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「魔法少女まどか☆マギカ オンライン」のCM戦略が凄すぎる

この記事は

「まどマギ オンライン」CMに関する考察めいた記事です。
CMって大事ですよね。

ステーションブレイクとスポットCM

CM。

コマーシャルメッセージ(英語: commercial message)の頭文字で、テレビ・映画・インターネットなどの「動画広告」を特に区別する場合は、CF(commercial film)と呼称している。

僕ら視聴者にとっては不要に感じる事も多いCMですけれど、番組制作側にとってはとっても大切なもの。
ちょっと調べてみると非常に面白い。

先ず、CMと一口に言っても大きく2種類に分別出来るようです。

番組にはスポンサーが付き、それは「提供読み」と言われる部分で紹介されます。
通常番組が放送されているTV局のアナウンサーが担当してますよね。
「この番組は〇〇の提供でお送り致します(致しました)」とか、そんな感じで。
一部の番組では、メインキャストが行っている事もあります。
「サザエさん」とか「名探偵コナン」とか。

また深夜アニメ等では、製作委員会方式で作られる事が多くなった為、その製作委員会に参加している企業のCMのみで成り立っている事が多いですね。

さておきまして。
このように番組自体にスポンサーが付き、その番組内で放送されるCMをタイムCMと呼ぶそうです。

では、番組と番組の間に流れているCMは何というか?
この番組と番組の間の時間帯はステーションブレイクと呼ばれ、そこで流れるCMというのは、企業のCMは勿論、番宣であったり、テレビ局が噛んでいるイベントの告知だったり様々です。
BSではテレビショッピングも多く流れてますね。
これら、ステーションブレイクに流れるCMをスポットCMと呼びます。
このスポットCMですが、ステーションブレイクにのみ流れている訳ではありません。

提供クレジットで名前が出なかった企業のCMを見かける事。たまにありますよね。
アニメで限定すれば、例えば…。
深夜アニメで、そのアニメの製作委員会参画企業とは無関係の企業のCMが流れる事があります。
(他の番組…しかもアニメ無関係の)番宣もその一つかな。恐らく。
これも、スポットCMだそうです。
稀に「HUNTER×HUNTER」等、スポンサーが無い(と思われる)作品もありますが、こういう番組内で流れるCMも全てスポットCMなのかもしれません。

このようにCMには、タイムCMとスポットCMという2種類が存在するようです。
今回は、ステーションブレイクに流れるスポットCMに焦点を当てていきます。

どのタイミングで放送されたCMが最も見て貰えるか?

最初に僕は「CMは不要に感じる事も多い」と書きました。
これは、多くの人が感じている事かと思います。

CM中に雑事を済ませたり、トイレに立ったり。
録画した番組を再生していれば早送りしたり。
CMに入った途端にザッピングを始める方も多いかと思うのです。

HDDレコーダーが登場してからは、余計に顕著になったというか。
CMスキップ機能が当たり前のように搭載されだしたのを見るだけで、ニーズが高いんだなと思わせられます。
(僕が不勉強なだけで、CMスキップはVHS時代からあったのかもですが…。
VHSデッキかどうかは忘れましたが、「CMスキップ」という名の30秒だけスキップするという雑な機能の付いたデッキなら持っていました。)

だけれど、企業や番組制作側としては死活問題ですよね。
どれだけ大変な問題かというと、wikipediaに信じられない文章を見つけました。

あるテレビ番組では、出演したタレントが「CMの間にトイレを済ませましょう」と発言をしたために関係者が処分されるという事例があった。

本当の事だとしたら、それ程深刻な問題だという証左と言えそうです。

企業にとって。
テレビ局にとって。
どうやってCMを見てもらうか。
それが最も悩ましい問題なのかもしれません。

さて。では現状、どんなCMが最も見て貰えるのか。
少し考えてみました。
あ。「どんな」といっても、中身ではありません。
「どのタイミングで放送されたCMが最も見て貰えるか」を考えました。
そうそう。
予約録画して録画した番組を見る行為を除き、リアルタイム視聴だけに限定すれば…という条件付きです。

そうすると一番は、番組が始まる直前のCMではないでしょうか?
番組中のCM…OP後、AパートとBパートの間、END前等々…は、上で挙げた事をしがちです。
番組終了直後も多いかもしれませんが、テレビを消したりザッピングしたりする人も多いでしょうから、どうも「一番」には思えない。

となると、番組開始直前。
これが最も人々に見て貰える時間帯と言えるのではないかな?
専門的用語を使えば、「ステーションブレイク最後のスポットCMが最も視聴率が良い」って感じでしょうかねw

あくまで個人の感覚ですけれど、見たい番組がある時って、放送時間ピッタリにチャンネルを合わせる事ってありません。
5分前とか、大抵数分前を目安にチャンネルを合わせます。
これは、きちんと冒頭から見たいからという意識の表れなのですが、「最初からきちんと全部見たい番組」を見る時って、殆どの方が同じようにしているんじゃないでしょうか。

すると、必然的にCMを見ることになる訳ですね。
番組開始を首を長くして待ちつつ、それまでのCMを見る。
んで、「5分前とか、大抵数分前」という個々人の感覚を考慮すれば、放送直前が最も人が多いという事になります。
故に、ステーションブレイク中でも最後。
番組が始まる直前のCMが一番人に見られていると結論付けた訳です。

ならば企業にとって、この時間をピンポイントで狙えば最も効率良く宣伝効果が期待できるのではないでしょうか。
そんな事が可能なのか?と思って、調べてみたら…。
可能だそうです。
但し、wikipediaを信頼すればという前提がありますがw

「魔法少女まどか☆マギカ オンライン」のCMは効果的

スポットCMをwikipediaで見てみると、以下のような文言に当たります。

短期間で多層の相手に伝達することができ、契約期間、希望時間帯は、広告主の希望に沿う形で行われる。

また、契約には2種類があるようです。
これも抜粋します。

スポット契約
放送局と広告主の間で局が定めたCM時間枠に放送される。
広告料の算出には、延べ視聴率 (GRP) と呼ばれる単位が用いられる。

フリースポット契約
放送局と広告主の間で番組や時間帯は指定せずに一定期間内に指定した本数を放送することを契約する。
1本あたりの単価が安く設定され、月ごとの放送回数と放送時間帯をまとめた上で後払いするという特殊な契約形態となっている。

この記事は一応アニメに関して書いているつもりです。
なので、フリースポット契約はほぼ意味が無いと言えます。
どんな広告にも言える事ですが、効果が期待できる層に向けて打つのは必定です。

深夜アニメ放送中に韓流のCMが流れたらどうなるか。
火を見るより明らかですよねw

てなわけで、アニメ関連などターゲット層が狭く・分かりきっているCMは、ほぼスポット契約と言えると思います。
(映画などターゲット層以外にも波及を望める場合は、フリースポット契約を結ぶこともあるのかもしれません)

で、スポット契約だと、時間帯が選べるようです。
具体的に、どこまで詳細に選べて、それが叶うのかは僕等には分かりようもありません。
一例として、日テレの場合は↓
参考:「スポットセールスの基本セールスパターン」 日テレ広告ガイド
これ見る限り、詳細に指定する事は出来なさそうですが…(汗
敢えて出来るものだと仮定し、更に競争相手さえいなければ、望んだ通りの時間帯にCMを流せるのではないかと強引に解釈します。

という事で、ようやく言いたいことが言えます。
「まどマギオンライン」のCMは、その戦略が巧み過ぎます。
最近、殆どの深夜アニメで「番組開始直前」にこのCMが流れるんですよ。
これはTV局によって違うのかもしれませんけれど、僕が見ているUHF局アニメでは100%流れています。

そりゃ見ちゃいますよ。
で、あまりにも当たり前のように流れるので、最近は一種のサインみたいに捉えています。
「まどマギのCM始まったから、この後開始だな」みたいに。
実際その通り、直後に番組が始まるので、殊更この意識が強くなっています。

別に珍しい事ではありません。
以前も深夜アニメの放送直前に同じCMを繰り返し放送していた企業がありました。
その時は、アニメとは全く関係の無い企業のCMだったので、見向きもしませんでしたが…。
というか、ちょっとうざかったのですが…(汗

このケースは違いますよね。
アニメファンという訴求すべき層がTV前に集合している時間帯に、その層へ向けたCMを打っている。
アニプレックスとかとは無縁のアニメであっても、スポットCMという性質上、バシバシCMが打てるのも強みと言える。

これによる実際の効果は知る由もありませんけれど、最も効率の良い宣伝の手法のような気が致します。