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「恋になりたいAQUARIUM」考察 新しい人魚姫の解釈 「ラブライブ!サンシャイン!!」

この記事は

久々?「ラブライブ!サンシャイン!!」の記事です。
PV見た前提で書いていきます。

はじめに

www.wtnbyou.com
「渡辺曜研究委員会」さんの記事を拝読して、そういえば曜好きの癖にこの曲についてはスルーしてるなと。
これはアカンだろうと。

折角ブログも曜ちゃんフィーチャー仕様にビルドアップ完了したところですし、ここらでしっかりとこの曲の、主にPVについて今更ながら考察をしたいと思い立ちました。
流石に動画を張り付ける訳には参りませんので、PV見た前提で書かせてもらいますね。

冒頭―遅れて来た人魚姫

PVの前提は、当然「恋になりたいAQUARIUM」収録のドラマCDの延長線上という所になるのでしょう。
9人が学年ごとに3組に分かれて、沼津にある水族館に下見に行きます。

2年生はあわしまマリンパーク。
3年生は伊豆・三津シーパラダイス。
1年生は沼津港深海水族館。

あわしまマリンパークは実際に行ってきましたので、CDを聞いてると情景が鮮明に浮かび個人的には味わい深いものになっています。
閑話休題。
それぞれ取材し、新曲(「恋になりたいAQUARIUM」)のPV撮影地の候補をどこにするか議論するというお話になってます。

ドラマCDの方では結論は出ませんでしたが、伊豆・三津シーパラダイスを舞台に人魚姫を衣装モチーフにした恋の歌を撮るということになったようですね。
その為、撮影させてもらうにあたって、伊豆・三津シーパラダイスでバイトする事になったのでしょう。
PVはそのバイト風景と「PV」パートがミックスされているのでしょうね。

そのバイトに1人遅刻してきた曜ちゃん。
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ここで、何故曜ちゃんが遅刻したのか考えると、1つしか思い浮かびません。
高飛び込みの練習ですね。

ナショナルチーム級の腕前を持つ曜ちゃんは、水泳部と掛け持ちでAqoursの活動をしています。
時には、水泳部に顔を出して、高飛び込みの練習に励んでいるのでしょう。
BD1巻付属の「Aqours Sea Side Diary」曜編では近く(何処の近くかは不明。学校かな?)のダイビングプールを借りて、練習に励む様子が描かれています。

この日も、バイト前に練習をして、1人遅くなってしまったのでしょう。
自転車を漕いで、伊豆・三津シーパラダイスに向かう曜ちゃんが映されています。

幕間―配役と原典

原典はwikipediaより引用します。

人魚の王の6人の娘たちの内、末の姫は15歳の誕生日に昇っていった海の上で、船の上にいる美しい人間の王子を目にする。
嵐に遭い難破した船から溺死寸前の王子を救い出した人魚姫は、王子に恋心を抱く。
その後偶然浜を通りがかった娘が王子を見つけて介抱した為、人魚姫は出る幕が無くなってしまう。
人魚は人間の前に姿を現してはいけない決まりなのだ。
だが彼女はどうしても自分が王子を救ったと伝えたかった。
人魚姫は海の魔女の家を訪れ、声と引き換えに尻尾を人間の足に変える飲み薬を貰う。
その時に、「もし王子に愛を貰うことが出来なければ、姫は海の泡となって消えてしまう」と警告を受ける。
更に人間の足だと歩く度にナイフで抉られるような痛みを感じるとも。
薬を飲み、人間の姿で倒れている人魚姫を見つけた王子が声をかけるが、人魚姫は声が出ない。


その後、王子と一緒に御殿で暮らせるようになった人魚姫であったが、声を失った人魚姫は王子を救った出来事を話せず、王子は人魚姫が命の恩人だと気付かない。
そのうちに事実は捻じ曲がり、王子は偶然浜を通りかかった娘を命の恩人と勘違いしてしまう。
やがてその娘との結婚が決まり、王子は人魚姫に相手が命の恩人であることがとても嬉しいと伝える。
悲嘆に暮れる人魚姫の前に現れた姫の姉たちが、髪と引き換えに海の魔女に貰った短剣を差し出し、王子の流した血で人魚の姿に戻れるという魔女の伝言を伝える。
眠っている王子に短剣を構えるが、人魚姫は愛する王子を殺せずに死を選び、海に身を投げて泡に姿を変えた。
そして、人魚姫は空気の精となり天国へ昇っていったが、最後まで王子や他の人々がその事に気付く事はなかった。 
王子のそばにいたいがために美しい声を失くし、しまいには自らの命をも失うはめになるこの人魚姫の話は、アンデルセンの不朽の名作として無償の愛をうたいあげている。

TVシリーズ5話で曜ちゃん自身が「悲しい話だよね、人魚姫」と言ってますが、悲劇ですよね。
「恋になりたいAQUARIUM」では、少し結論を変えています。

配役を書きましょう。
人魚姫役は勿論我らが渡辺曜ちゃん。
王子役は千歌。
人間の女の子に梨子。

この3人の物語。

失恋―イチャつく千歌梨子

曜ちゃんが遅れている間、8人はバイトを先に始めています。
ちょっとしたミスで、梨子に水を掛けてしまった千歌は、怒った梨子に追い掛け回されます。

それもあって2人でくっついていた。
まさにその瞬間に曜ちゃんが到着します。
仲良くする2人を見て、嫉妬ファイヤーする曜ちゃん。

バイトをほっぽり出して、水族館の中に隠れちゃいます。
仕事をしないで居なくなった曜ちゃんを探す8人。

曜ちゃんはというと、クラゲの水槽の前で1人下を向いていました。
クラゲの語源の1つに「暗気」があるそうです。
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暗い気分…鬱々とした気分をクラゲで表現しているのかもしれません。

幕間2―恋を知らない人魚姫

「恋になりたいAQUARIUM」発売記念メッセージを引用します。

よくみんなにも言われるんだけど、私は初恋もしたことなくて、恋なんて言われても、全然、なにがなんだかわからないオクテなんだぁー♪
あ、でもそれを言ったら、オクテっていうより、ただのドンカンだって、ダイヤちゃんからは指摘されたけど―エヘヘ☆
でもさ、そんな曜でもよかったら―一緒に恋の勉強、この歌でしてみませんか?

曜ちゃんは恋を知らない。
だから、別に恋について悩んでいる訳ではない。
友情として、幼馴染の千歌を梨子に取られちゃって落ち込んでいる。

改変―気付いた王子

ここで、伊豆・三津シーパラダイスのマスコットキャラ・うちっちーの着ぐるみに入った曜ちゃんが出てきます。
これは、人間に変身した人魚姫を暗示しているのでしょう。
うちっちーは「声を出せないマスコットキャラ」。

人間になった人魚姫としての役割を担っています。

原典では、うちっちーこと人魚姫のことに気づけなかった王子。
しかし、千歌王子はうちっちーの正体に気づきます。
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階段を転げ落ちた衝撃でうちっちーの頭が取れて、顔を出す曜ちゃん。
心配してた千歌が抱き着いてきます。

その様子を優しい表情で眺める梨子。

曜ちゃんは気づきます。
千歌王子の気持ちが自分に向いていることに。

梨子もそれを認めている事に。

閉幕―3頭のイルカが暗示する友情

3人で仲良く笑い合うという分かり易いカットもありますが。
原典と違って、人魚姫と王子、少女は仲良くなったという暗示がラストでも出てきます。

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仲良さげに泳ぐ瞬間のイルカを象ったアクアリウムを見つめる曜ちゃん。
イルカの色に注目すると、千歌、曜、梨子のイメージカラーで塗られています。

改めて友情を示唆しているのでしょう。
微笑む曜ちゃんの天使さに癒されます。

まとめ

とまあ、考察というより見たまんまを書いただけなのですが。
曜ちゃんセンター曲としては、書いておきたかったので。

以上、駄文失礼いたしました。