「アニメな日々、漫画な月日」的声優アワード2019冬
この記事は
声優アワード!!
はじめに
馴れ馴れしい言い方になりますが、福嗣君が本家声優アワードの新人賞を取ったと話題になってます。
彼の子供時代を（テレビで）知ってるので、妙な気分。
子供時代を知ってると「大人」になったなぁと謎の上から目線でどうしても見てしまう(汗
このことは本稿とは無関係なので、ここまでにして。
話題に乗って()当ブログ的声優アワードを選んでみます。
主演女優賞
「かぐや様は告らせたい」で四宮かぐや役を射止めた新人声優。
新人声優デビューって感じで番宣に出てたので、すっかりと信じてしまいましたけれど、調べてみたら「天使の3P!」の金城そら役を担当されてたんですね。
はむはむ言ってた子じゃないですか。
作品で一番好きなキャラと声でした。
瞬間、好感度・期待感急上昇したのですが、かぐやでの演技は僕のそんな想いを軽々と凌駕するものでした。
かぐやというのは演じるのに非常に難しいキャラクターという認識を持っています。
基本的にはクールなお嬢様なんだけれど、会長に惹かれて行くほどアホの子になっていく。
かと思えば、嫉妬が高じて藤原書記を呪ったりとそのキャラクター性の振れ幅が非常に大きいのです。
1話より前の過去では、何人も寄せ付けない冷徹な空気感を纏っていた事もあるし、高い演技力が求められます。
声域もクールな低いものからアホの子の萌え声まで「1人の人間」として不自然にならないように使い分けないとなりません。
古賀さんはそこを完璧にものにしている印象が強いのです。
普段の落ち着いた声音でのかぐや。
性的興奮した時のやや高い声のかぐや。
第1話の視線で射殺す勢いの低音かぐや。
第9話のアホの子・ロリロリかぐや。
演じ分けが素晴らしいよね。
8話Aパートの恨⇒アホの切り替わりとかも自然でしたし。
助演男優賞
ただの陰キャラじゃないんだよね。
「かぐや様は告らせたい」の裏主人公・石上優。
過去のとある事件からどん底にいた彼はある人に救われて、今の役職に就いているのですけれど…。
最初はボソボソと喋る、暗くじめじめした感じ根暗オタクそのまんまなのですが、段々と地が出始めてきました。
いきなり全開で飛ばしてきたのが第7話。
モテる男への異常なまでの怨念を見せ、そして弓道部の話から1人胸の話題で盛り上がるゲスさ。
9話になると藤原書記への容赦ないツッコミまで披露。
段々とタガが外れて…いや、言い直しましょう。
彼本来の性格が出てくるのですが、今の所、鈴木さんの喋り方が凄く合っていると感じます。
トーンの低さ、ボソボソっとした喋り方。
一転テンションが上がると、舌鋒鋭くツッコむのですが、そのテンポが良い。
実は格好良い正義感を持つ青年でもあって、そういう一面もアニメで・鈴木さんの演技で見てみたいのです。
原作ファンとしても鈴木さんの演技が石上のイメージにピッタリとフィットしていて、ああナイスなキャスティングだなと感じております。
最優秀ナレーション賞
「かぐや様は告らせたい」の面白さの大部分はナレーションが担っている。
そう断言しても、そんなに的を外しているとは思えません。
過去これほどまでに多くのナレーションを使って来た漫画はあったでしょうか。
あったとしても「ちびまるこちゃん」くらい?
と言いましても、僕は原作を大昔に読んだきりなので、間違ってる可能性大ですけれど。
（キートン山田さんの印象はメッチャ強いよね。）
ナレーションと言うのは状況説明他便利に使える一方で、多用すると非常に鬱陶しいものでもあります。
基本的には絵で説明しないといけないのが漫画だし、台詞もありますからね。
ナレーションは便利だからこそ、多用すると「漫画じゃない」と思われてしまいかねないのです。
けれど、今作はナレーションが無いと成り立たない程、良い仕事してます。
基本的には本心を隠して、策略を巡らせて恋の駆け引きをしている白銀とかぐや。
2人の状況を俯瞰しつつ、冷静に的確なツッコミを行えるのは「神」だけなんですよ。
「神の視点」…つまりナレーションです。
唯一ナレーションだけが2人にツッコむことが許されているからこそ、ナレーションにツッコミの役割を持たせる事が自然と受け入れられるのです。
前置きが長くなりましたが、青山穣さんのナレーションが最高です。
8話とか、ホントにナレーションだけで腹抱えて笑っていましたよ。
「嘘である」の言い方が絶妙過ぎて。
この良さを言葉で正確にお伝えしたいのですが、僕にそこまでの文章力が無いことが悔やまれます。
ともかく、アニメナレーションの2大巨頭「八奈見乗児さん」と「キートン山田さん」に並べたいくらい最高です。
まとめ
と言う訳で「かぐや様は告らせたい」は素晴らしいという事で。
上では取り上げませんでしたが、古川慎さんも小原好美さんも役にピッタリだよね。
ここまで総じて違和感を覚えないキャスティングも珍しいです。
声優陣にも恵まれたアニメだなと原作ファンの1人としては感じております。
