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「この素晴らしい世界に祝福を!」第16巻感想 ディープキス…だと…

この記事は

「この素晴らしい世界に祝福を!」16巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

遂にカズマ達は世界を闇の混沌へと落とすべく企む魔王との最終決戦に挑む。
シリーズ史上最大にして最悪のバトルが幕を開ける…こともなく、いつも通りの「このすば」が大好きです。
16巻の感想になります。

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©暁なつめ/三嶋くろね
…感想…なのか本当に…。

夢を見せてくれるカズマさん

どれだけレベルを上げようと、いくらスキルを身に着けようと、カズマさんはどこまでいっても俺らのカズマさんで、そこに痺れる憧れる。
異世界ものと俺TUEEEEは常に抱き合わせのようになってる中で、立ちはだかる敵がどれだけ強くなろうと常に最弱を貫くところにこの作品の面白さは詰まってますよね。
身体能力的には、モブと大して変わらない(流石に言い過ぎか)、チートスキルも特別な武具も持たない普通の少年が、狡賢い作戦と地味なスキルと一芸に秀でただけの仲間の力を駆使して魔王軍の幹部達を次々となぎ倒していく。
敵はどんどん強くなってるのに、どういう訳か勝ちを収めていくところが面白いんです。

だって、この方が俺TUEEEEよりも夢がありませんか。

魔王軍は決して弱いわけでもなければ、頭が悪いわけでもないんですよ。
一部を除いて…。
立派に強くて、純粋に人類(紅魔族やアクシズ教徒を除く)にとって脅威だし、普通に凶悪。
少なくとも日本人が何万人いても敵わないのは間違いない。

そんな魔王軍の、しかも幹部を、カズマは彼だけの力では無いけれど、次々と撃破していってる。
最弱と言われる職業に就いて、バトルで価値が無いと無視されるスキルだけを使って。

もしですよ。
もし仮に、異世界転生などというファンタジーなことが起きたとして。
それでも僕のような平和な日本でのほほんと暮らす普通の人間が、異世界で無双出来るようになるなんて考えられないじゃないですか。
異世界行っても凡人は凡人。
村人Aですよ。
寧ろ、リアルモンスターに耐性が無い分、異世界の村人以下の存在になる自信だってあります。

カズマも大して変わりませんよね。
人外醜悪なモンスターを前にして、怯み臆しても、それでも戦陣に立ち続けるところが常人とは異なりますけれど、そういう根性・勇気を除けば、あまり変わりません。
そんな「一般人代表」でも、勇者になり得る活躍を見せている。

夢があるよ。

僕でも異世界に行けば、もしかしたら、ロリっ娘魔導士やエロお嬢様に好かれたり、可愛らしい王女様に「お兄ちゃん」と呼ばれて懐かれるかもしれないんですよ。
働きもせずに成金になれるかもしれないんですよ。
メッチャ夢があるよ。


なんだか脱線してますが、最終決戦(?)で強くなっても、カズマはカズマでそこが安心するよねって話。
レベルが上がっても戦力になってない。
数々のスキルを身に着けても、モンスターが強すぎてほぼ役立ってない。
今まで通りのカズマさんで安心します。

これで最後の戦いだからと急に強くなっちゃったら、それは残念ですからね。
彼はバトルに於いては、最後の最後まで最弱でいて欲しいのです。
決して「最弱」と書いて「さいきょう」と読ますようなどこぞの幻想殺しの君のようにはならなくていいのです。


また、自分のレベルアップに賭けてないところも、カズマらしいじゃないですか。
自分が戦力にならないことを想定して、決して準備は怠らない。
金にあかしてレアアイテムを山ほど購入しておき、いざという時に自分に好意を寄せてくれる女の子の夢を叶えてあげる。

カズマだからこそ、叶えてあげられた夢。

順番は前後しますが、そりゃディープキスもされますわ。
あぁ、純粋に羨ましい。
めぐみんにディープキスされるとか本当にカズマになりたい。

終わりに

最古参の幹部である世界最強の魔導士は今回の爆裂魔法で屠ったのかな。
なんだか一緒に駄女神も道連れにしてそうな気もしないでもないけどw

残りは、魔王とその娘だけと思われるので、いよいよ本当にクライマックスですね。
魔王は、日本人なのでしょうか。
それっぽい伏線はありましたからね。(一代前の魔王を倒して新しい魔王となったスキル持ち云々)

WEB版では否定していたらしいですが、ここは是非、元日本人だったとして掘り下げを行って欲しいところ。
アクアの女神時代の仕事がこの世界に魔王を生んだ元凶だったという感じにして、そのネタでアクアを弄って欲しい(笑