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映画「ザ・ファブル」ネタバレ感想

この記事は

映画「ザ・ファブル」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

原作漫画は読んだこと無いのですが、いい意味でくだらなそうだったので鑑賞してきました。
以下、簡単にですがネタバレ感想になります。

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©「ザ・ファブル」製作委員会

感想

最強の殺し屋ファブルが大阪で普通の暮らしを始めた。
暴力団の庇護下で生活を始めたファブルこと佐藤明(偽名)は、ミサキと出会い、大きなトラブルに巻き込まれていく…というのが簡単なあらすじ。

改めて思ったのが、やっぱり僕は暴力団とかヤクザの出る作品は好きじゃないやってこと。
どうしてもスプラッタ表現が入るので、胸糞悪くなるんですよね。
今作もR指定こそされていませんが、それなりの暴力・流血表現があります。

その辺りが個人的にはマイナスだったのですけれど、笑えるし、アクションにはスカッとできる映画だと感じました。


先ず笑い。
銃を持たせば、一発で致命傷を打ち抜く腕を持ち、格闘技も達人級なので接近戦も苦としない。
どんな相手でも6秒で仕留めるという殺しの技術は、最早一般人との生活は無理だろうと思わずにはいられません。
実際、一般の感覚に疎く、ずれた常識を持っている為、ここが笑いになるんですよね。

「どこが面白いの?」と首を傾げざるを得ない寒いギャグを連発する芸人(演:宮川大輔さん)が大好き。
枝豆は皮ごと食らいつき、サンマも頭から骨も取らずにガブリ。(ついでに骨付きチキンも骨ごと咀嚼)
チンピラ(海老原の部下・クロの使い)に因縁付けられると、「普通らしく」痛がる演技と泣き真似で回避。

ちょいちょい笑えるシーンが挟まれていました。
個人的に一番笑ったのは、助けた小島を盾に使っていたシーン。

海老原の頼みとはいえ、ついでのように助けた小島を首根っこ捉えながら逃走。
追ってくる暴力団員から基本的には守るんですけれど、時折わざと相手に小島を殴らせて隙を作って倒すという凶悪な手段を取っていて。
助けた人質を盾にするという前代未聞なことを息をするようにやってしまうファブルに笑いを禁じえませんでした。


続いて、アクション。
殺陣は本当に見事。
「SP」と比べて常時目出し帽で顔を隠していた岡田さんのアクションは、相変わらず流石でした。
顔が見えないのは、ファンからすれば勿体ない設定ですが、スタントマンを入れやすいという利点はあったのかな。
どこからどこまでが岡田さん本人で、どこからがスタントマンのアクションなのかは分かりませんけれど、流れる様に仕留めていく体裁きは圧巻でした。

体術で1人目を倒した間に2人目を殴り、倒した相手から華麗に奪った銃で3人目の足を撃ち抜く。
こんな感じのアクションが畳みかける様にありました。
基本1人のファブルとそれを迎え撃つ多くの暴力団。
数の暴力に決して負けずに、華麗に捌いていくアクションシーンは見どころと言えますね。


シナリオは特段書くことはなかったかな。
可もなく不可もなく。
捻りもどんでん返しもなく、ごくごく王道のシナリオ。
オリラジの藤森さん必要だったのだろうか等、細かな部分で疑問が多かったのですけれど、些細なレベル。
ここらへんで何かしら琴線に触れるものがあったら、手放しでオススメ出来るのですが…。


取り敢えずは、退屈さを覚えるほどではない映画でした。

終わりに

久々(1年ぶりくらい)に福士さん見たのですが、悪役もいけますね。
柳楽さん、安田顕さんと共に脇を固める3人が、それぞれの「悪」を魅せてくれて、その点も良かったです。