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アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

実写版「暗殺教室」 感想

この記事は

「映画 暗殺教室」の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

凄く感想に困る映画。
ううん、どうしよう、これ。
取り敢えず率直な感想を書きます。

感想

実写化に於いて最も気がかりなのがやはり原作のイメージを損なっていないかではないでしょうか。
僕自身がそうであるので、感想はやはりここから入るべきかと。
あくまで個人的な見解ではありますが、結論から言えば「原作のイメージを壊す事は無い」と断言します。

メインの役者陣それぞれに触れてみますと、渚役の山田涼介さん。
元々女性でも通りそうな顔なので、外見的にも原作の渚のイメージを持ち合わせています。
声も高めを出せるので、問題無し。

カルマ役の菅田将暉さん。
「ダブル」のフィリップだからという贔屓目を抜きにしても、見た目も中身もしっかりとカルマだったと言いたい。

今回のラスボスとなった鷹岡明には高嶋政伸さん。
最も嵌っていたというか、流石の上手さ。
高嶋政伸さんといえば、僕の中では未だに一平(「HOTEL」シリーズ)をはじめとした「好青年」という印象が強く、近年の悪役偏重気味の出演には聊か抵抗感が強いのですけれど、実際見ると違和感を覚えないから凄い。

そして、特筆すべきは殺せんせーですね。
今作に於ける最重要キャラ。
ここがイメージ通りか否かで、作品全体の評価も変わってくると言っても決して大袈裟ではないでしょう。

CGで作られた「体」は画面に違和感無く溶け込み、アニメや漫画と変わらない見た目となっています。
肝心の中の人に関しては、今作のキャスティングに於ける最大のヒットと言ってもこれまた言い過ぎではないです。
二宮さん嵌り過ぎて怖い位。
TVアニメ版の福山さんに声質が似ているからというのもあるのかもしれませんけれど、何の違和感も無かったです。
特徴的な笑い方である「ぬるふふふ」をしっかりと「笑っているんだな」と認識出来る自然な演技をされているだけで、二宮さんで大正解と言わざるを得ないかと。
本職の声優ではさらっとやれてしまう部分なんでしょうけれども、そうじゃないとこういう「漫画らしい台詞」をそれらしく感情を込めて演じるのは難しいと思うので。
事務所絡みのキャスティングだったのかもしれませんけれど、そういう大人の事情とか抜きにして、彼以外の俳優には務まらなかったと感じる位でした。

大きく原作のキャライメージを崩す配役も無く、肝心要の殺せんせーを100点に近い形で再現されている。
「原作のイメージを損なわないか」という観点に於いては良かったとしか言いようがない映画だったのかなと。

感想に困るのは、だからこそシナリオが…ね。
別に悪かった訳でも無く、原作のエッセンスをしっかりと抽出し、1本の映画として再構成していたのですけれど。
あまりにも展開が急ぎ過ぎていて(汗

時間に関してはあくまでも僕の中のイメージで事実とは異なるんですが、カルマ編に10分、律編5分、イトナ登場で5分、高岡初登場編5分…みたいな。
兎も角早い。
因みにビッチ先生は本編開始時点で既に回想扱い(笑
どのエピソードも、原作の大事な部分をしっかりと描いているから大きな不満も無ければ、「原作と違う!」と言うような事も無いんです。
ただ、余韻とでも云うのかな。総集編のような駆け足展開だったんですよね。

クライマックスのVS高岡編に関しても少々。
原作で言う所の沖縄編の高岡戦だけを、更に簡易にしたような展開。
ここにイトナとの戦いも加えて来てましたけれども、映画として大きな見せ場も緊張感も山場も無かったのはややマイナス点でした。

そうそう。
原作ファンでコミックス派の方にとっては、とんでもないネタバレがあるので注意が必要です。
今現在「ジャンプ」でやっているシリーズの初見での驚きをかなりの確率で激減させる恐れがあります。
この点もまた賛否ありそうというか、個人的には「うううん」と唸っちゃう点でしたね。
分かり易く伏線とでも云うのかな。
そういうのを仕込むのは良い事が多いのですが、この点に関してはもう少し(今の連載エピソードがコミックスに収録されるまでは)待って欲しかったかなと。

シナリオに関して素人があーだこーだ云うのも変ですが、もっと映画らしく大きく原作を改変しても面白かった気がします。
殺せんせーの過去(誕生経緯)、イトナの存在、そして上記のネタバレの件も含めて、ここらは全て繋がってる事なので今回は描かず、次回作に持越し。
今回は高岡との沖縄編にもっと時間を割いて、そこを原作に忠実に映像化。
渚と高岡のラストバトルを原作よりも派手目な演出でやってくれてたら、盛り上がっていたんじゃないかなと。

不満ぽいことを連ねてみたものの、でも、実際にそこまで不満だった訳でも無いんです。
原作の本歌取りをした脚本は、詰め込み過ぎていた感はありましたけれど、どちらかと言えば良かったです。

配役が良くて、脚本が良い。
それで何で「面白いと断言できないの」と言えば、やはり盛り上がりに欠けていたからかな。
最後に「つづく」と出た以上は、製作側としては続編あり気なのかもしれませんけれど、もう少し1本の映画として盛り上がりを大切にして欲しかったな〜。

余談

原作で倉橋陽菜乃、速水凛香、矢田桃花の3人を「E組三女神」として奉っている僕(笑
ついつい実写に於いても3人を探しちゃいましたが、皆役者さんは綺麗所を揃えられていて大変満足w

んで、ちょこっと調べていてビックリ。
倉橋さん役の志村玲那さんって元「キグルミ」なのね。
声出して驚いちゃいました。

なつかし。
「たらこ、た〜らこ〜」