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「DRAGON BALL超」銀河パトロール囚人編についての考察【9巻感想】

この記事は

「DRAGON BALL超」第9巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

オッス。
オラnuruta。
強えヤツ見っと、ガクガクすっぞ。(膝が)

さて、待望の最新JC第9巻が発売しました。
アニメ版最終章「力の大会編」が遂に決着。
そして、まさかの新章に突入しました。

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©とよたろう/鳥山明
妄想交えて感想を書いていきます。

力の大会編 総括

ジレンの過去と大会参加の目的が深く掘り下げられていました。
アニメではサラッと流していたと思うのですが、漫画版の方が好みですね。

亡き師の想いとは真逆の方向で成長を遂げたジレン。
個の力に頼って、この大会でも独りで戦い続けていました。
そんなジレンを倒したのは、チームプレイで。

決着の方法もアニメとは違いましたが、よりチームで倒した感が出てたので、だからこそジレンが気付きを得られたという落としどころにスッキリ感が生まれていました。
プライドトルーパーズの存在自体にも意味がスッと通っていて、なによりも大会のルール(団体戦)を活かしたオチになっていたのは流石だなと思いました。


1つアニメと比べて「おやっ?」と首を傾げたのが、全王の真意が抜け落ちていた点。
「抜け落ちる」という表現は正しくないのか。
漫画版で無いってことは、恐らく鳥山先生の原作にも無かったのでしょうから。
あれはアニメオリジナルだったか…。

かなり横暴な風に描かれていた全王が、実はちゃんと考えていたんですよというアニメ版のシナリオは、全王の行動に少々イラっとしていた僕にはちょっと(全王への)好感度が上がるものだったのですが。
そうか。
鳥山先生の中では、あくまでも全王はおこちゃまだってことなんですね。
遊びで宇宙消し去るのかぁ。
こえぇなぁ。こんなのが全宇宙のトップとか恐怖でしかないw


もう少し長くなるのかなと考えていた力の大会編。
全体的にはスリムな構成でしたね。
その分要点がしっかりと見えていたので良かったです。

あまり敵役(悪役では無いか)のドラマにスポットを当てない「DB」で、敢えて今回ジレンの「動機」が描かれました。
ジレンのドラマと言うのはそれだけ意義があったのでしょう。
ジレン程では無いにせよ個人で戦ってきた悟空達への今後の教訓となり得るのかもしれません。

そしてもう1つ。
身勝手の極意の顔見せ。
個人の実力としては歴代最強だったジレンを相手取っても、ソロで渡り合えるようになる身勝手の極意。
しかし修行が足りないという理由で、一時的な変身しか出来ませんでした。
以来一度も使えてないというのですが…。

この先、身勝手の極意が出て来ないで終わることはあるのでしょうか。
鳥山先生のことなので、その可能性も充分有り得そうです。

しかし、きちんと悟空が使えるようになりそうだと思えたのです。
新章の悪役の存在によって。

モロと身勝手の極意

鳥山先生的には「DB超」は「書かされている」のかなと想像していたのですが、そうじゃないのかな?
新章が始まるとは思ってもみなかったので、これは嬉しい誤算でした。
てっきり力の大会編で終了か、もしくは、ブロリー編で終わると考えてましたので。
(ブロリー編がカットされたのも予想外でしたがw)

そんな訳で、アニメ版のその先へと来た漫画版。
「DB超」では、悟空ブラック以来の悪役が登場しました。

ブウに吸収された太っちょ大界王神と1000万年前に因縁を持ったモロ。
1000万年…。
またとんでもないキャラが出てきましたね。

このモロの「星の生命エネルギーを吸収する」という魔力は、元気玉を彷彿とさせますね。
元気玉は、ちょっとだけありとあらゆる生き物のエネルギーを分けて貰う技です。
発動者の意志で分けて貰う範囲を指定しつつ、生き物の承諾を必要とせずにエネルギーを収集します。

普段の使い方としてはこうなのですが、いざ必要に迫られるともう1段階上の使い方が出来ます。
純粋ブウに使用した特大元気玉の時ですね。
全力疾走したほどのエネルギーを分けて貰えるのですが、本編の描写をそのまま解釈すれば、相手の承諾が必要不可欠みたいです。
繰り返しエネルギーを取り続けることも理論上出来るようですけれど、それをすると皆が死んでしまうと界王のストップが掛かりました。
何れにせよ、承諾が必要な事っぽいので、発動者の意志だけで生き物のエネルギーを吸い尽くせない技。

しかし、モロの能力はこの元気玉に於けるストッパーが無いのですね。
相手の承諾を必要とせずに、相手の全てのエネルギーを刈りつくす。
なんとも恐ろしい能力ですが、このモロの魔力を神力と引き換えに奪い取る技を大界王様が編み出していた…と。
それをブウから引き出そうというつもりらしいですが…引き出せたところで、神力の無いブウには使えないのでは???

この件については、界王が活躍するんじゃないかなと想像してます。
モロの魔力が元気玉に似てるからです。
元気玉は実は大界王から界王に受け継がれていて、モロを斃すために編み出された技だったとか。
原理とかは不明ですが、そんな感じで…。


さて、僕の妄想の本筋はこっちではなくて、身勝手の極意です。
モロとベジータの戦闘を読んでいて、ふと思ったんですね。
戦闘力自体は大したことの無いモロが、どうやってベジータの攻撃を躱してるんだろうと。

モロは魔力によって、人の気配を読めるようです。
それこそ遠く離れた宇宙中の気配を読んだり、気を探ってきた相手の気配まで読めちゃう。
前者は意識的にやってましたが、後者は無意識ですよね。
だって、悟空がモロの気を探ったのは、モロにとっては突然の出来事です。
相手も見えてない状態で意識的にやっていたら、事前に悟空を探ってでもいない限り不可能です。
無意識に出来ていると考えるのがベターです。

つまりは、モロは自然体で意識を向ける事無く、人の気配を察知出来ている。
攻撃してきても、その気配を察知した身体が考える前に動くのでしょう。
故にベジータの攻撃もなんなく避けられる。

これは身勝手の極意そのものですよね。
違いは、魔力を使ってるか使ってないかだけ。

もしこの想像が正しいのであれば、悟空の今度の敵は身勝手の極意にごく近い能力を持っていることになります。
身勝手の極意でしか倒せないというなんらかの理屈が出て来て、必要に迫られて習得する事になるんじゃないかなと。

ある程度痛めつけた後で、トドメとして元気玉を当てる。
そんな感じの展開になるんじゃないかと妄想を逞しくして見ました。

終わりに

「GT」第1話のナレーションが頭に浮かびあがって来てます。
「まだ誰も見たことの無いドラゴンボール」が、また読めるとは。
嬉しいなぁ。
新章、超期待ですね。