週刊少年3誌の新作を第1話だけで勝手にランキングしてみた
この記事は
週刊少年3誌の新連載ランキング
ネタバレ含みます
第1話の重要性
「週刊少年ジャンプ」、「週刊少年マガジン」、「週刊少年サンデー」の新連載を面白かった順にランキングしてみます。
基準は以下。
- 1話だけで判定(初回に雑誌に載った話数全てを1話とカウント)
- コミックス1巻以内の新作(2017年1月14日現在)
- 公式サイトで1話を無料で読める事(「ジャンプ」しか定期購読していない為)
- 1月14日現在連載中の作品
1話だけで判定というのが、この記事の一番のポイントです。
連載漫画の第1話って、他の話数とは異なります。
ページ数が多く、描く為に用意された準備期間も取れる。
その漫画が何を伝えたいのか、何をやりたいのか、全てが凝縮されている。
そして、続きをどう読ませるのかという引きも大事になってくる。
第1話はそれ程に大事な話だと思うのです。
そんな第1話だけを読んで、判断してみました。
判断基準は完全に僕の感性。
面白いものは面白い、そうじゃないものはそうじゃないとハッキリと書かせてもらいます。
では、この基準を満たした新作達をご紹介。
(作者名は敬称略)
■「オレゴラッソ」 馬上鷹将(ジャンプ)
■「歪のアマルガム」 石山諒(ジャンプ)
■「青春兵器ナンバーワン」 長谷川智広(ジャンプ)
■「川柳少女」 五十嵐正邦(マガジン)
■「デモンズプラン」 岡本喜道(ジャンプ)
■「8月アウトロー」 宮田大輔(マガジン)
■「不滅のあなたへ」 大今良時(マガジン)
■「フルバック」 枩岡佳範(マガジン)
■「もののて」 宮島礼吏(マガジン)
■「約束のネバーランド」 原作/白井カイウ 作画/出水ぽすか(ジャンプ)
■「RYOKO」 三ツ橋快人(サンデー)
■「6センチの絆」 原作/安達士朗 漫画/中島真(マガジン)
さ、サンデーが1作品しか無かった…。
条件厳しすぎただろうか…。
仕方ないか…。
ではでは。全12作品からランキング。
第12位 「デモンズプラン」 岡本喜道(ジャンプ)
圧倒的な画力不足。
どこかで見た物語。(「ONE PIECE」好きなのかな…。)
申し訳ないですが、個人的に良いと思える点が無かった。
ただ、単純に相棒と分かれてしまったりという訳では無く、戦った末に悪に連れ去られる相棒を助け出すという展開は新しく感じました。
画力が追い付いていないのが本当に残念で、続きを読みたいという意欲が失われました。
パースとか詳しくないけど、狂いまくってるのが僕でも分かるのはちょっと。
連載中にガンガン上手くなっていく可能性は十分感じられるんですが…。
第11位 「青春兵器ナンバーワン」 長谷川智広(ジャンプ)
ギャグ漫画です。
そこそこギャグが面白いんですけれど、読み続けたいと思う要素がゼロの1話。
完全な1話完結ではなく、ジャンプらしくストーリーを入れ込んでいるのですが、そのストーリーが邪魔というか…。
先が気にならないというのは、そこまで惹かれなかった証左ですかね。
第10位 「RYOKO」 三ツ橋快人(サンデー)
タイトルから想像出来ない内容で驚きました。
野菜や動物が凶暴化し、人間が襲われている世界感。
それでも、人間にとっては食材であり続けるなどアイディアは面白い。
けど、1話は読切のような構成であって、完全に完結しちゃってるのがちょっと。
全く続きが気にならないというか、読み終えた感が強いのは連載漫画としてはどうかと思いました。
あくまで1話だけで判断するなら、この順位に落ち着いちゃいます。
第9位 「オレゴラッソ」 馬上鷹将(ジャンプ)
「SLAM DUNK」みたいなサッカー漫画っていうのが、多分一番伝わりやすい例え。
さすがにまんまだとダメダメだけれど、主人公に異種競技での日本一というオリジナリティを付加している。
蹴る力が日本一の高校生が初めてサッカーをやったらどうなるか。
現代の戦術サッカーに素人がキック力だけでどこまで通用するのかに迫ろうかという第1話。
「RYOKO」ほどではないものの、読切感が凄くて、あまり続きが気にならないタイプの1話だったので、この順位です。
第8位 「川柳少女」 五十嵐正邦(マガジン)
女の子可愛い。ギャグ面白い。
でも、4コマだとこの辺りが上限かな…。
サンデーの「古見さんは、コミュ症です。」に通じるところがあるよね。色々と。
でも、全然似て無くて、あっちはあっちの良さが、こっちにはこっちの良さがあります。
第7位 「6センチの絆」 安達士朗×中島真(マガジン)
駅伝漫画は新鮮でそれだけでポイント高いんだけれど、構成に失敗しちゃってるよね。
コミックスで渡されたら、続きを読んじゃうけれど、1話だけ読んで続き気になるかというと悩んじゃう。
最初に結果を見せて、回想の形でトラブルを描かれても…ね。
もうちょっと現在のシーンを少なくする(暈す)か、回想という形ではなく物語を始めていたら、もっと順位は上にしてました。
短期集中連載ぽい雰囲気がしたんですが、どうなんでしょうね。
第6位 「歪のアマルガム」 石山諒(ジャンプ)
第1話だけで評価するなら、この順位です。
2話以降のこと考えれば、スタートは良かったな~って(苦笑
今後の引き、1話としての読み応え、見応え、全てが詰まっていた。
文句なしの第1話。
欲を言えば、もう少し絵が上手ければ…ってなるんですけれどね。
第5位 「8月アウトロー」 宮田大輔(マガジン)
手垢のついた高校野球もので、王道ストーリーを選んでの第1話。
先ずは絵の上手さに惹かれました。
そしてテーマですね。
甲子園の「投手酷使」は近年叫ばれていて、難しい問題です。
そこに「甲子園の悪い部分」を絡めているのが面白い。
大人の判断による連帯責任。
個人的には甲子園で一番問題のある点だと思っていて、そこにどう立ち向かうのか。
王道を行きつつも、現代の風刺も絡めた高校野球もので、単純に続きを読みたくなりました。
第4位 「もののて」 宮島礼吏(マガジン)
- 作者: 宮島礼吏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/11/17
- メディア: コミック
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女の子が可愛いってそればっかですね、僕って男は。
でも、少年漫画には大事な要素ですよ。
可愛い女の子のいない漫画って存外つまらない作品が多いです。
っと、言いすぎました。
手が逆さについた忍によるアクション漫画。
殺陣が面白かったので、この順位です。
少年漫画しててワクワクしました。
第3位 「約束のネバーランド」 白井カイウ×出水ぽすか(ジャンプ)
- 作者: 出水ぽすか,白井カイウ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/12/02
- メディア: コミック
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本当の親が居ないけれど「兄弟」達と施設で幸せそうに暮らす子供達。
しかし、その幸せはマヤカシであったという第1話。
やっぱりそそられましたよね。
第1話から面白かった。
この中で最も先が気になる漫画で、先読みさせない力がありました。
第2位 「フルバック」 枩岡佳範(マガジン)
- 作者: 枩岡佳範
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: コミック
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それでも、スポーツ漫画として及第点の物語。
ラブコメを絡めてきそうなのが、高ポイントです。
その女の子がマネージャーとかでは無く、主人公を憧れさせるほどのラグビー選手というのは面白い着想でした。
高め合いながら、ラグビーとラブコメを展開できそうで期待感が高かったです。
第1位 「不滅のあなたへ」 大今良時(マガジン)
うおおおおおお、何だこの漫画は…。
どう形容して良いのか分からないけれど、なんだかとんでもない漫画を読んだ気分。
映画「聲の形」を見た時にも感じたことですが、単純じゃない深い深い"もの"を孕んだ作品を描く作家さんですね。
あれも単にラブストーリーとしては片づけたくないモヤモヤっとしたものがありましたもの。
今回は、生命がテーマなのかな。
やっぱりもやもやした物があって、でも、それがなんだか分からない。
分からないもどかしさが続きを追い求めてしまう。
とにかく、続きを読みたい。
終わりに
第1話は重要だけれど、それだけで全てを語れるものでもありません。
所詮第1話は全体の最初の1話ですからね。
なので、1話がダメだったから作品をダメという気は全くありません。
逆もまたしかりなのですが、ただ、作品に引き込む力があるかないかの判断材料には使えるのかなと。
今回色々な作品の1話を読ませて頂き、気になる作品がいくつも見つけられました。
ブログの為に始めたことですが、読んでよかった(こういう記事を書こうと思って良かった)なって。
取り敢えず「不滅のあなたへ」のコミックスは読みます。