Mangaism

アニメ、漫画の感想や考察を書いてます

読んだらきっと好きになる。「徒然日和」に癒された。

この記事は

「徒然日和」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

GW最終日は、少し足を延ばして久しぶりに蒲田に行ってきました。
取り敢えず「トマトラーメン 山崎組 」と「煮干しつけ麺 宮本」の2店には伺いたいところですね。
今度お腹を空かせてチャレンジします。

どうでもいいですね。
すみません。

蒲田では取り敢えず「らしんばん」、「メロンブックス」、「アニメイト」へ。
アニメ系ショップは、1つのビルに集合してることが多いですが、ご多分に漏れず蒲田でも同じ。
ただ、「らしんばん」が1階から「メロンブックス」が入っていた2階に移転してたのにはビックリ。
「らしんばん」自体は広くなったとのことですが、その分「メロンブックス」が半分ほどの売場面積に。

客としてみたらマイナスなんだよなぁと。
「とらのあな」のように撤退だけはしないで頑張ってほしいところですね。

と、gdgdと前置きばかり長くなってますけれど、「メロブ」で購入したのが「徒然日和」です。
掲載誌は一迅社の「コミック百合姫」。
「ゆるゆり」とか「私に天使が舞い降りた!」でお馴染みの百合ものを中心とした雑誌ですね。
当然今作も百合コーナーに置かれていて、表紙の上手さ(特に2巻。下の画像がその一部)に惹かれて購入してみました。

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©土室圭
で、読んでみたのですけれど…。
期待を大きく上回る面白さでした。
めっちゃ癒された。
GW終わる辛さ、寂しさがぶっ飛びました。

感想を書かせてもらいますね。

絵が好き。超好き。

イメージ的には、あずまきよひこ先生の「よつばと!」に趣が似ています。
背景がしっかりと描き込まれていて、どこか写実的に少女たちの何気ない日常を切り取った作風。
これをアシスタント無しで描かれているというので驚きです。
月刊連載とはいえ、とんでもない作業量なのだろうな~。

非常に丁寧に絵を紡がれる作家さんという印象を強く持ち、それでいて、上手い。
背景美術はもとより、人物画も上手いんですよ。

「美男美女」しか描けないわけではなくて、老人もふとっちょなおばさんも分け隔てなく描けている。

例えば、主要人物の1人である飛鳥七椰のお母さん。

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©土室圭
右が七椰ですね。
ちょいがさつな元気っ娘。可愛い。

こういった萌え系の漫画ですと、美少女のお母さんも美人ってことが多いですよね。
実際、白月真冬のお母さんは、娘の真冬にそっくりの美人ママです。
見分けがつかないくらいのそっくり親子なのですが、七椰のお母さんはちょっと違います。

七椰のお母さんは13話で初登場します。
この13話は、七椰と親友の風見実里が小学生の頃(3年生か4年生)のお話。
その当時で、既に口元に大きな皺が描かれるようなご年齢。
しかもなんか大きい。横に。
あごにもぽってりとお肉がついていて、「肝っ玉母ちゃん」みたいな風貌をしており、七椰には全く似てなかったりします。
この太っちょお母さんも、ちゃんと七椰達美少女同様の画力で描かれてるわけですよ。
喫茶店のマスターっぽいお婆ちゃんもちゃんとお婆ちゃんとして見えるし、きちんと絵が上手い漫画家さんなのだと思います。

とにかく、絵に惚れこみました。
癖がまるで無くて、すっきりとした線。
人物も背景もアングル関係なくしっかりと描けている。

もうこれだけで大満足だったわけです。
その上で、お話も良いというのだから、もう最高ですね。

少女たちの日常に癒される

先ほど書きましたように、4人の女子高生の何気ない日常を切り取ったお話なので、特段これといった出来事は起きないんですよ。
例えば、第5話の「オムライス」。
1巻で一番好きなお話。

実家が田舎過ぎて高校から遠いので、七椰と実里はこの春から学校の近くのアパート(七椰の叔父がオーナー)でルームシェア中。
そんなとある休みの日の2人の日常を扱ったお話なのですが、あらすじを書けば「休みの日の夕飯にオムライスを食べました」で終わるんです。
本当にこれだけです。

そんな何でもない1日を20ページかけて綴られているわけですよ。
何気ない会話に穏やかな日常。
ほっこりするような筆致で、ゆっくりと描かれているのです。

そんな感じのお話が1巻あたり6~7話。
スローライフな日常を読んでると、こっちまで穏やか~になります。
心から癒されました。


とはいえ、ちょっと百合は苦手なんだ~って方もいることでしょう。
でも大丈夫です。
この漫画、百合要素はほぼありません。

主人公格の花村小春と真冬が百合っぽい雰囲気を醸し出すことは稀にあるのですが、断定出来るような強い描写はありません。
友情の延長線上の感情とも取れる範囲です。
もう1組の七椰と実里も「幼馴染の親友」の域を出てませんし、総じて百合要素は薄めです。

仲良し4人組ののほほんライフ漫画として楽しめると思います。
そういった手の漫画をお探しでしたら、まずは試読してみてください。
pixivコミックで試し読みが出来ますぞ。
comic.pixiv.net

お気に召しましたら、コミックスを是非購入ください!!
売り上げに貢献して、打ち切りを回避しましょう!!
(打ち切り危機にあるって訳じゃないです。というか、その辺のことは全く知りません)

終わりに

七椰と実里のコンビが好き。
かわいい。