「劇場版 名探偵コナン ゼロの執行人」4D版執行してきた【本編感想妄想考察】
この記事は
「名探偵コナン ゼロの執行人」の記事です。
はじめに
「名探偵コナン ゼロの執行人」の4Dアトラクション上映が始まりました。
前回「純黒の悪夢」の時にも行こうとしてたんですが、その時は結局行かず仕舞い。
今回こそはと意気込んで、見てきましたよ。
4D初体験です。
内容というよりかは、4Dについての感想を少しだけ書かせてもらいます。
揺れまくり
上映開始時間を間違えちゃいました。
20分程遅く入場した為、冒頭の1,2分を見逃してしまったのは痛恨の極み。
なので、暗闇の中席に着いたのです。
だから…と最初に言い訳しましょう。
最初に書いた通り、4Dアトラクション上映自体初めての事。
噂には聞いてましたが、想像以上でしたよ。
「ここで揺れるの?」ってシーンで小刻みに揺れるのなんて序の口。
最初のサミット会場爆発シーンからぐらんぐらん揺れまくり。
風出まくりの水しゅわーっ。
あまりにも揺れるものだから、思わず座席の背もたれをまさぐりましたよ。
あ、これ、シートベルト締めるんだなと(笑
そんなもの無いんですけれどねw
仕方ないね。
真っ暗の中入場したからさ。
この後、何度かごそごそとシートベルトを探す不審な行動を取ってしまいました。
でもね、分かって。
それ位揺れる。
席から放り出されるんじゃないかという位、派手に揺れます。
風量や水量は思ったほどじゃ無かったです。
(水量に関しては、びしょ濡れになるくらい濡れるという意見も耳にした事ありますので、作品によっては凄いことになるのかも)
匂いは一切感じなかった。
ただ、凄まじく揺れる。
安室のカーアクションとかクライマックスとか、もうそりゃ揺れますよ。
初回だったら集中できなかったなと思う程度には、意識を持ってかれました。
アトラクションの意味がようやっと理解出来ました。
確かに、映画を見てるというより遊園地のアトラクションに乗ってる感覚に近いですね。
人によっては集中力を阻害されかねませんので、2度目以降の鑑賞には趣を変える意味でも良いのかもです。
僕はそういうタイプらしいので、今後初回鑑賞時に4Dを選択しないようにします。
探偵団の活かし方が最高に巧かった
流石にこれだけだとアレなので、本編についても以前の感想記事と被らない程度で触れてみますね。
(自分の感想を読み返してみたけど、全然本編の感想書いてないな…。)
どうしたって安室に焦点が行きがちの本作ですが、少し「小さな探偵の協力者」について推論を交えて書いてみます。
この劇場版はやはり何度見ても探偵団の使い方が絶妙です。
これまで探偵団が活躍した劇場版というと「天国のカウントダウン」か「11人目のストライカー」を思い出します。
どちらもクライマックスでの探偵団の活躍が映える作品でした。
今作は、それらと比肩。
いや、若しかしたら、最も彼らの絡ませ方が巧かったかもしれません。
よくファンから煙たがられる探偵団ですが、彼らの存在は絶対です。
特にアニメでは重要視されていて、それはTVシリーズ第1話から登場している事からも窺えます。
最初期は原作エピソードでもちゃんと「脚本」がありました。
(第57話「ホームズフリーク殺人事件(前編)」以降の原作エピソードは全て「脚本」は置かず「構成」となっています)
つまりは、原作を細かい部分で改変して放送していたのです。
だから、第1話の「ジェットコースター殺人事件」でもアニオリ要素として、探偵団の出番がありました。
これは大きな意味を持っています。
アニメは子供が見るものという認識が今以上に強かった時代。
「子供が感情移入出来るキャラクター」として少年探偵団の出番が増えたものと推測できます。
劇場版1作目から幼年誌連動でアフレコ体験者を募っているのも、こういった「子供に見て貰いたい」という意思表示なのでしょう。
となると、劇場版では外せないキャラクターなのですよ。
「たまには出さなくて良いんじゃないか」という意見は通しづらいのが探偵団です。
とはいえ、苦心はされてるのかもですね。
事件の中心に絡ませるには幼く、かといって、出さない訳にもいかない。
「瞳の中の暗殺者」までは目立った活躍が無く、ちょこっと登場する程度の出番に留まってました。
コナンと探偵団の「橋渡し」的な立場を取れる灰原が出てきた「天国のカウントダウン」以降重要なシーンも任されるようになった気がします。
大きく脱線してきましたが、探偵団は灰原を加えて、漸く本格的な事件への参入が可能になったと思うのです。
今回はドローンを操縦して、見事警視庁への大ダメージを回避させる事に成功しました。
特に凄いと感じたのは、探偵団自身に「事件解決に関わったこと」を意識させずに終わった点。
探偵団はすぐに調子に乗りますw
子供ですからね。
好奇心も旺盛だし、「コナンに負けたくない」という気持ちが強い。
事件に関われるなんて知ったら、話がややこしい方向に行くのは必定。
探偵団で無駄に尺を使うと、安室の活躍が少しとはいえ霞みかねません。
だから、「探偵団を事件に絡ませない」のは納得の作劇なのです。
また、コナンも灰原も博士も基本的には探偵団に危険な事をさせないようにしてますし、そういう点でも「探偵団に事件に関わらせない」のは自然な流れです。
そういった作劇上の観点を活かしつつ、かつ、劇場版ならではの出番をも確保する。
一見矛盾するような「劇場版の探偵団の扱い」を見事に昇華していた素晴らしい描写だったと思いました。
そうそう。
風見が羽場の居場所を橘境子に教えようとしたシーンですが、疑問に思いませんでしたか?
僕は結構引っかかりました。
おかしくないですか?
だって、風見は羽場が生きてたことを知らなかったんですよ。
それなのに、彼の居場所を知ってるのは何故ってなりますよね。
これ、僕の解釈が間違っていた可能性が高いです。
羽場の居場所=彼が今現在住んでいる場所
と思ったのですが、そうではなくて、
羽場が今居る場所=博士の家の住所
なのかなと。
そうすると、また疑問があって、博士の家の住所をすらすら書けるのは何故ってなる。
ここからは完全なる妄想ですが。
事前に安室が風見に「博士の家」を調べるように指示していた可能性はないですかね。
今回安室は、コナンを協力者に選びました。
勿論これまでの関わりの中で、コナンの能力を知った上での選定だったと思うのですが、ざっとコナンの周りを調べていたのだとしたら。
調査を風見が命じられていたら。
その過程で当然博士のことや探偵団のことを知る筈です。
そして、彼らがコナンと共に数々の事件を解決した事も明らかになります。
新一と違って活躍を伏せてはいませんからね。
警視庁の人間ならば、簡単に分かる事実。
安室自身は探偵団と「甘く冷たい宅配便」でしか面識がありませんし、この時に、探偵団の能力を知ることはありませんでした。
(「灰原のストラップの行方」は除く)
故に、彼らの能力まで見込んでいたとするのはやや無理がありますが、1つの可能性として事件解決に関わってくるというのも考慮していたとしたら…。
安室は風見を通して、博士の動向をつぶさに認識していた。
ドローンを開発して、運転しているという情報も手に入れていた。
だから、咄嗟に「死人を生き返らせる作戦」を提案できた。
(ドローンが無いと実行できない作戦です。安室がドローンの存在を知っていないと提案できないので、事前に知っていたと考えるのがベターです)
コナンの作戦にすんなり乗っかったのも、他に手が無かったというより、「コナンの協力者」を一定以上信頼していたからとすると納得出来ます。
風見が羽場の居場所をすらすらと書けたのも、博士の家の住所を知っていたから。
安室がどこまで計算していたかは不明です。
まさか探偵団がドローンを操る事になるとは夢にも思ってなかったかもです。
ただ、探偵団を含めて博士や灰原ら「コナンの協力者」を高く評価していた可能性はあるんじゃないかな。
そこまで見込んで、コナンを協力者に選んでいた。
切れ者の安室ならば、この位のことはしてそうな気がしました。
尚、小説版は読んでません。
羽場の居場所について、小説では詳細に書かれてるかもです。
僕の妄想とは全然違うようにw
赤っ恥を掻いてるかもですが、まぁ、その時はその時で。
終わりに
すべて安室の掌。
ありえそう。