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「ラブライブ!サンシャイン!!」第2期第5話「犬を拾う。」 感想

この記事はu

「ラブライブ!サンシャイン!!」第2期第5話の感想記事です。
ネタバレあります。

もやもや

曜ちゃんの出番が少なすぎてフラストレーションが溜まってます。
2期で曜ちゃん回無いってマジかもなぁ…。
今回のエンディング見て、そう思ってしまいました。
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そうそう。「DIYホームセンター ジャンボエンチョー沼津店」が出てきましたね。
「レアな沼津をめしあがれ」で曜ちゃんが行こうとしてたところです。
ホームセンターだったんですね。

偶然は無いんだよ

"見えないチカラ"。
B'zを思い出しちゃいますね。

果南が言います。
「ただ私は後悔しないようにするだけ。ダイヤと鞠莉と3人でここで曲を作って、その想いが繋がって偶然が重なってここまで来たんだもん。やりきったって思いたい。」
果南の言う偶然がどこからどこまでの範囲を示しているのかは分かりません。
1つ確かなのは、2度目のラブライブの地方予選を突破した現在は、偶然のお陰と考えているという点ですね。

これを聞いていた千歌は、偶然の重なりで来れたという果南の意見に賛同しています。
笑顔で反芻していたところを見るに、納得していたのでしょう。


しかし善子がそれを否定します。
「私さ、小さい頃からすっごい運が悪かったの。
きっと私が特別だから、見えないチカラが働いてるんだって。
勿論堕天使なんているはずないなんて、それはもう何となく感じてる。
でもさ、本当にそういうの全く無いのかなって。
運命とか見えないチカラとか。
そんな時、出会ったの。
何か見えないチカラで引き寄せられるようだった。
これは絶対偶然じゃ無くて、何かに導かれてるんだって。
不思議な力が働いてるんだって。」

あんこが善子に気づかなかったのは、「この世界にも偶然はある」というメッセージなのでしょう。
何もかもが見えないチカラに引っ張られて成り立っている訳ではない…という。

でも、「気付かなかったけれど、見てはくれた。」
梨子が繋ぎます。
「だから信じてる限り、その力は働いていると思うよ」。

今まで千歌達は、奇跡を・輝けることを信じて、我武者羅に進んできました。
その結果得られたものは、決して偶然なんかじゃない。
強い思いは偶然を越え、見えないチカラによって導かれてきたんだって。


善子の考えは、梨子の気持ちを変えました。
彼女に「犬の克服」という結果を示したのがその証ですね。
今まででは考えられなかった、しいたけを撫でるというただそれだけの行為を成し遂げられたのは、善子が梨子の気持ちを揺さぶったからです。

そんな梨子の「本気の言葉」。
「この世界に偶然なんて無いのかもって思ったの」という言葉は、千歌の考えをも変えちゃいました。
梨子の言葉に魂を揺さぶられたのでしょう。
千歌も、自分達の今までの行いが偶然では無かったと考えを改めました。


例えば、2期3話でのダブルブッキングの成功という不可能を可能にしたAqoursも、決して偶然なんかじゃ無かった訳ですね。
運命だったと。
見えないチカラに引っ張られて、運命がAqoursを成功に導いた。
希望者が10人から50人と5倍に膨れ上がったのも、そんな彼女達の運命に揺さぶられた子がそれだけいたということ。
もう「世界」が「Aqoursの廃校阻止」を願ってるかのような。


5話で今回みたいな話を挿入してきたのは、最初違和感がありました。
どうしてかなって。
1度目では分からなかったんです。
2度見返して、成程なと。

今までの物語の「補間」を改めて行ったのかなと。
2期3話では、やはり批判的な意見もありました。
無茶すぎると。
「ラブライブ!サンシャイン!!」全体を指して、無茶苦茶な物語と称す意見もあった。
けれど、3話の感想でも触れましたが、酒井監督の言葉を再度物語として組み込んだのが、今回だったのかなと。

(1期2話の)物語のラストで千歌と梨子がベランダから手を伸ばすシーンは、物理的に正しいシーンを求めたら届きません。
でも、気持ちです、全部…。
"現実に届かないものが届く"というのが本作のドラマだと思っています。
届く、着く、間に合う、あきらめない……というのが「ラブライブ!」だというのを最初に決めて作っているので。

"現実に届かないものが届く"のは、偶然じゃ無くて、なにか見えないチカラが働いてるから。
そう考えた方が素敵でしょうと。

うん。
"「ラブライブ!サンシャイン!!」のドラマ"の補完としては、とても練られたお話だと感じました。
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ちょっとさびしい

果南が最後を口にした際は、分かってたこととはいえ、寂しさを感じました。
着実に終わりには近づいてるんだなと。

この楽しさはまだまだ味わっていたい。
出来れば、3期も見据えて物語を薦めて頂きたいものです。