噛んでいた為か、東映アニメーションでアニメ化もされてました。
アニメに関して言えば「ダイ」よりも恵まれていたんですが…。
稲田先生の体調不良を理由に長期休載に入ってしまいました。
体調が戻り次第「ジャンプSQ.」誌上で連載するというアナウンスを最後に、未だに続報はありません。
はい。
正直に言えば諦めていた作品。
時が経ち過ぎていたから、もう続きは望めないんだろうと。
ですが、ですが。
「龍眼-ドラゴンアイ-」は「龍眼RT-ドラゴンアイ-」として復活!!!!!!!!!!!!!!!!
もうすぐ「龍眼RT-ドラゴンアイ-」2巻が発売となります。
この吉報、実は僕が知ったのは随分と遅かったのです。
2015年年7月にはコミックス「ZERO巻」(10巻)が発売されてたということを、今年の3月に知りました。
それも3月のコミックス発売スケジュールの
「龍眼RT-ドラゴンアイ- 1巻」
の表記を見てです。
正直恥ずかしかったです。
僕は何をしに本屋に行っていたのか…と。
毎月発売スケジュールの何処を見ていたのか…と。
つい先ほどまでまっっっっっったく知らなかったので、あまりの情弱&節穴っぷりに恥ずかしいばかりでした。
そんで、「ビィト」ですよね。
遂に連載再開!!!
いや~目出度い。
あまりにも久々過ぎて、絵が変わっていたらと心配してたのですが、全くの杞憂。
当時のまんまの画力で描かれており、改めて漫画家って凄いなと思わされました。
(というのも、休載原因が利き手の大怪我らしいという噂を信じていましたので)
個人的にはもう1つ。
「ウルトラマン超闘士激伝 新章」。
前作は悲しいかな。打ち切りでした。
物語的には未完でしたが、作品としては終わっていたので上2作品とは趣こそ異なりますが、ネット上で連載中。
このことを知ったのも、連載開始から半年以上経過して、やはりコミックスの発売予定を見て知ったクチ。
「エンペラ星人編」の続きから「ダークベンゼン編」(「超闘士鎧伝」)をすっ飛ばして完全なる新シリーズからというのが残念ではあるのですが、まさかの続編に胸が高まりましたね。
内容は、まさに当時のノリのまま。
面白くて面白くて。
まあ、新章の敵もエンペラ星人くさいですので、回想という形で「エンペラ星人編」を補間(3巻くらいの回想でw)してくれると一層嬉しいです。
とまあ、今年の上期には嬉しいニュースのオンパレードだったのです。
長期休載や終了を告知する「義務」はあるか否か
上で引用した記事で一部「終了を告知する義務」という文言を用いました。
僕は基本的にはてブのコメントは返信するものではないと考えていますので、当時もリアクションを取った訳では無いのですが、1つ気になるコメントを頂戴致しました。
(コメントした方が、僕に向けて書いたかどうかは定かではないので、「頂戴した」というのは違うかもですが)
何気なく使った「義務」という部分にムッとされてしまわれたようです。
すみませんと思いつつも、改める気は無いんです。
商業誌で連載を持つ以上、続けられないのであればその旨をしっかりと読者に伝える必要があると考えます。
信用問題ですよ。
作者と読者の。読者と出版社の。
これがしっかりとしていないと「また途中で終わるんじゃないの」と読者に疑心を抱かせ、最悪買い控えられてしまう。
実際に僕は今は亡き某漫画雑誌にこういう想いを持ち続けていました。
連載読んでて面白いなと感じた作品の多く(詳しくは覚えてませんが5~7作品ほど)が何のアナウンスも無いままフェードアウトしていったので。
面白い作品が始まって、コミックスが出ても「この漫画も途中で自然消滅しちゃうんじゃ」と二の足を踏んじゃうんですよね。
この辺趣味の括りに入れられるであろう同人活動との違いなのではないかな。
同人活動にも勿論「読者と作者」の関係性はあるけれど、どちらも強制はしてないというか。
続けるのも辞めるのも完全に作者側の自由意思に委ねられていて、読者としてもそこを踏まえた上で成り立っている世界なんだと僕は思っています。
例えば、人気サークルがシリーズものをアナウンスなく途中で辞めてしまっても、「終了アナウンスは義務だろう」という声が読者側からは殆ど出ないんじゃないかな。
残念がる声、続きを期待する声は上がるかもですが、執拗な「終了宣言」は誰も求めない。
こういうある種「理想」の関係が築かれていると思うのです。
だけれど、プロはそんな「理想」は言ってられない世界なのかなと。
長期休載(から連載終了)に至った本当の理由なんて伏せて貰って構わないのです。
デリケートな問題が絡んだケースだって往々にあるでしょうから、それを公開する義務まではありません。
ただ一言。
「連載が続けられなくなった」。
若しくは「再開まで時間が掛かる」云々。
なんらかのアナウンスをして頂きたいですし、それを義務化してもらいたい。
シリウス編集部と月マガ(今のSQ.)編集部の対応の違いが大きく映った出来事。
そんなことはさておき、連載再開なのですから全てよし…ってことで。
終わりに
話はずれますが、マンガボックスの一部作品のコミックス化に対しては、「あれは無いな~」って感じてます。
2~3巻まで紙のコミックスと電子版の両方を発売しておいて、続刊は電子版のみで紙のコミックスは出しませんってやつ。
これ知ってから、マンガボックスのコミックスは買い控えるようになっちゃいました。
基本的に漫画は紙のコミックスで買ってるので、自分が買ってる漫画が途中で打ち切られちゃったら嫌ですし。
商業誌には商業誌のやんごとなき事情があるのでしょうけれど、このような場合も事前に告知欲しいな。
まあ、金払ってるからって何要求しても良いって訳では無いので、ただの我儘なんですけれどね。
(マンガボックスに限れば、無料なので金すら払ってないというね。最早ただのクレーム)
駄文、失礼いたしました。