Mangaism

アニメ、漫画の感想や考察を書いてます

「僕だけがいない街」と「名探偵コナン」の「声優の使い分け」の違い

この記事は

アニメと声と演出と。
こう書いてみると少しはマトモな事が書かれてる気になるけど、そんなことはありません。

はじめに

なんでもないこと。
他愛も無いこと。
答えでは無くて、あくまで推論。
放送時間から考えれば当然の帰結なんですけれど、ちょっとしたアニメ製作の裏側(大袈裟)について考えてみました。

僕だけがいない街

現在ノイタミナ枠で「僕だけがいない街」が放送中です。
というか、つい先ほど4話が終わりました。
原作既読なので話を知っているのにも関わらず、ラストの笑顔の加代がトラックバック(?)するカットでは背筋がぞくっとしました。
軽く吐き気があるので悪寒かもしれませんが、異様な緊迫感を覚えたのは事実です。

改変系では良くある展開ですよね。
やったぞ、過去(未来)を改変したぞと喜びもつかの間、一瞬で地獄へ引き摺り下ろされる。
時間の強制力がうんたらってやつですね。
展開分かっていても次回が楽しみになる引きです。

原作が大好きなので、色々と言いたい事もあるっちゃあるんです。
愛梨の親密度を上げるイベントを1つカットしたせいで2人の仲がやや希薄なまま過去に行ってしまい、今後の展開に無理が生じないの?とかとか。
そういうのは横に置いといて、良い所もいっぱいあるなと。
兎も角ですね、加代の「バカなの?」台詞を延々聞いていたい心境ですね。はい。
あ、別にMじゃありませんよ?いや、まじで。

最近気付いたのですが、どうやら僕は声豚らしいので。
悠木碧さんのちょっと鼻に掛かった声と喋り方が大好きなんです。
アニメ版の良いトコの1つですね。
「逆転裁判」の真宵も楽しみ♪

おっと、脱線。
今回の記事に「逆裁」は関係無いんです。
関係してるのは声。
主人公の悟の声です。
演技がどうこうではなくて、「使い分け」ですね。

成人時代(現在)の悟役を満島さんが、少年時代の悟役を土屋さんがそれぞれ演じられていますが、モノローグ部分に着目してみました。
今作ではモノローグも満島さんが担当されています。

原作を読んでる時には、僕自身「少年声」…つまりは、「少年・悟の声」として読んでいた為に、最初は驚きが先行しました。
青年声なんだ…と。

解釈としてはどちらでも構わない部分ですし、これによって物語に影響を及ぼす訳でも勿論無く。
他愛も無い点…なのです。
けれど、ふと「名探偵コナン」が頭を過って、「ああ、面白いな」と思ってしまったんですよね。

声をバカにするとコエ〜(恐え)←言いたいだけ

大人が子供にという点に於いては、「名探偵コナン」も同様です。
厳密には大人では無くて高校生ですけれども。

先ずは日本版を差し置きまして、北米版の「コナン」について見てみます。
北米では2003年から120話程放送されていた「コナン」。
日本以上に規制の厳しい国なので、「コナン」も子供(13歳以下)の見れない時間帯で放送されていたようです。

北米版といえば、「コナン」ファンの間では有名なのがキャラ名の大幅な変更。
そういえば「逆転裁判」も笑える(アリエナイ)改変をされてたようなw
この辺のことはさておき、声優さんについて調べてみました。

コナン役は日本同様女性が担当。アリソン・レスロフト(Alison Viktorin)さん。
新一役はJerry Jewellさん。言わずもがな男性声優さん。

日本でもコナンを高山みなみさん、新一を山口勝平さんが演じられているのは書くまでもありませんね。
どちらも少年声を女性、(変声後の)男性声を男性が演じられている。

でも、違うのはモノローグ部分です。
頭の中で考えている時の台詞は、日本では高山さんがコナンの声で演じられていて、北米版ではJewellさんが担当。

「僕だけがいない街」同様に、これによって何らかの不都合が生じる訳ではありません。
原作者に拘りが無い限りは少年と青年どっちの声でも問題は無いと思われます。

「実はコナン君は新一が小さくなった姿と思い込んでいるだけの普通に頭の良い小学生で、新一は別に存在してる。
だから、コナンのモノローグが新一声ではマズイんだ!!」

という類の超展開でも来ない限りは、まあ、問題は無い筈です。

これに関して、なにかしら演出の意図があるのかもしれません。
けれど、単純に「視聴者を意識したモノ」だと解釈しました。

自分の子供時分を思い返してみると、恐らくですが「声が違うと、誰の考えなのか分からなかった」んじゃないかなと。
子供ってそこまで理解力がある訳では無いですから。
「新一が小さくなった姿がコナン」という単純な図式ですら、きちんと理解出来るかどうか怪しい。
普段とは違う男の声を「コナンが考えている事」と正しく認識してくれるか定かではありません。

だから、子供も見る時間帯に放送している以上は、子供を混乱させないために声を統一している…と。
たまにコナンの時に勝平さんが声をあてている時もありますが、高山さんの声と重ねたりしてますし。

北米では、そもそも子供の見れない時間帯に放送している為に、そういう配慮をしていない。
身体は小さくなっても中身は大人だとコナン君も言っているように、「中身」は元の大きさ…つまりは新一の声だよねというような考えで新一役のJewellさんが務めているのかもしれません。

悟のケースも同様な考えなのか。
はたまた時間帯で子供の視聴を考慮してないからなのか。
全然別の理由があるのか。
答えは不明ですけれど、少なからず子供の視聴を考慮していない上での演出なのかもなと感じた次第です。

まとめ

だからなにって類の話ですけれども。