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「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 じんたんのお母さんの本当の願いとめんまが現れた理由の一見解

この記事は

「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の感想記事2回目です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

映画「あの花」2回目見てきました。
あなるの特典欲しさに行ってきましたよっと。
偶然にも土曜休み。偶然にも横浜で。偶然にも舞台挨拶!!!!!!!
という事で、茅野愛衣さんを遠目から眺めてきました。
あまりにも遠すぎてよく分からなかったです(汗
それでも、可愛らしい方だなという事だけは分かりましたw

どうやら昨日28日(?)で観客動員60万人を突破したらしく、もう大ヒットと言って問題レベルまで来ましたね。
凄い!!
7週目の来場者配布特典も「結成時の超平和バスターズ」となったらしく、これは主にセカンドラン用でしょうね。
ファーストランの劇場は、そろそろ上映も終盤でしょうから。
あ、これはまだナイショにしておかないといけないらしいですけれど、噂レベルならOKという事だったのでw

んで、2度目の映画を観て、本編自体はもう何度目でしょう。
本放送時、BDで鑑賞(2往復)、コミカライズは本誌とコミックス、先日まで放送していた再放送。
自分史上でもトップを誇る位見返している作品ですが、今更気付いたと言いますか思った事があったので、ちょっとだけ。

ちなみに1回目の感想はこちら。
「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 感想
僕の感想は主に↑に書いてます。
これは補間的な何か。
本当に本当に今更ですけれど、めんまが何故今このタイミングでじんたんの前に現れたのか。
考えもしなかった事なのですけれど、ふと鑑賞中に思った事を覚書。

じんたんのお母さんの本当の願いとめんまが現れた理由

元々めんまはじんたんのお母さんの願いを叶える為に現れたことになってます。
めんま自身の願いは副次的な何かというか。
たまたま、じんたんのお願いを叶えるべく登場したら、平和バスターズの皆がバラバラだったと。
だから彼女自身の願いはちょっと横に置かせてもらって、「めんまはじんたんのお母さんの願いを叶える為に現れた」という前提のもとに、何故現れなければならなくなったのかを考えてみて。
行きついたのは、お母さんの真の願いかな。

じんたんのお母さんは、じんたんに普通の子供と同じように成長して欲しかったと解釈してます。
普通に笑って、普通に遊んで、普通に怒って。
普通に泣いて。

当時のじんたんは、最後の「泣く」という部分だけが欠落していて、そこを心配してお母さんはめんまと約束を交わした。
お母さんの本来の願いは、息子を泣かす事では無くて、息子に普通の生活を送ってもらう事だった。

でも、お母さんが亡くなって、立て続けにめんまも亡くなってしまって。
しかも、めんまの死には責任まで感じ。
じんたんは引き籠ってしまった。

それまで持っていた「普通に笑う事」も「普通に遊ぶ事」も怒る事さえ失っていたのかもしれない。
登校拒否までし、完全に引き籠っていた。
本来ならばこういった状況に陥ると、周りの大人がどうにかこうにかするものです。
しかしながら、周りの大人である彼の父は何もしなかった。
怒らないし、苦言も説得もしない。
近所のおばさん連中は井戸端会議で陰口を叩くだけ。

じんたんのお父さんが「教育を放棄」していた訳では無い事は本編で描かれていて。
別に誰が悪いという訳では無い。

まあ、そんな訳で「普通では無い生活」を送っていたから、めんまは現れたのでしょうね。
勝手にそう解釈しました。
だからかな。
めんまはじんたんを泣かしただけでは無くて、それ以上に彼に普通の生活を授けた。

働く事をさせ、学校に行かせ、友達との仲を修繕させ。
笑って、泣いて、怒って、遊んで、苦しんで。
めんまが直接的にさせた訳では無いけれど、結果的には全てめんまのお陰で、じんたんは普通の生活を再び手に入れた。


めんまが何故現れたのかなんて考えてもいなかったんです。
物語を見ていく上では、不要な事でありますから。
願いに関しても「泣かせる事」のみだと思っていた。

けれど、違ったのかもですね。
めんまは、じんたんが普通では無い生活を送ってしまっていたから彼の前に現れた。
普通の生活を望む、彼のお母さんの願いを叶える為に。
その行程で、めんま自身の願いも叶え、そして、めんまは消えて逝った。

今回劇場版を鑑賞して、そんな事を感じました。

終わりに

もしも、じんたんが引き籠る事も無く、社会に背を向けずに懸命に前を向いて生きていたら。
めんまは現れる事も無く、この物語も紡がれる事は無かったのかもしれない。

じんたんが心に傷を負い、苦しみ、逃避していたから。
めんまはじんたんを救うために現れた。
改めて2人の絆というか愛というか…。
そういう物で綴られた物語だったんだなと再度認識しました。