アニメ初心者にオススメしたい深夜アニメ
この記事は
非アニオタにオススメの深夜アニメを並べてみました。
はじめに
ロンブーの田村敦さんが「ラブライブ!サンシャイン!!」にド嵌りしたというニュースは、全世界のラブライバーに瞬く間に拡散されました。
年末辺りにいっきに視聴して、映画も見に行って、沼津まで行って、自分のラジオにキャストを呼んで。
（沼津では痛レンタカーを借りてたらしいw）
そんな田村さんが、今度は「宇宙よりも遠い場所」に嵌ったらしく。
こうやって深夜アニメの良さを知って、拡散して下さる存在と言うのは嬉しいよね。
1人のアニメファンとしたら。
そんなニュースを見たからか、アニメを日頃見ない人（以下、「アニメ初心者」と呼称）にもお勧めしたい作品が何かないかなと考えちゃったのです。
今回は、僕の薦める深夜アニメをいくつか取り上げてみます。
と言っても、僕は年間50本くらいしか見ないぬるい奴なので、本当の意味でのオススメは紹介できないんですけれども。
アニメ初心者を更に「初級編」・「中級編」・「上級編」に分けて挙げて行きます。
それぞれの基準は、曖昧かつ独り善がりなモノになってます。悪しからず。
初級編
先ずは初級から。
間口の広い作品ばかりを挙げてみます。
花田少年史
1970年代の田舎の風景が日本人の情緒を呼び覚ましてくれます。
そんな「昔懐かしい原風景」を舞台に、突如幽霊が見えるようになってしまった一路少年の笑いあり・涙ありの人情劇です。
決して「綺麗な絵」では無いんですけれど、萌え絵とは対岸にある絵なので「萌え絵が苦手」という方には見やすいかと思います。
まぁ、好きになると「この絵だから良いんだよ」ってなるんですけれどね。
兎に角ストーリーが秀逸。
腹から笑えて、最後はほろりとさせてくれる。
1話完結で見やすいこともあって、非常にお勧めです。
ちはやふる
男でも読める少女漫画の筆頭かと思うの。
アニメ（と実写映画）でしか知らないのですけれど、非常に面白いです。
アニメとしてのクオリティの高さも然ることながら、老若男女楽しめる分かり易さ・親しみやすさはバツグンです。
日本人なら誰しも百人一首には触れてきますからね。
競技かるた自体は聞きなれない方もいるかもですが、コメディ・スポ根・恋愛と要素がてんこ盛りなので、何かしらの琴線には触れるんじゃないかな。
君に届け
取り敢えず日テレの深夜アニメを見てれば間違いない気がしてきた。
やはり少女漫画が原作なのですけれど、素直に面白い。
ヒロインが応援したくなる子で、ヒーローがスゲェ爽やかな良い男。
純粋にこの2人がカップルになる姿を見たくなるんですよね。
ハイライトで淡く瑞々しい水彩画のようなタッチになる演出がとても好きでした。
ばらかもん
長崎県の五島列島。
五島うどんとか椿油が有名ですね。
この長閑で自然いっぱいの島が舞台。
とある書道家の青年が、物凄い距離感の近い島民との触れ合いの中で人生を見つめ直す物語。
って書くとなんだかちょっと違う気が。
間違っては無いんだけれど、字面ほど硬く無いよ。
小学1年生の女の子（主人公のなる）を演じた原涼子さんは、当時9歳。
9歳とは思えぬ圧巻の演技力は一聴の価値あり。
中級編
ARIA the ANIMATION
世界観設定にSFが入ってくるので、大分ハードルが上がってしまった感を否めないのですけれど。
それでも強くお勧めしたいのが「ARIA」シリーズ。
先ずは第1期から様子見して下さると嬉しい。
ヒーリング効果抜群の音楽があって、音楽に見合った優しくもどこか憂いを帯びたストーリーがマッチしていて、とっぷりと世界観に浸れます。
イタリアのヴェネチアに行ったことがある方なら尚更嵌ると思う。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
この手の特集を組むのならば、絶対に外せない作品ですよね。
あまりにも切ないラストには、何度見ても涙が出ます。
でもね、切なくて辛いんだけれど、理想のお別れでもありますよね。
いつか必ず訪れる悲劇は、しかし、唐突に訪れることも多くて。
悔いも残れば、心残りを残したままということもある。
彼らの仲を裂いた蟠りをひと夏の奇跡が洗い流してくれた。
そう考えると羨ましくもあり、ただただ美しい物語に見えるんです。
…これもう紹介の域を超えてますね…反省。
花咲くいろは
働く女の子シリーズの第1弾は、深夜アニメ版朝ドラ。
高校生の女の子が怖い祖母の経営する老舗の旅館で仲居さんとして働くことになって…。
地に足の着いた脚本と情緒溢れる金沢の空気、そこに息づく人々の生活模様は、正統派朝ドラとしても通じるんじゃないかな。
東京から1人で来た元気娘が初めての土地や慣れない人間関係に戸惑いながらも、持ち前のパワーで乗り越えて行く様は非常に痛快です。
響け! ユーフォニアム
アニメで難しい描写の1つに楽器の演奏があります。
細かい指の動きを再現するにはあまりにも労力がかかるからなのか、1枚絵でやり過ごしたり、CGを使ったりするんです。
しかし、その難しい描写を手書きでやってのける凄いアニメが、今作。
原作小説があるとはいえ、少女の心の機微を丁寧に掬った物語は見応えがあり、演奏の迫力に息を飲む事請け合いです。
もしお気に召しましたら劇場アニメの「リズと青い鳥」も見て欲しいです。
TARI TARI
湘南を舞台に「合唱時々バドミントン部」の面々の青春を彩る群像劇。
なんだその部活とか思わんといて下さい。
基本的には、合唱部のお話です。
クライマックスに於ける合唱は、壮大かつ壮麗。
山あり谷ありの日々を思い返すと、胸が熱くなります。
シリアスになりすぎずさらっとした、然しながら心に残る物語。
青春って素敵だなと素直に感じるよね。
上級編
かみちゅ!
中学2年生の女の子がある日神様になっちゃった。
広島の尾道地方をモデルに美しい風景とちょっと不思議な日常を切り取った上質な作品。
キャラクターデザインがどちらかといえば「萌え」寄りなので上級としましたが、朝に放送されていてもなんら違和感のないアニメです。
まったりとした気分に浸りたいならば、非常にお勧めですね。
とらドラ!
ラノベだからとか、アニメだからとか、萌えキャラだからとか。
なにかとマイナスなレッテルを貼って、小馬鹿にしてる人に声を大にして言いたい。
先ずはこのアニメを見てくれと。
その上で敢えて問いたい。そのレッテル貼りは本当に正しいですかと。
見た目は可愛いキャラ達の胸の内に抱える人間らしさ。
彼らの叫びが痛い程伝わってくるんです。
恋愛アニメのバイブル的な一作。
「あの花」の監督・脚本・キャラデザトリオが送る「あの花」以前の傑作。
宇宙よりも遠い場所
女子高生4人が南極観測に旅立つ。
これだけだとアニメに偏見持ってる人から鼻で笑われるかもですが、見もしないで馬鹿にしないで欲しいんです。
南極への旅程の過酷さ（それでもマイルドな表現にはなってるのでしょうけれど）を暈さずに描写し、自然の厳しさと美しさをしっかりと刻んだフィルム。
そこに思春期の少女らしい悩みや痛切な過去など、それぞれの「心の傷」と向き合い、乗り越えようともがく少女達のドラマがリンクしてくる。
笑って、笑って、泣いて。4人の壮大な冒険に心打たれるんです。
全てを見終わると笑顔になれるアニメ。
ゆるキャン△
まだ3話までしか見てないんですけれど、なるほどですね。
放送当時話題になっていた理由が分かります。
冬の大自然の中でまったりキャンプ。
良いかもしんない。
冬はなんにせよ「温かいもの」が恋しくなる季節。
野営なんて死ぬほど寒いんでしょうけれど、だからこそ、仲間と囲むキャンプファイヤーとか寒空の下で飲むホットココアとかに余計に惹かれるのかもです。
まったりと出来そうですよね。
雰囲気が良くて、背景も綺麗。
つい冬の富士山を見たくなります。
まぁ、現実はただただ寒いだけでしょうから、実際にやりたいとは思えないですが。
それでも「まったり感」を感じられるアニメなので、オススメしたいです。
けいおん!
アニメ初心者からすると、このラインナップの中では一際ハードルが高いんじゃないかな。
だが、だからこそ敢えて突っ込んでみた。
1期は絵柄通りの女子高生のキャッキャウフフ中心のアニメなんです。
やはりここで挙げた他のアニメと毛色が異なるので、ここまでのアニメを面白いと思えても、拒否反応を示すかもしれません。
でも、そこは「キャラを知る」為にしっかりと見て頂いて。
2期で様相がちょっと変わります。
基本的なゆるさはそのまんまなんですが、ドラマ性が色濃くなっていきます。
そんで、最終回で泣かされます。
アニメ初心者の方が抱くイメージ通り（と思われる内容）の1期。
2期では良い意味でそのイメージを崩してくれるんじゃないかなと期待してのセレクト。
単純に僕が大好きだからというのもあるんですが。
終わりに
アニメ初心者というより、都会な喧騒に疲れたサラリーマンへのオススメになってない?
気のせい?
本当は「ラブライブ!サンシャイン!!」とか「SHIROBAKO」とか挙げたかった。
けれど、その辺はもっとアニメに嵌ってからではないとダメっぽいかなと言う事で、泣く泣く外しました。
兎も角。
深夜アニメには朝とか夕方に放送されていても違和感のない作品がいっぱいあります。
お色気色が強かったり、ちょいと過激な暴力表現を含むアニメがあるのは事実ですが、それだけじゃないんだよと言うのは1人でも多くの人に知ってもらいたいですね。
とはいえ、このアニオタをターゲットにした当ブログではそういった普及活動は出来ないんですけれどw
