アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

総括[1] 「ギルティクラウン」 キャラに厳しいアニメ

この記事は

2011年秋アニメ総括記事の最初は「ギルティクラウン」です。ネタバレありますのでご注意下さいませ。
この記事は大変間違った事を偉そうに書いています。自戒の意味を込めてそのまま残しますが…。
大変失礼致しました。

何故ハレちゃんは死ななければいけなかったのか?

全22話見て来て、これが最大の疑問として残りました。
ハッキリ言って死ぬ必要があったとは思えません。
あまりにも無意味に・無慈悲に殺されてしまったなと思いますね。

勿論ハレの死によってシュウは変わりました。
王である事を受け入れ、力と恐怖での統治を強いることで皆を救うという手段に訴えるようになりましたよね。
ハレが生きていた頃では決してしなかった事です。
でも、これだけなんですよね。
しかもこれ自体シュウの評判を地に落とすだけの結果に終わっちゃいましたしね。

彼女の願いである「やさしい王様」になる切欠にはなりませんでした。
徹頭徹尾シュウの側に居て、シュウを変えたのはいのりでしたからね。

やはりハレが死ぬ意味は無かったと思いますし、僕の狭い考え方では、ストーリーを回すためだけにスタッフに殺されてしまったとしか思えないのです。
あまりにもヒドイ事です。キャラを文字通り使い捨てているようにすら感じます。

キャラを無慈悲に殺す作品というと、近年では「まどマギ」が思い出されます。
あれも当時は酷いショックを受けましたもの。
同じ死ぬでも、あっちは残酷で惨いものでしたので、ある意味今作以上に酷いと感じました。
でもですね、やはり「使い捨て」にはしてなかったと思うのですね。
マミさんが殺されてしまった後も、作中では彼女は生き続けていましたから。
生き残ったマドカ達が彼女の死に影響を受け、彼女の事を考え続けていました。
「死」という最悪な結果にも、それでも意味を与えて、作品にとって必要な事としていたと思うのです。

でも、ハレは違う。少なくとも違うと僕は思っていて。

こんな事を思えるのは、このアニメの心情描写・キャラ表現が素晴らしかったからでもあるんですよね。
本当に丁寧に描写されていました。
だからこそ、僕はハレに感情移入していたのです。
彼女の切ない恋心に惹かれてしまった。
そんなキャラが死んでしまったのですから、心中穏やかでは無いですよ。
死んでしまった回は、それでもこんな事は感じていなかったのです。
シュウが有り得ない程激怒してくれたから。それで救われた部分もあったのです。

ですが今は違います。
最終回が終わりました。
そのエピローグでは、全くこれっぽっちもハレが描かれなかったのですよ。
シュウが思い出すのは、いのりだけ。
他のキャラも彼女の事を臭わす事も無く。
まるでいなかったかのような扱い。
メインキャラがほぼ全員仲良く集まっていた為、余計に際立っていました。

たった1カットで良かったのです。
彼女のお墓参りのシーンでも、シュウがハレを思い出すだけでも。
当然彼女の事は生き残ったシュウ達の胸に残っている事でしょう。
少なくともソウタは一生忘れない筈だし、忘れていない事でしょう。
けれど、それを描いてくれないと。
作品を愉しむには「行間を読む」事も必要ですけれど、最低限明白に描いておくべきこともあると思います。
ハレの件は明らかに描くべき事。
僕はそう思うのですよね。

追記と謝罪
最後皆が集まっていたのはハレの誕生日を祝う為だったようです。
申し訳ありませんでした。
ケーキの字まで読んだつもりでしたが、間違って読んでいたみたいorz 反省。


このハレの件が象徴するように、ストーリーを動かすためにキャラが動かされていた感がした部分が残念だったと思います。
繰り返しますが、心情描画凄く丁寧だった分、ホントに残念でした。

主人公を貶めすぎ(汗

中盤の展開。シュウが独裁者となっていた部分。
ただ視聴していただけの僕も、シュウが嫌いになりかけました。
彼の本当の思いを知っても尚、煮え切らないというか・性に合わない事をしていたからです。

一般生徒からは憎まれ、側近からは裏切られ、蘇った涯には腕を斬られて…。

本当に主人公に厳しい展開でしたよね。
その分ラスト3話の展開は爽快でありましたが。

バトルの迫力が凄くて、1話以来圧倒的なまでのクオリティで描かれていた点は凄すぎの一言。
この迫力と終盤の展開が相乗効果を発揮して物語をグングン盛り上げていたと感じました。

この盛り上がりもシュウを徹底的に貶めたからこそだったとは思うのですが、それにしても主人公に厳しい作品でしたよ。

なんだかんだ言いつつ楽しめたのは本当。

中盤以降非常に重くて、辛かったのですが…。
ストーリー面でもうちょっとどうにかならんかったのだろうかと思う事もありました。
これは事実です。
ですが、部分部分を切り取ってみると楽しめたのですよね。

また、これで3度目となりますが、キャラの心情描写が凄く丁寧でありました。
同じようにキャラを大切に扱ってほしかったのですが、それは感じ方次第ですよね。
僕にはハレ等一部キャラの扱いが酷いと思っただけですので。
ツグミが最後まで可愛さを保っていた点は良かったのですが(笑

難しすぎる世界観・独自設定・専門用語など、非常にとっつきにくい作品ですし、人を選ぶ作品である事は否めないと思います。
ですが、そこを乗り越えて視聴し続ければ、とても楽しめる作品なのではないかなと。

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