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「名探偵コナン」 第84巻 感想 安室の「悪の面」に対する考察

この記事は

「名探偵コナン」第84巻感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

限定版の存在を忘れて、うっかりと通常版を買ってしまいました…。
しくった。

File.254「緋色の探偵のプロローグ」

緋色の探偵ってやっぱり新一の事なのかな。
プロローグというのは、「最初の事件」という訳では無くて、よくある「エピソード・ゼロ」。
時系列的には第1話直前。つまりは第1話に直接繋がるエピソードですよという意味ですか…。

うううん?
緋色???
緋色って言うとどうしても赤井のイメージなんですよね。
次巻収録の赤井復帰エピソードも「緋色シリーズ」ですし。
どういうことなのかは、そのシリーズを読めば分かるのかもですね。

それにしても、新一と蘭はブラの話ばっかりしてるな〜(笑
飛行機の上でも、今回もw

File.255「悪魔の声の正体」

コナンの顔がマジで怖いw
お話としては、特にこれと言って特徴の無いものでした。
何か本筋への伏線が有った訳でも無かったですし。

File.256「ハーブティーは死の香り」

トリック的には個人的に今巻ベスト。
「謎を解く」というよりは「知ってるかどうか」の問題ではありますけれど、知らなかった事ですしトリックとして綺麗に応用されていたので面白かったです。

ただそれ以上にバーボンこと安室の事が気になります。
なんでしょう、あの回想は。
安室のあだ名がゼロなのは、ガンダムのパイロットだからというのが実際の所なのでしょうけれども(笑)、彼を「零君」と呼ぶ女性は何者?
わざわざこのような形で見せたのですから、この先の物語に出てくる可能性が高いですよね。
それも相当重要な人物として。
ただのモブキャラ、脇役ではない。
なんでしょうね。

File.257「バーボンの謎を解くピース」

モンスターペアレント怖い。
失言系だったので、トリックとかそういうのが分からなくても直感で犯人が分かりました。
にしても、久々に可愛い女性が出て来たと思ったら、あっさりと襲われちゃって…。
ヒドイな〜。

さて。
見事に嵌められたキャメル。
相変わらずです(笑
ただし今回は安室たちが凄すぎでしたね。
わざとキャメルが事件現場に呼ばれる様、ジョディ達を観察してた(と思われる)のでしょうね。
安室たちは。
「夕方ジョディが携帯が使えなくなるタイミングで、被害者に電話せざるを得ない状況を作った」。
つまりは、パートナーのキャメルに電話を借りる事まで想定しての計画。

キャメルが1人になるタイミングを意図的に作り出しての変装術を絡めた罠。
本当に安室達が上手でした。
上手でしたが…。
それにしても、安室ですね。
確かに「悪い奴らの敵」という訳では無い感じです。
初めて狡猾さというか悪い部分を感じちゃいました。

今回の彼らの計画は、「夏子が襲われる事」が必要条件でした。
彼女が事件に巻き込まれて初めて動きだす計画です。
夏子が襲われないと、キャメルを1人にする状況を作り出して、最後のピースを聞き出す事が出来ないから。
あまりにも運に委ねた作戦ではあります。
しかし、安室はその事件を予想していたんですよね。
事件直前に「夏子が最後のピースを埋める可能性がある」云々言ってますから。
この台詞の意味するところは「夏子がストーカーに襲われて、刑事事件に発展する可能性」に期待しており、つまりは、探偵として夏子を守るつもりは無かった可能性が高いという事。

犯人がストーカーで無かった事は想定外だったのでしょうけれども、事件化してくれたことまで想定内ではあった。

FBIに対する演技とは思えない態度といい、「人が襲われる事を意に介さない」点といい、安室が「悪い奴らの敵」とは言い難い一面が見えまくったお話でした。

安室について少々

安室は本気で赤井を憎んでいる。
これは事実と断言されているので、これを踏まえると、安室はFBI自体を憎んでいる可能性もありますね。
中でも憎いのは赤井。

では何故それほどまでに憎悪しているのか。

そこで出てくるのが、今回回想に出て来た女性なのかもですね。
どうやらどこか遠い所に安室が少年時代に行ってしまったようですけれど、それがアメリカだったのなら…。

アメリカで、事件に巻き込まれたかで亡くなっていたのなら…。

女性の死の原因もしくは遠因としてFBIが絡んでいたのなら…。

特に赤井が関係していたのならば…。

赤井(やFBI)へ対する一種の復讐心を安室は持っていのかもしれませんね。

この妄想を真とすれば、安室が公安警察である事自体は合っているとしても問題は無さそうです。
コナンの推理通り、公安として組織に潜入している。
目的は組織殲滅であり、これ自体は仕事として全うしている最中。
しかし、それとは別に個人的な恨みで赤井を追っていて、赤井をどうにかしようとも思っている。

コナンに公安かどうか探りを入れられ「少々誤解をしている」と返した時の「少々」には、そういうニュアンスが込められていたのかなと。
公安であるという前提は間違ってないけれど、必ずしも「悪い奴らの敵」という訳では無い。
「悪い奴らの敵」であるFBIを本気で追っているんですからね。

兎も角、もう暫くこの辺の謎は続きそうです。
(次巻で語られていたら笑うしかないw)

終わりに

さあ、さ。
遂に遂に来葉峠の謎が分かる時が!!!!!!!!
コミックス派の僕にとってはやっとなんです!!!

来たる85巻は、10月かな?
最近休載が多いみたいなので、11月かもですが…。

待ち遠しい〜〜〜〜〜。

名探偵コナン 84 (少年サンデーコミックス)

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