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「ラブライブ!フェス」という夢の舞台に思いを馳せる

この記事は

「ラブライブ!フェス」について。

シリーズ9周年

随分と中途半端に思える9周年という節目。
普通は5の倍数。特に10年ごとを一区切りとして盛大にお祝いしたりするのですが、「ラブライブ!」は9にこだわってきました。
それほどこのシリーズにとって、9という数字は大切なのでしょう。

9人ということの意味を改めて感じたのです。

これは、Aqoursが5thLIVEを機に6人で活動を続けるのではという杞憂を吹っ飛ばすには十分な根拠と言えるんじゃないでしょうか。
運営側はあくまでも9人にこだわってるんですよ。

μ'sは9人だからこそ、解散を選んだ。
Aqoursだって、3年生3人の卒業に大きな喪失感を抱いた。
これから本格的に始まるであろう虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、ソロの活動を経て、やがて9人で1つになるまでの物語を描くのかもしれません。

9人だからこその9周年での盛大なアニバーサリー。

という訳で、3つのグループ全てに大きなニュースがもたらされたのですが、中でも最も全ラブライバーを歓喜のるつぼと化したのが「ラブライブ!フェス」開催の発表だったんじゃないでしょうか。
4年ぶりのμ'sの復活。
古参ラブライバーが4年ぶりに本気になってくることが予想されます。
チケット争奪戦は戦争でしょうね。

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©KADOKAWA・サンライズ・ランティス
9年間で最大のイベントと言っていいであろう、ビッグイベントについての妄想です。

ヒーロー共演が大好きだ!!

タイトルの垣根を越えて、大集合する様は、どんな時でも胸熱ですね。
仮面ライダーにウルトラマン。
アメコミではアベンジャーズやジャスティスリーグ。
夢の競演。ヒーロー大集合。
胸熱。
大好きなのです。

そうそう。
実はほとんど共演の無いスーパー戦隊でも夢の大集合はありました。
「高速戦隊ターボレンジャー」は平成元年に始まったシリーズ第13作目。
その第1話は、「10大戦隊集合 頼むぞ!ターボレンジャー」と題して、「バトルフィーバーJ」以降の10大戦隊が一堂に会するという贅沢なお話でした。
(「ゴレンジャー」と「ジャッカー電撃隊」が省かれてるのは、石ノ森先生原作だからだと思います。)
といっても、崖の上から続々と現れて「ターボレンジャー、あとは任せたぞ」的な形での出番しか無かったんですけれどね。
それでも幼少の僕には、夢のようなエピソードだったし、当時はビデオが擦り切れそうになるほど見まくりました。

何が言いたいのかというと、こういったヒーローものの集合エピソードでは、その時点での最新のヒーローが主役になるということです。
当たり前ですね。
でも、「現実」ではこの法則は使えません。
特に日本だとそうかもしれない。
先人は敬えという風潮が強いので。

そこで参考になりそうなのが「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2014」ではないでしょうか。

アイマスの場合

プロデューサー大興奮のライブとなった「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2014」。
出演メンバーが本当に豪華でした。

普段のライブでも全員揃うことの少ない765PRO ALLSTARSが若林直美さん(秋月律子 役)を除く12人が出演。
滝田樹里さん(音無小鳥 役)を加え、さらに「ミリオンライブ!」から6名(1日目はさらに+5名)、「シンデレラガールズ」から6名(2日目はさらに+5名)が出演。
シリーズの垣根を越えて、各日30名(2日目のみ戸松遥さんがゲスト出演)ずつのアイドルが出演する夢のようなライブイベントとなりました。

765プロを中心に、ユニットの垣根を超えたスペシャルユニットの披露、各ユニットの代表曲の披露など盛りだくさん。
ソロ曲も多くあり、3ユニット全てのファンが楽しめるようなセットリストになっていたと思います。


そんなセトリで注目したいのは、オープニング2曲とエンディング2曲です。
2日間とも同じで、曲目は以下の通り。
先ずはオープニング。

1.THE IDOLM@STER (全員)
2.READY!! (765PRO ALLSTARS)

シリーズのテーマ曲ともなっている「THE IDOLM@STER」を出演者全員で披露。
センターステージの一段高いところに、中村繪里子さん(天海春香 役)、山崎はるかさん((春日未来 役)、大橋彩香さん(島村卯月 役)の"メインヒロイン”3人が外向きに輪になって歌唱。
3人の立つステージの周りをメンバーがぐるっと囲むようにして並んで歌う姿はまさに圧倒的でした。

続いて2曲目はアニメ第1期のOP曲である「READY!!」。
冒頭部分を全員で歌い始め、徐々に765PRO ALLSTARS以外のメンバーはフェイドアウト。
律子の代わりに小鳥が入って、彼女たちの代表曲を披露してくださいました。

ここからもこのライブの豪華さが窺えます。
全員で始める1曲目。
選曲は、シリーズ通しての代表曲と言っても差し支えないナンバー。
そのあとには、「主役」であるシリーズ最初の世代である765PRO ALLSTARSのキラーチューン。
「今回のライブはこういった趣旨で進めます」というメッセージがふんだんに盛り込まれている並びに感じました。


続いて、ラスト2曲はこんな感じ。

41.M@STERPIECE (765PRO ALLSTARS, ダンサー: シンデレラガールズ, ミリオンライブ出演者)
42.IDOL POWER RAINBOW (全員)

映画「輝きの向こう側へ」でも圧巻のパフォーマンスでもって大いに盛り上げてくれた最高の曲「M@STERPIECE」を、映画以上のパフォーマンスで披露。
劇中では「ミリオンライブ!」選抜メンバーがバックダンサーを務めましたが、リアルライブでは「シンデレラガールズ」を含めた17名が登壇。
そんな豪華なメンバーをバックにした765PRO ALLSTARSは最高に輝いていました。

〆はこのライブのテーマソング。
CD音源では、

歌唱メンバーは天海春香、如月千早、星井美希、島村卯月、渋谷凛、本田未央、春日未来、最上静香、伊吹翼。
765PRO ALLSTARS、シンデレラガールズ、ミリオンスターズの信号機トリオが揃ったドリームチームである。

出典:IDOL POWER RAINBOWとは (アイドルパワーレインボーとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

とのこと。
この書下ろし曲を全員で熱唱して、ライブの幕は閉じました。


3つのタイトルが混然一体となったライブ。
この時限りのユニットに、それぞれの持ち味を披露した曲目。
そして、「オリジナルメンバー」を大切にする気持ちが籠った構成には、これぞ夢のライブというエッセンスがギュッと濃縮されていました。

「ラブライブ!フェス」もこうなって欲しいのです。

μ’sを尊重したライブになって欲しい

具体的に言いますと、やはりμ’sを尊重したライブになって欲しい。
僕はAqoursがすべてというラブライバーですが、それでもμ’sを蔑ろにはして欲しくないのです。

そこで大事なのが、「アイマス」との違いです。

765PRO ALLSTARSは当時も今も現役バリバリの活動中。
だから、彼女たちを中心に据えつつも、「アイマスワールド全体のライブ」感もありました。
1曲目と最後の曲を全員参加なとこらから、そういった印象が窺えます。

「ラブライブ!」は違います。
μ'sは活動を休止しているんです。
解散ではないようですが、実質的な活動はこの4年間無く、ゲームなどで声をあてていたくらいでしょうか。
キャストによるライブ活動は皆無でした。

だからこそ、「特別感」をしっかりと出した構成にして欲しいのです。
そこで大事なのが最初と最後。

1曲目。
全員で最初に相応しい曲を披露という「アイマス」と同じ方向性は避けて欲しい。
ライブの冒頭を飾るのは、やはりμ'sの「ラブライブ!」の始まりの曲が相応しい。
という訳で、「僕らのLIVE 君とのLIFE」を1曲目に、μ'sだけで披露して欲しいです。
Aqours達をバックダンサーに付けるなどの演出は不要です。
絶対にしないで欲しい。
意味が薄れますから。


そして、最後。
こちらもやはりμ'sで〆るべきでしょう。
だけれど、合同ライブという夢のライブに相応しい締めにもしてもらいたい。
そこで、「SUNNY DAY SONG」を全員で披露。
全員と言いつつ、Aqoursと虹ヶ咲はバックダンサー兼コーラス。
μ'sを主役にというのは変わらない。


これさえしっかりと守ってもらえれば、全体の印象としては「μ'sの復活ライブ」感を強く打ち出せるはずだし、それで正解なのだと思う。
スタート地点を大切にすることが、なによりも9周年のアニバーサリーの集大成として相応しいのかなと。


あ。
Aqours好きとしては、ラス前あたりで「勇気はどこに?君の胸に!」を全員でっていうのがあったら嬉しいかな。

終わりに

「アイマス」は5時間弱という長時間に及ぶものでした。
「ラブライブ!フェス」も同様にそれくらいはやって欲しいな。

ともあれ、「ラブライブ!サンシャイン!!」劇場版BDが間もなく届きます。
一応応募してみますが…。
アジアツアー(幕張チケット3連敗w)、5th(初日落選)と連敗してますが、連敗記録更新待ったなしですかねw
ま。期待せずに応募してみます。