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アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

クレイジーダイヤモンドの応用性が凄かった 「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」

【漫画】週刊少年ジャンプ 漫画

この記事は

「ジョジョの奇妙な冒険」に関するエントリーです。
ネタバレあります。

はじめに

当時も「ジャンプ」を読んでいたものの、「ジョジョ」は読み飛ばしていた為、初めてアニメ版で触れている所です。
そんな中始まった4部。

4部に関してはちょいちょい読んでいたので、馴染み深く、非常に楽しみで期待していたんですね。
その期待は裏切られる事無く、ここまで楽しく視聴しております。

ただ、実際見ていて、仗助にあのスタンドは不思議だなと。
何故なんだろうと思うようになりました。

何故主人公に"サポート系"スタンドなのか?

第4部の中で最も面白いポイントは、主人公・東方仗助にサポート系のスタンドを持たせたことではないでしょうか。
有機・無機問わず、完全に消滅(死)していない限り、どんな状態からでも元の状態に戻せることが出来るという回復系の能力を有しています。

これは、第4部のラスボスである吉良吉影のスタンド・キラークイーンの対となっています。
どの時点で、吉良の設定が生み出されたのかは知りませんが、吉良のスタンドが先に作られ、その逆算で作られたのだとしたら、納得出来ます。
が、そうではないのであれば、これ程不思議な事も無いと思うのです。

通常回復能力を持つキャラは、バトルものに於いてはサポート側に回ることが多いから。

確かにクレイジー・ダイヤモンドは回復だけが能のスタンドではありません。
第3部主人公・承太郎のスタープラチナに匹敵するほどの最高位レベルのパワーとスピードを誇ります。
「最強」とも称されるスタープラチナに比肩するのですから、十分戦闘向きの・バトル漫画の主人公向きの能力であるとも言えます。

でも、あくまでメインは回復だと思うのですよね。
こういった能力にしたのは何故なのかなと。

テーマ性の浮彫

荒木先生曰く4部のテーマは「街を描く、街を創る」だそうです。
ならば、創造を主人公に持たせるのは必然に思えます。

その対極に当たるラスボスに消滅を持たせ、戦わせる。
そうして、仗助に吉良を打ち破らせる事でテーマを浮き彫りにさせている…と。

となると、「ドラララララララ……ドラァ!!」ラッシュ攻撃で吉良を倒しても意味がありません。
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そこは、回復能力で倒さないと。

回復能力で敵を倒す。
ゾンビが相手ならまだしも、生者相手では「どうすんのそれ」って感じです。
でも、そこがプロのプロたる由縁なのでしょうね。

エニグマの少年戦が凄かった

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クレイジー・ダイヤモンドの応用性として、唸ったのがエニグマの少年との戦い。
エニグマの少年のスタンドで、紙にされかける仗助。
とっさに掴んだ鉄棒を持ったまま、紙にされるも、その鉄棒を復元することで、一時的に紙から元に戻る…という場面。

回復能力をこういう風に使うのか…と。
若しかしたら、人によっては何て事の無いシーンに映るのでしょうけれど、僕としてはショッキングでした。

「物が元に戻ろうとする力」。
復元力なんて書くと物理学みたいですが、これを戦いに応用するなんて、多分僕には思いつけません。
当の少年も同じだったのでしょうね。
「なんだと」と驚いてましたが、気持ちはよく分かりますw

吉良戦の2つの使い方

んで、吉良戦です。
吉良を「回復能力で倒す」ことが出来れば、テーマの成就となりそうです。
果たして、それは見事に描かれておりました。

先ずは、シアーハートアタック。
自動追尾爆弾のシアーハートアタック。
康一を大いに苦しめたこの能力も、仗助の前では意味を成しませんでした。

左手を自ら切り落として、シアーハートアタックを暴走させ、戦闘から逃げた吉良でしたが、仗助は吉良の左手に能力をぶちかます。
元に戻ろうとし、吉良を追う吉良の左手。
難攻不落に思えたシアーハートアタックも、回復を応用した方法で無効化してみせました。

そして、最終決戦ですよね。
クレイジー・ダイヤモンドの唯一の弱点と言えそうなのが、自分自身を治せない点。
しかし、体外に出た"モノ"は例外だそうで。

出血して固まった血が、元通りに復元しようとする作用を利用して、吉良を攻撃。
仗助式の自動追尾弾を使って、吉良を追いつめました。

吉良の直接の死因、最期には、クレイジーダイヤモンドの回復能力は絡んでませんが、実質の決め手には使われてました。


テーマの成就として、クレイジーダイヤモンドの回復能力で吉良を倒す必要がある。
吉良が自信たっぷりに無敵と豪語する能力を悉く打ち破って、決着が着いた。
これによって、テーマは明確に浮かび上がっていると感じました。

最後に

康一ら仲間の命を助ける為に使われもしましたが、仗助はその能力を巧みに戦闘で利用してるんですよね。
自分の能力がどういった物なのかをしっかりと認識出来ているからこそ、そう言った事が命の取り合いの中でも咄嗟に出来るんでしょう。

仗助の頭の良さというか喧嘩慣れした性格が読み取れます。


それにしても、凄かった。
何度も書くようですが、僕程度では思いつかないですもの。
回復能力であっても、戦闘に活かせるものなのですね。

ただ単に能力を出しましたと言う訳では無く、捻った使い方を見せてくれている点が、今作の人気に一役買っているんではないかと思いますが、どうなのでしょうか。