Mangaism

アニメ、漫画の感想や考察を書いてます

ジブリの絵しか受け入れなかった非オタを虜にした2人のアニメーターは偉大だなって話

この記事は

アニメーターについて?

はじめに

近年、アニメーション監督に脚光が当たるようになってきました。
これまでは宮崎駿監督と高畑勲監督くらいしか名前が挙がってなかったですけれど、やっとという感じでしょうか。

庵野秀明監督は特に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」以降一般にも知名度が広がり、「シン・ゴジラ」でその座を確実なものにしたイメージ。
(あとは「風立ちぬ」への声優主演が大きいのかも)

細田守監督は「時をかける少女」、「サマーウォーズ」でスマッシュヒットを連発。
「おおかみこどもの雨と雪」の大ヒットで「ポスト宮崎駿」の筆頭に挙げられるようになりました。

テレビアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」でいっきにメジャーシーンに躍り出たのが長井龍雪監督。
個人的には「とらドラ!」や「とある科学の超電磁砲」での凄さ(特に「とらドラ!」は凄すぎた)で名を上げたい監督さんなのですが、世間的には「あの花」かな。

そして「君の名は。」を興行収入250.3億円という邦画史上第2位の成績をぶち上げた新海誠監督。


特に名前が挙がるようになってきたのがこの4名でしょうか。
庵野監督に関しては、「もうずっと前から有名だろ」と言われてしまうかもですけれど。

確かに監督の功績や責任というのは大きいです。
だけれど、僕はもっともっとキャラクターデザイナーも世間に認知していただきたいのですよね。
監督だって、脚本だって、音楽だって重要なのは間違いありません。
でも、同じくらいキャラクターデザインのお仕事だって重要です。

それは観客に「見たい気持ち」を喚起させる力を持っているんです。


あくまで個人的に、このキャラクターデザイナーのお陰で日本のアニメに関する世間の見方が変わったと思っている偉人を挙げてみます。

キャラデザの重要性

キャラクターデザインはとっても重要です。
先ず視覚情報が脳に入りますからね。
そこで苦手意識を持たれてしまうと、余程ほかの情報に惹かれなでもしない限り、お客様になってくれないんですよね。

数年前に見聞きした話ですと、非アニオタからすると、ジブリの絵はOKで深夜アニメの絵はNGなんだそうです。
この意識は、僕の思い込みなどではありません。
有名な話がアニメ「けいおん!」。

1期の大ヒットを受け、急遽第2期の製作が決まった「けいおん!!」。
1期でもほぼ全国をカバーできるネット8局(TBS系列では、放送された8局でほぼ全国を網羅できていたらしいです。中山P談)プラスBS体制でしたが、2期では28局と拡大。
それに伴い、1期以上に幅広い視聴者層を目指したプロデューサーが堀口悠紀子さんにキャラデザの微妙な変更を提案されたそうです。
確か「目を(1期より)気持ち小さく」など、より「アニメを普段見ない人にも見てもらえるような変更」だったとか。

2期放送後の公式ガイドブックで、堀口悠紀子さん自身は「1期と2期で意識的に変えてはいない」と発言されています。
なので、この話は全て僕の作り話の可能性が…。
いや、でも確かに何かで見たんですって。
作り話じゃない…はず。

とにかくですね、キャラクターデザインによって非オタが見たいと思えるか否かが決まってくると。
そういう意味で、以下に挙げる方々はそういった非オタの認識を変えていってくれたのかなと思っているのです。

貞本義行さん

アニオタ的には「ふしぎの海のナディア」や「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラクターデザインをされている方という認識が強いんじゃないでしょうか。
もっとコア層だと「乳揺らしの貞本」という異名で呼んでいる方もいるかもですが。

「エヴァ」は勿論の事ですが、大きかったのは「時をかける少女」から「おおかみこどもの雨と雪」までの細田監督作品のキャラクターデザインのお仕事。
3作の中では特に「時をかける少女」が大きかったかな。

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©「時をかける少女」製作委員会
筒井康隆氏の有名な小説で、昔から何度も実写化されてるからファン層が幅広いんですよね。
本作は原作小説の映画化では無く「続編」という立ち位置でしたが、タイトルが一緒なので「普段アニメは見ない人」も興味本位で見易かったのかなと。
で、受け入れられた。
ウチの母の評価というなんの参考にもならないものを取り上げると「絵が良かった」とのこと。
貞本さんのキャラクターデザインは、別段アニメを好きでない人物にも刺さったのだと思います。

田中将賀さん

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ご本人自画像
長井龍雪監督とは、「とらドラ!」でタッグを組み、以降多くの作品でご一緒しています。
勿論「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」でも。

貞本さんの絵は、目も小さめで、深夜アニメっぽさを殆ど感じさせないものです。
なので、受け入れられたのも納得できる範囲内なのですが、田中さんの絵はガッツリと深夜アニメのノリです。
目が大きな所謂「萌え絵」。

それでも氏の携わる作品はウケました。
長井監督の演出、岡田麿里さんの紡ぐ物語との相乗効果であることは疑うべくも無いですが、世間にウケたのです。

以降、「心が叫びたがってるんだ。」で三度長井×岡田×田中の黄金トリオが結集。
「ここさけ」から1年後の2016年にはあの「君の名は。」に参加。
新海監督とはZ会のCMでタッグを組み、その流れで「君の名は。」のキャラデザを依頼されたとのこと。
(製作当時田中さんは「ここさけ」が忙しかったため、作画監督と一部キャラデザはジブリ出身の安藤雅司さんにお願いすることになったようです)

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©田中将賀(「君の名は。」製作委員会)

兎に角オタの僕からすると、「君の名は。」のメガヒットってキャラデザの観点から言っても感慨深かったのですよね。
「深夜アニメの絵はもう抵抗少ないんだな~」と。

新海誠監督の最新作「天気の子」でもキャラクターデザインを担当。
この秋には、長井監督、岡田さんとの「超平和バスターズ」名義での3作目「空の青さを知る人よ」の公開が控えています。
絶好調ですよね。

個人的にも田中さんの絵は大好きなので、世間に認知されてとっても嬉しいのです。

終わりに

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ああ、陽菜が可愛い。
田中さんの女の子の中では、「あの花」のあなるに比肩する可愛さ。
(三葉は3番目かなぁ)

おっと、脱線。
メインで挙げませんでしたが「けいおん!」シリーズにおける堀口悠紀子さんの貢献って絶大だったと信じているんです。
なんていうのかな。
リアルにいそうな女の子の体型で、嘘っぽくないというか。
体つきが細すぎることなく、胸が大きすぎるという訳でもなく、足が細く長い訳でもない。(足はどちらかといえば太く短い感じだったと思うの)
そういった細かいリアルさが、山田監督の描くリアルな仕草の芝居とフィットしたのかなと。

「けいおん!」のヒットが非オタまで浸透した…なんていうのは僕が「けいおん!」信者だからなのかな?