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「DRAGON BALL Z 神と神」 感想 "意外な決着"が齎した納得感

この記事は

「DRAGON BALL Z 神と神」の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

見て来た!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

17年振りの新作。
この日をどれだけ待ち望んでいたか。
マジで、夢にまで見るほど、新作の映画を観たいと思っていた一つの"夢"が叶った日。
もう最高ですね。

という事で、初日初回IMAXで鑑賞しました。
その感想です。

ネタバレ無し感想

まずは極力ネタバレを排除して書いてみます。
一言で言えば、鳥山先生がガッツリ関わっている事が全編から見て取れる映画でした。
もう、ノリが鳥山節。
ビルスが非常にユニークなキャラクターをしていて、そこがもう「らしさ」全開で。
基本子供っぽい性格だから、馴染みやすい。
その上、鳥山先生独特のギャグが随所に散りばめられていて、笑いながら鑑賞できます。
礼儀正しい神龍とか、跳弾に当たった○○(ネタバレ防止で伏せます)とか。
まさに先生らしいギャグシーンが目白押し。

ただもちろん笑いだけではなくて、肝心なのはバトルですよね。
これは公式から凄いというだけの迫力はありました。
CGが分かりやすかったのは人によっては頂けない要素になるかもですが、そこに目を瞑れば、ガンガンに動く肉弾戦に興奮できるんじゃないかなと。
僕は興奮した方。

やっぱりバトルは肉弾戦ですよね。
殴り合って蹴り合って。
拳と拳がぶつかりあう迫力は、武器を用いた格闘には出せないですね。
気光弾系の技に頼り切らないバトルシーンだけで、大スクリーンで見る価値は十分ではないでしょうか。

キャラにも触れましょう。
この作品の始まりはいつもピラフからなのでしょうか。
最初の敵もピラフだし、「GT」も切欠はピラフ。
今回は根幹には関わってこなかったものの、しっかりとピラフが登場。
しかも子供の姿になってw
あれから神龍に願いを叶えて貰っていたのね。
(「GT」との繋がりが完全に絶たれた瞬間でしたが…)
非常にピラフらしい活躍でした。
シュウやマイまで、声優さんが一緒だったのはとっても良かった点でした。

で、今回の敵のビルスについても。
ビルスの見た目に関しては、結構批判があるようですね。
ウサギだの、猫に見えないだの、格好悪いだなと散々な意見を目にしました。
ただ、これも鳥山先生らしさですよね。
セル最終形態とか、ああいう見るからに格好良い系は、鳥山先生の趣味ではなくて、編集(当時は2代目の近藤さんでしたっけ?)さんの趣味らしいですから。

鳥山先生の趣味は、セル第2形態のような「見るからに格好いい」とは違ったもので、ビルスにはその意向が反映されているのでしょうね。
こういう点も含めて、鳥山先生が本当にガッツリと関わっていたであろうことが見て取れるんじゃないでしょうか。

そうそう。
べジータについては触れるべきですね。
「ヘタレ王」とか散々なことを言われてますが、今回の主役だったといっても良いんじゃないかな。
歌に踊りにバトルに大活躍でしたね。
こういうべジータは、微笑ましくて滅茶苦茶好きです。

あ。ひとつだけ不満がw
音楽は菊池俊輔さんに担当して欲しかったです。
すべて新録のBGMだったため、「Z」らしさは音からは伝わってこなかったです。

それにしても、意外だったのは決着の仕方。
ちょっと考えさせられるというか、「DRAGON BALL」らしくは無い。
けれど、なんだか納得してしまうような…。
一度見て、考えていただきたいラストでした。

ここから下は、そんな結末に関してネタバレがっつりで書きます。

映画の尺を考慮した結末

「DRAGON BALL」の基本は「より強い敵とのバトル」です。
原作では、好きなだけページ数を使えるため、どんなに強くても倒すに足る説得力を出せます。
フリーザにしろ、セルにしろ、ブウにしろ。
みんな、「強さ」を出せてましたし、そんな強敵を打ち破る過程も納得がいくものでした。

が、映画では少々難しくなります。
尺が短いから。
だから、どうしても「力技で強引に勝った」ように見えてしまうという一面はどうしてもありました。

今回の敵ビルスは、「最強」を冠する敵でした。
「最強」なのに、70分くらいの尺で倒されてしまうと、どうしても格が劣って見えてしまいます。
しかもこれまでの敵と違って神様という設定。
どうするんだろうと思っていたら…。
悟空の潜在的な力を認め、自ら引くという結末には、驚きとともに成る程なと思わざるを得ないものでした。

ビルスの強さの見せ方は本当に素晴らしかったんです。
冒頭の悟空との戦いが全てといっても言い。
超サイヤ人3状態の悟空を、地味にあしらいつつ倒した事で、これまでの誰よりも強い事が印象付けられました。
地味にという部分が個人的にポイントだと思っていて。

今作の強さを表すポイントとして、見た目の派手さが挙げられると思います。
強ければ強いほど、見た目も表現も派手になっていった。
逆に言えば、地味な見た目=弱いという印象も植え付けられていて。
それを逆手に取ったというか…。
地味なのに、派手な悟空を圧倒したことが大きかったように思えます。

そんな強すぎる敵に勝ってしまうと、やっぱり無理があったように思うんです。
勿論本音を言えば、勝って欲しかった。
得られるカタルシスは大きいとは言えませんでしたから。

ただ、そういう無理をせずに「勝負に負けて、試合には勝った」みたいな今回の結末は、これはこれで良かったのかなとも思うのでした。
振り返ってみれば「DB」時代…悟空の幼少期は、勝てないことはざらでしたしね。

これまでの映画の無茶な点を踏まえ、勝てない相手には絶対に勝てないという事を示してくれたし、作品の奥深さを見せてくれたような気もして。

まとめ

サイヤ人ゴッドの設定と悟空の気持ちは、非常に面白いものでした。
実に悟空らしい。

今回の映画は、これまでの映画とは一線を画します。
これは見ていただければはっきりとわかります。
決着のさせ方に全て現れているともいえますし、全体の雰囲気も初期の「DB」に近いものがあって。

なんにせよ大満足ですよ。
もう2回くらいは見に行ってきますw