「ラブライブ!サンシャイン!!」ドラマCD版・渡辺曜を振り返る
この記事は
「ラブライブ!サンシャイン!!」の記事です。
ネタバレあります。
はじめに
G's版ともアニメ版とも異なるキャラクターを見せてくれているのがドラマCD版。
全編子安秀明さんが脚本を担当されていますが、このドラマCD版の曜ちゃんについて振り返ってみます。
「突撃! 風雲マリンパーク」
最初に登場したのが、このお話。
2年生3人で、PVの候補地である淡島・マリンパークへ取材に行くお話。
冒頭いきなり点呼を取る曜ちゃん。
東京に海が無いと言ってみたり、ボケ側の様相を示します。
すかさず千歌が梨子にフォローを入れます。
「良いことを教えてあげよう梨子ちゃん。曜ちゃんはね、こういう風に皆で何かやる~ってことになるとちょっとテンションがハイになっちゃうのだ」(千歌)
基本冷静な曜ちゃんですが、イベントごとの前にはちょっとテンションが上がってしまうらしいです。
ただ、これ以降は、千歌のブレーキ役に徹します。
カエル館を嫌がる梨子を無理矢理連れて行こうとする千歌を止めたり。
ここら辺から、ツッコミ側に徐々に周っていきます。
「私たちのベストヒットステージ!」
それぞれの取材から戻った9人。
取材の成果を出し合うことに。
ここでは、千歌と善子と鞠莉で意見が食い違ってしまいます。
ペンギンを悪い意味で推しまくる鞠莉はどっからどう見ても「まともじゃない側」ですw
この言い回しはこれで良いのです。
善子は色んな意味で「まともじゃない側」なので、スルーして(笑)
曜ちゃんは千歌の事をどう思っているのか。
野良ペンギンを推す鞠莉。
シーラカンスを推す善子。
カエルが良いと駄々捏ねはじめる千歌。
3人が言い争っていると、ルビィが「喧嘩は止めて」と仲裁に入ります。
回りがルビィをなだめる中、1人「皆の間を取って河童にしよう」と訳の分からないことを言い始める千歌。
何故河童になるのと梨子。
そこに曜ちゃんが一言。
「ごめん梨子ちゃん。千歌ちゃんには…慣れて…」
曜ちゃんにとって千歌はとっくにまともじゃない側だと分かる台詞です。
ちょっと小休止
ここまでを振り返ってみましょう。
曜ちゃんは、ツッコミ側とボケ側をどう振り分けているか。
先ずボケ側。
会議の場をかき回す鞠莉はボケで確定しました。
善子はキャラクターからしてボケなので、ボケです。
千歌も同様ですね。天然千歌っちは無敵ですw
続いてツッコミ側。
司会進行を務めて場を仕切っていたダイヤはこちら側とみて間違いないでしょう。
仲裁に入ったルビィもかな。
幼馴染で、普段ボケないと信じている果南もこちら側です。
千歌に終始振り回されていた梨子も当然こっち。
唯一、花丸の事をどう思っているのか、この段階では分かりません。
「包丁人ルビィ」
クリスマス…でもなんでもない平日。(とんでもないネタバレw)
クリスマス会の準備で、料理担当になる果南、曜、ルビィ。
ここで果南に対する曜ちゃんのイメージがガラッと崩れ落ちます。
ルビィに板前修業を課す果南。
果南の暴走は留まるところを知らないw
「わたし、ひょっとして普段ボケないこの3人だから、果南ちゃんがボケ役やってるのかな~って。」
疑心暗鬼の曜ちゃん。
「そうだよね~」と疑いつつ、やっぱり普段と違う果南に「や、やっぱり今日の果南ちゃん、かなりボケ入ってない…」。
曜ちゃんの疑いは確信に変わります。
果南にツッコミ入れつつ、ルビィをフォローしつつも、翻弄される曜ちゃん。
「ほんとのクリスマスパーティー」
いつの間にか果南とルビィのキャラが板前に変わってしまい、困惑する曜ちゃん。
どうしてこうなった。
一方、ダイヤ、梨子、善子の飾りつけ班。
暴走族になってしまったダイヤと善子にやはり翻弄される梨子。
どうしてこうなったと嘆く梨子。
そこに板前が登場。
「ああ、曜ちゃん。どうしちゃったのコレ。」
板前になってしまった2人を見て、曜に疑問を投げる梨子。
「それが…私にも何が何だか」
疲れ果てて応える曜。
「(ルビィちゃんは)板前になっちゃったから…」の台詞が哀愁を誘いますw
もうここからは板前と暴走族の果し合いという謎の展開に突入します。
クリスマス…でもなんでもない平日に起こったこの出来事は、曜ちゃんの常識をぶっ壊しました。
「レアな沼津をめしあがれ」
ルビィ「あの曜ちゃん?今日の曜ちゃん、元気ないって言うか。テンション低いって言うか。」
曜「えええ、そお?」
ルビィ「う、ぅん。」
曜「まぁ、なんていうかね。いつの間にかどんどんちゃんとした人が居なくなってきて、その分のしわ寄せがこっちに来てる気がしてね~。ツッコミ疲れかな、これ。あはは。あはははは」
ルビィ「曜ちゃん…!?」
曜ちゃん壊れるw
千歌のテンションにも付いていけなくなってしまった曜ちゃん。
彼女の中で「ちゃんとした人」…ダイヤや果南が「居なくなってしまった」あの日。
グループの中でのツッコミ役を梨子と分け合っているのでしょうね。
ドラマCD版だと。
でも、この話の面白い所は、曜ちゃんが逆に千歌を翻弄する点。
刺身が苦手な曜ちゃんに無理矢理「新鮮なアジの刺身」を薦める千歌。
それを悉く無視して「アジフライ定食」や「アジの干物定食」を頼もうとする曜ちゃん。
これまでの積み重ねで、曜ちゃんを「ツッコミ疲れ」の状態に追い込んだ上で、逆にボケ役の千歌を翻弄するというのが面白い。
やっぱりオチを持って行った方が「美味しい」ですからね。
ツッコミ役よりボケ役の方が美味しいんです。
普段ならツッコミ役で終始したのでしょうけれど、ツッコミ役に疲れていたから、最後までツッコミ役に徹する事が出来ず、素でオチを持って行った。
最後まで自分の好みを譲らなかった曜ちゃん。
曜好きとしては、このエピソードは外せないものとなりました。
終わりに
はい。
ただの感想文に終始しましたが…。
ツッコミに疲れて、空笑いする曜ちゃんが可愛くて仕方ありませんので、書いてみました。