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「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」 ネタバレ感想

この記事は

「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の感想です。
ネタバレあります。

見て来た!!

初日金曜は終日予定が入っていて行けなかったので、土曜日に見てきました!!
最強の敵にフォーカスした内容は予想外でしたが、その分「溜め」の物語でした。
感想です。

おさらい

感想に入る前に、先ずはここまでを簡単に纏めてみます。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

ピーター・クイル率いるガーディアンズがヴィランであるロナンと戦います。
今作を語る上で大切な映画ですね。

サノスとガモーラの関係性が語られ、パワー・ストーン(インフィニティ・ストーンの1つ)が登場します。
パワー・ストーンを守り抜いたガーディアンズは、それをノバ軍(宇宙警察)に預けます。

「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」

マインド・ストーン(インフィニティ・ストーンの1つ)の中の人工知能であるウルトロンとアベンジャーズの戦いを描いた本作。
多くの伏線が仕込まれていました。
インフィニティ・ガントレットがその1つです。
6つのインフィニティ・ストーンを嵌めこみ、石の力を十全に引き出すガントレットの存在が仄めかされました。

この戦いで、マインド・ストーンを額に埋めた戦士ヴィジョンが生まれ、ワンダ・マキシモフが仲間に加わりました。
しかし、バナーも行方不明に、ソーはインフィニティ・ストーンの謎を解明するためアスガルドに戻り、バートンは愛する家族のためにアベンジャーズを去りました。
そして、今回の悲劇の発端を作ったスタークもまたアベンジャーズから去る決心をします。
後の「シビル・ウォー」の引き金になってしまいましたね。

時を同じくして、アスガルドのオーディンの宝庫にてサノスはインフィニティ・ガントレットを起動するため、インフィニティ・ストーンの回収を自ら行うことを決めて幕を下ろします。

「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」

ソコヴィア事件(「エイジ・オブ・ウルトロン」)から1年。
キャプテンとスタークが正義感の違いから対立。
1人の復讐鬼に踊らされてしまいます。

この時点で、アベンジャーズは解散。
キャプテンとバッキーはティ・チャラの国であるワカンダ王国に身を寄せます。

「ドクター・ストレンジ」

天才外科医、スティーヴン・ストレンジがドクター・ストレンジになるまでを描く。

スティーヴンの師となるエンシェント・ワンの下で管理されていたアガモットの目。
(厳密には、ウォンが管理)
それを使っていたスティーヴンが成り行きで持ち歩き、以後は彼が管理する事になります。
アガモットの目の正体は、タイム・ストーン(インフィニティ・ストーンの1つ)。

「ブラックパンサー」

ソコヴィア事件で父を亡くしたティ・チャラは、ワカンダの王に就任します。
そこへ従兄弟であるキルモンガーが襲撃。
王位を懸けた命がけの死闘が始まります。

物語は、キャプテンがワカンダから出て行った後から始まります。
王として、ヒーローとして葛藤するティ・チャラ。
嘗ては復讐心に駆られた彼のスタンスが見て取れます。

ワカンダの高度な科学技術が明かされ、それを自在に操るティ・チャラの妹シュリが初登場。
オコエなど今作でも主力として最前線を張った戦士が数多く出てきます。

「マイティ・ソー バトルロイヤル」

ソコヴィア事件(「エイジ・オブ・ウルトロン」)から2年後の話。
インフィニティ・ストーンの研究の為、アスガルドに戻ったソーは、強力な力を持つ姉のヘラにバナーやロキと共に立ち向かいます。
この激しい戦いに於いて、ソーはムジョルニアを失ってしまいました。

力を増したドクター・ストレンジとの出会いや行方不明となっていたバナーとの再会が描かれます。
辛くもヘラを斃したソーは、生き残ったアスガルドの民を乗せて地球へと旅立ちます。
その道中、巨大な宇宙船が彼らの前に立ち塞がります。
現れたのは、ノバ軍からパワー・ストーンを奪ったサノス。

今作の物語はこの直後から幕を開けます。

感想

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サノスが主人公だった

発表当初は、今作と次作で「前後編」という扱いでした。
タイトルにもpart.1という表記が入り、続き物であることが明示されていたのです。
その後、独立性があるという理由で表記から外れましたが、紛れもなく前後編の前編でしたね。

ただ、単なる前編という感じでなく、確かに独立性がありました。
壮大な物語の前編という役割を持たせつつも、独立性を担保していたのは、偏に主人公をヴィランであるサノスにしたからですね。
少なくとも僕はサノスが主人公であったと思っています。
エンドでは、毎回「〇〇は帰ってくる」(〇には、その作品の主人公のヒーローの名前が入る)と出ますが、今回「サノスは帰ってくる」となっていたのが持論を補強してくれているのかなと。
ともかく、これには意表を突かれました。


「マーベル・シネマティック・ユニバース」は壮大にして長期間に及ぶ一大プロジェクトです。
今作は、そのシリーズ第19弾であり、節目となる「アベンジャーズ」の3作目。
サノスは、なんと「アベンジャーズ」から登場しているヴィランです。
「アベンジャーズ」で黒幕(カメオ出演)として出演を果たし、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で本格的に登場。
「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」でインフィニティ・ストーン集めを始めました。

「マーベル・シネマティック・ユニバース」はこの後、第20弾となる「アントマン&ワプス」、第21弾「キャプテン・マーベル」が控えており、これらも次作「アベンジャーズ4」(仮題)で合流の予定です。
当然ですが、サノスは「アベンジャーズ4」のヴィランとして、アベンジャーズの前に立ち塞がります。

つまりは、サノスは単なるヴィランでは無いということです。
22本の映画を貫く壮大な物語のラスボスを務めるヴィランであり、故に、ヒーローと同様の存在感を描く必要があります。

背景に思想を持たずに、宇宙を滅ぼそうと企てる悪人もそれはそれで魅力いっぱいですが、具体的な動機や複雑な内面を描いた方がキャラクターとして深みが出ます。
倒した時に味わえるカタルシスに差が出てくると思うのです。

今回は、あくまでもサノスに焦点を当てることで、彼のヴィランとしての存在感を強く印象付けることに成功していました。
彼の思想に図らずも共感を覚えそうになってしまった自分がいます。

犠牲を払ってでも、宇宙の安定と安寧を求める。
それは酷く歪で捻じ曲がった思想ですが、目指した理想には納得出来てしまいます。
しかし彼をヴィランたらしめているのは、理想(ゴール)までの過程ですね。

スティーヴンが強く否定していましたが、犠牲を良しとする考えには頷けませんね。
悪としてのそこがしっかりとしている為に、変に同情を寄せずに悪役としてキャラ立ちが出来ていたのかなと。

今回サノスのピカレスクとして独立した話を持ってきたので、次回が楽しみで仕方ありません。
魅力溢れるヴィランとしてしっかりと立ったので、どうやってヒーロー達が斃してくれるのか。
ワクワクですね。

集まるヒーロー達

「マーベル・シネマティック・ユニバース」の醍醐味と言えば、同一世界観で活躍するヒーロー達が一堂に集結する姿です。
今回、全員集合とまでいかなかったのは、本当にニクイ演出です。
こんなに引っ張られてしまうと、いざ集結した際にはどうなっちゃうんでしょう、僕は。
感動しまくるんじゃないかな。

ともかくですね、ヒーローの「集め方」が上手い。
アベンジャーズが解散し、バラバラになったヒーロー達。

あるいは宇宙へ、あるいはアメリカに残り、あるいは異国の地へ。
スターク、ソー、キャプテンのビッグ3を主軸とし、それぞれのヒーローの側に集まる戦士達。
今までの映画での関係性を継続させつつなので、自然に描かれています。

スタークとスティーヴンが反目し合いながらも協力するところとか、もう最高でした。
どっちもヒーローとして好きなんで、共演には嬉しさしかない。
クライマックスはなんといっても、スティーヴンがスタークを助けたシーンですね。
あれほどスタークやピーター(スパイダーマン)の命よりもタイム・ストーン死守を優先すると言っておきながらも、スタークの命を守っちゃう。
スティーヴンの人助けを命とする医者らしい一面が見えて、「あぁ、こうでなきゃ」と思いました。

このシーン、スティーヴンの正義感を表していますが、若しかしたら、サノスを斃す伏線かもなんですよね。
100万を超える未来の中で、唯一見えた1つの輝かしい未来。
現在をその未来に確定させるためには、サノスに全てのストーンを一旦集めさせる必要があったのかなと。
スティーヴンの散り際の言葉と言い、どこか含みを持たせていたので、記憶に留めておきます。


あとは、ガーディアンズの絡ませ方も凄かった。
ガーディアンズがまさかここまでガッツリと物語に絡んでくるとは…。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の中でも特に個性的なキャラの集まりなので、馴染めるのか不安がありましたが、問題無かったですねw
コメディリリーフとして緊張を和らげつつも、スタークやソー達とも馴染んで、世界観に溶け込んでいました。


全滅に近い状況にまで追い込まれてしまったヒーロー達。
ここからどう挽回するのか。
参戦が噂されているアントマン、ワプス、キャプテン・マーベルらがどう絡んでくるのか。
後編が楽しみ♪

終わりに

サノスが勝ったバッドエンドのような終わり方だったので、ヒーロー映画として見るとフラストレーションが溜まります。
が、後編である「アベンジャーズ4」で最高のカタルシスを生む為に必要であったのかなと解釈しました。

なんたって22作もの映画のラスボスですからね。
相応にサノスを立たせる必要があるし、それが完璧に出来ていたと思います。

何度も書いてますし、毎回決まり文句のように使ってますが…。
続きが楽しみです!!