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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」第13巻感想 何故平塚静は離任する事になったのか?

この記事は

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」第13巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

やっはろー。
ぬる太だよ。
ちょっと聞いてよ。
僕ってブログしてるってリアルの友人知人には一切秘密にしてるじゃない?
当然twitterもやってないことになってるし、ガシガシ「失恋しただの」なんだってリアルの事情を呟いてるじゃない。
昔のハンドルネームのまんま「カニメガネ」で今日も元気だご飯が美味い。

そんなある日、かつて好きだった人から「業務上必要だから(社員全員に)メールを送って」って言われましてね。
OKってことで、Gメールから送信した訳ですよ。
そしたら急に笑い出すんですね。
なんだろ、自然と天然天才芸人としての才能がついまろび出て、面白いジョークの1つでも無意識に書いてしまったのだろうかと訝しんでたら、「名前www」って吹き出してるんですよ。
別に普通の名前でしょ、珍しくもないし、というか今更本名でリアクションされてもと思って、相手のパソコン覗いたら「from カニメガネ」とかなっててね。
「なんですかカニメガネってwクセが強すぎるwww」
僕の(旧)ハンドルネームが社内中に広まりました。


誰か俺をころしてくれ~

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©渡航/ぽんかん⑧

真のヒロインを読み間違えるな

速攻でtwitterの名前を「ぬる太」に書き換えたチキンな僕。
さて、第13巻をようやく読めましたよと。

色々と書きたい事が山の如しなんですが、それやると終わらないんでね。
きっと、アニメ化発表されたのに一向に作られないことについて延々と語りだすまである。
本当にマジでアニメ業界修羅の如し。
楽しみにしてたのに。
一挙見BD買ったのに。
(しっかりと単巻のBD買ってから文句言えよなと言われると閉口するしかない)
とまぁ、いつまでgdgdと書いてんだよと思われてもあれなので、焦点を絞ってみます。
お題は「何故平塚静は離任する事になったのか?」です。

渡先生がどの時点で今作のラストを決められたのかは定かではありません。
しかし1つ言えるのは、ラストが決まった時点で平塚先生の離任も同時に確定しただろうということ。
何故そんな断言しちゃうのか。
これについてgdgd書いていきます。
(結局gdgd書きたいだけなんだよな~)

共依存とは言わないと思う

12巻を読んでいて、八幡たちの三角関係がどう映っているのか陽乃が悪魔の囁きをする直前の事。
僕自身、彼らの関係をして陽乃が何を言わんとしてるのか、ふと閃いたのです。
読みながら、つい「共依存」という単語が口からこぼれていました。

結衣と同じように、僕も言葉の意味を正しく理解してた訳じゃありません。
ただなんとはなしに、この単語が頭に浮かんだのです。
直前に「依存」という単語が出て来たからというのが真実であるのでしょうけれど、若しかしたら心のどこかで僕もまた彼らの関係をそんな風に見ていたのかもなと。

ただ、八幡達が思ってる程、僕はこの言葉に然程悪い意味合いを持ってないんです。
勿論言葉の解釈としては、八幡達の解釈が正しい。
どちらかといえば、「克服すべき悪い状態」を指す言葉です。
だけれど、そこまでなんだろうか…と。
世間で言う「共依存」とは、どこか違った、それこそ「偽物」の依存関係がそこに築かれているだけなんじゃないかと。
そう感じたのです。

だって、誰かに頼られるのは誰だって嬉しいだろうし、他人を頼るのも普通のこと。
どこからどこまでを依存と呼んで、それ以外を独り立ちと表現するのか。
絶対的な基準点が無く、それぞれの価値観、考えに依存してる抽象的な概念だけに、個人的には彼ら彼女らのそれはとても普通の範囲内にある気がします。
八幡にとっても雪乃にとっても、現状を否定し、抜け出そうとしてるから苦しんでいるのは承知の上で、僕としては読んでいてそう思ったのですね。

ならば、彼らの現状を形成している「元凶」は何だろうかと考えました。
性格や生い立ち、過去のトラウマに起因してる訳では無いのだとしたら、外因がある筈です。
1つしか浮かびませんでした。

「奉仕部というモノ自体が、彼らを共依存関係に見せている元凶」ではないかと。

奉仕部

生徒の悩みを聞き、それを取り除く活動。
奉仕精神に基づき、見返りも報酬も求めず、他人の為に活動する。
これを強制的にやらされているのが、これまでの八幡であり、雪乃なんですよね。
自発的にやってるように見えて、「奉仕部の活動」を念頭に置いている限り、彼らの自由意思では無いんですよ。
じゃあ、誰がやらせてるのって言ったら、平塚先生なのです。
雪乃を入れ、八幡を連行し、勝負までけし掛けて、2人に部活動を強いた。

奉仕部の活動そのものが無ければ、雪乃は八幡を頼ることも無かったし、八幡もそれを嬉しく思い、応えようとすることも無かった。
共依存してるなんて思わないですんだのです。

こんな風に書くと、これまでのことを全否定してるように映るかもですが、そうじゃないです。
元々雪乃は誰に頼るでは無く自立してたし、八幡だって奉仕精神を持ち合わせていた。
その根拠を1人ずつ書いてみますね。

雪乃の自立が見れたトコロ

これは何と言っても独り暮らしをしていたという事実が示しています。
とはいえ、ははのんから言わせたら、「おままごと」と一笑に伏されているかもしれない。
陽乃から見ても鼻で笑われるかもしれません。
マンションの家賃を出していたのも、その他生活費を工面していたのも両親であり、雪乃自身が働いて稼いだお給料から出していた訳では無いので。

けれど、まだまだ高校生なのです。
独り暮らしをしてる時点で、自立してると見ても、そうそうおかしなことでは無いんじゃないかな。
少なくとも普段の生活は1人でこなしていたのです。

料理、洗濯その他。
家事って大変ですよ。

これまでの描写を見るに、部屋が荒れていた訳でも無いし、また、コンビニ食や外食に頼りきりになっていた訳でも無さそうです。
学校に行き、成績も上位をキープしつつ、身の回りの最低限の家事もこなしていた。
立派に思えます。

八幡の奉仕精神

サブレを助けたこと。
もうこれだけで十分じゃないかな。

彼は結衣に対して一切見返りを望まなかった。
あんな怪我をして、入院までし、ボッチの原因となった大事故があっておきながら。

彼の本質は、人だろうと動物だろうと窮地を見過ごせないところなんでしょう。
頼られるのが嬉しいからという理由だけで、奉仕部の活動に勤しんでいた訳じゃあない。
そうじゃなくても、きっと八幡はブツクサ言いつつも、何とかしちゃう。

自分が嫌われる事も厭わずに、人の為を想って行動出来ることも含めて、彼本来の気質なのでしょう。

「奉仕部の象徴」

恐らくですが、見た目上は、彼らが3年生になっても、3人は一緒になってこれまで通りの活動を続けて行くのでしょう。
三角関係の意味合いこそ変わる可能性が高いですけれど、困っている生徒の悩みを聞いて、解決に向けて自己改革を促し続けるのだと思うのです。
動機はまるっきり違うんでしょうけれどね。
今までのように「奉仕部の為」という建前は使わずに、自らの自由意思で介在していく。
彼ら自身が本来持っている気質を、正しく表現していくようになる。


仮に奉仕部自体を偽物と称するなら、本物になるとは、そこからの解放を意味するのでしょう。
ただ、傍から見てる分には何も変わったように見えないから、「奉仕部の象徴」たる平塚先生が居なくなる必要があったのかなと。


奉仕部の活動を真に促していた先生はもういない。
けど、彼らは奉仕活動をやり続ける。
何故なら…という分かりやすい論法が使える。


八幡達が本物になれた証として、平塚先生は彼らから離れる必要があった。
離任は決定事項だったのでしょう。

平塚先生が真のヒロイン

平塚先生、良いよね。
大好きなんですよ。

漫画とかアニメ、ドラマには様々な「理想の教師像」を体現した先生が出て来たけれど、個人的には平塚先生が最も憧れます。
こんな先生に出会いたかったと心から思える。
格好良いし、生徒思いだし、なにより奉仕精神に溢れてるし。

平塚先生の奉仕部の活動こそ、奉仕活動でしょ。
確かに給料として見返りは受けてると言えるかもですが、別にやらなくても給料が貰えることなんですよ。
わざわざ部として自ら起ち上げてるくらいですから、彼女自身の自由意思なのでしょう。

雪乃や八幡を放っておけないという気持ち1つで、彼らの為にここまで尽くしてくれている。
最高じゃないですか。

作品が終わるとはいえ、彼女が居なくなってしまうという事実は、とても寂しさでいっぱいになりましたが、致し方ないのかもなと。
出来れば、そんな辞令下りなかったわとしれっと居続けて欲しい位ですが。


兎も角彼女のエピローグは欲しい所。
是非読みたい。
数年後、八幡に貰われて、幸せな家庭を気付いている比企谷静さんを見たいなw

終わりに

知ってます?
やっはろーの語源。

これ、漢字で書くと「八幡ー」になるんですよ。
「八」を「やっは」(八は「や」とも読むし「はっ」とも読むので)、「幡」を「ろ」と読んで、「ハロー」を掛けている。
八幡のこと好き過ぎて、名前で呼びたいんだけれど、呼べないけれど、どこかで彼を感じていたい結衣の乙女心が作りだした挨拶。

妹を溺愛する陽乃はそれを瞬時に見抜いて、「ひゃっはろー」なんて無意味な言葉にしたんですね。
最大のライバルが誰なのか理解したつもりだろうけれど、違うんだな。
しずかちゃんがライバルなんだよな~。
この作品の真のヒロインを読み間違えてるんだよな~。


という訳で、今日からこのブログのコメントでの挨拶はやっはろーで統一します。
異議申し立ては認めない。


最後のコメント、2カ月以上も前なんだよな~。
今年に入って10件しか無い。
そんなブログでこんなこと書いてもイタイだけなんだよな~。