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アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

アニメの教師像の変遷〜彼氏無し独身女性教師が多い理由の考察〜

この記事は

アニメ・漫画の教師像に関する記事です。
昔と今では教師像も変わった気がします。

はじめに

アニメや漫画で出て来る教師。
90年代の作品に出て来る教師と10年代に出て来る教師では、受ける印象が全然違うんです。

昔の先生というと、例えば、「ドラえもん」とか「サザエさん」等に代表されるような(どちらかといえば)怖い先生。
宿題を忘れたり、遅刻をしたら、しっかりと叱りつけて罰を与えるような威厳のある先生。
男性教師であることが多いのも、その為なのかもしれません。
怒るべきところで怒る事が出来て、生徒から怖がられながらも、慕われる。
威厳と風格を併せ持った感じでしょうか。
中には熱血で生徒目線で物事を考えてくれる比較的歳の若い教師というのも、定番の教師像でしょうか。
なんにせよ、男性であることが多い。

今はどうか。
男性教師も勿論出てきますけれど、目立つのは女性教師。
しかも、これまた一定の共通性が見出せるから面白いなと思うんです。

最近の教師像

「けいおん!」のさわ子先生
「ひだまりスケッチ」の吉野屋先生
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の平塚静先生
「ゆゆ式」の松本頼子先生
等々。

おおう。実際に挙げようと思うと中々思い出せないですが…。
兎に角女性が多い。
んで、共通点としては性別のほかに

・20代(せいぜい30歳)
・未婚で彼氏無し

というのが挙げられます。
吉野屋先生は…何歳なんでしょうね…。29歳という説もあるみたいですが。
一部年齢不詳の先生もいますけれど、概ねこんな感じ。
また、稀に既婚者だったり、彼氏持ちだったりしますが、基本的に独身。
「男に飢えている」というのも定番のキャラ付だったりします。

こういった教師が多い印象を持つ理由としては、第一に「深夜アニメに於ける日常・(ラブ)コメディ作品の比率の高さ」が挙げられます。
もこっち(from「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」)も言ってましたけれど、1〜2クールが主流かつ規制の多い現代では日常アニメ(萌えアニメ)やラブコメが多くなっています。
これらのジャンルの作品にとって、女性教師というのも立派なヒロイン扱いなのでしょう。
分かりやすく「ギャルゲー」に例えるならば、攻略対象ヒロインですね。

視聴者は何も若い女子高生とか女子中学生とか…最近では小学生もかな…。
兎に角若い子が良いという人ばかりでは無いはず。
20代の、特に30に差し掛かろうかという年代の女性が好みという人だっているでしょうし、そういう様々な需要にお応えする為に女性教師は置かれているのかもなと。
だからこそ、彼女らは基本的に独り身だったりするんじゃないかなと。

逆を言えば、「教師をヒロインと見做す必要のない作品」の場合は、上記に挙げた特徴を持つ教師というのは存外少ない気がしますね。

さて、他にも共通項があると思っていまして、それが「友達付き合い出来る様な教師」という点。
「さわちゃん」、「おかあさん」。
先生にあだ名を付けて、友達と接するかのごとく気軽に話し合える。
生徒と同じ目線に立ってくれる先生というのもまた、よく描かれる特徴の一つかなと思うんです。

20代と比較的生徒と年齢差も少なく、「良き先輩」として自身の経験論や考えから一緒になって悩んでくれるような感じ。
これもまた「日常アニメ」には特に当て嵌まるんじゃないかなと。

「日常アニメ」って、これまた殆どが「萌えアニメ」と換言できるジャンルだと考えます。
「君と僕。」等男子が主人公の「日常アニメ」は、僕が知らないだけかもしれませんが、まだまだ少ない印象です。
女子が主人公であることが断然多い。
だから、同性の女性教師が、主人公達と友達目線で付き合い、彼女たちの立場を理解した上で教え導く姿が描かれているのかなと。

深夜アニメを中心にしかアニメを見ていないという事も大きな要因としてあるかとは思います。
更に言えば僕が「日常アニメ」、「ラブコメ」を中心として視聴しているからというの大きい。
けれども、そんな狭い世界観とはいえ、一つの確固たる「教師像」が作られているのは面白いと思いますし、何故か考えてみると楽しいとも思うんです。

んで、こういった教師像は何が影響しているんでしょう。

ゆかりちゃんの偉大さ

多少なり影響していそうなのは、近年の教師に対する風当たり・考え方でしょうか。
体罰の禁止。学校で起こった問題は全面的に教師の責任という世論の形成。
なんていうか、教師という職業に対する風当たりというか、求められている事って許容を超えて来ている気がするんです。
一言で言えば「厳しい教師」というのは"古い"のでしょうね。
どんなジャンルの作品を見渡しても、最近では「厳しい・怖い教師」は滅多に出て来ない印象です。
これを分かりやすく形にしたのが「男性教師」ではなく「女性教師」なのかもしれません。

されはさておき、僕自身最も影響していると思っているのが、「あずまんが大王」のゆかりちゃんですね。
年齢は不詳だけれど、多分20代。
独身で彼氏無し、けれど男を常に求めている。
生徒からはゆかりちゃんと呼ばれ、付き合い方はどう見ても友達同士。
けれど、締めるところではしっかりと教師らしい面も魅せる。

こういった教師像の元祖が、ゆかり先生だとは言いません。
けれど、近年の「日常モノ」・「萌え作品」の源流の一つが「あずまんが大王」であることは揺るぎない事実だと思うんです。
そんな作品に出て来るインパクトのデカイキャラ。
色々な作品のお手本になっていてもおかしくないと思うんですね。

こんな事思うのは、まあ、僕がゆかり先生を好きだからでしょうかw
当時は、本当に衝撃を受けましたからね。
斬新過ぎる教師像に衝撃を受け、彼女の一挙手一投足に腹抱えて笑ってました。

教師らしからぬ教師。
友達みたいな教師。
そういった一面を提示してくれた素晴らしいキャラなんじゃないかなと。

世間の風潮というのかな。
そういうのが、男性教師より女性教師の方が描きやすいという事となり、「あずまんが大王」のゆかりちゃんでイメージが固められた。
…訳は無いとは思うんですが、そんな風に思ってしまう事もあります。

終わりに

僕は、最近の女性教師像が好きなんです。
男に振られて機嫌悪くなったり、生徒の前で愚痴を零したり。
現実ではすぐに問題視されちゃいそうですけれど、こういう人間味溢れる姿を見せる教師って面白いじゃないですか。

現実の教師像とのギャップがあるから、面白く楽しいキャラとして描けている。
僕は近年の漫画・アニメの教師像が大好きですw