Mangaism

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京アニ・武本康弘監督と出会ったから深夜アニメに嵌ったんだ

この記事は

追悼・武本康弘様。

はじめに

全世界のアニメファンを悲しみのどん底に突き落とし、大いなる怒りを買ったあの事件から2週間が経ちました。
この程京都府警が犠牲となった一部の方の氏名を公表されました。
その中には、安否不明とされていた武本監督の名もあり、改めて深い悲しみに暮れております。

自分語りとなりますが、武本監督についての「思い出」を書かせていただきます。

京アニ・武本康弘監督と出会ったから深夜アニメに嵌ったんだ

ずっとアニメは好きで見ていましたが、中学時代から見始めた深夜アニメは、漠然とただ眺めているだけでした。
所謂暇つぶし。
夜更かししたいからという今となっては意味不明な理由で、良く分からないバラエティを見るくらいならと、アニメに積極的にチャンネルを合わせていたのです。

当時はまだまだ深夜アニメも黎明期で、本数が少なく、殆どがテレビ東京系列で放送されていました。
他キー局やUHF局での放送も殆どありませんでしたね。
予算自体少なかったのか「深夜帯の番組だな~」というクオリティの作品が多数を占めていた時代。
DVDが出るか出ないかくらいの時期でしたので、まだまだ制作費の回収方法も確立されていなかったですし、製作委員会方式も無かった頃ですので、致し方なかったのかもしれません。

のめり込んで見ていた番組があまり記憶にありませんもの。
真剣に見てたのは、2000年の「はじめの一歩」(第1期)とか極一部。
よっぽど適当に見ていたのでしょう。
ちょうど漫画とも少し距離を置いていた時期でしたので、アニメも真剣に視聴していなかったというのもあります。

そんな時期が数年の間続いて、2003年8月でした。
この間も深夜アニメは見続けていましたが、依然として適当な視聴態度を続けていたのです。
そんな「不真面目な」僕の目にとあるアニメのオープニングが映りました。

何気なく掛けたフジテレビ。
たまたま始まったアニメ。
学園ものなのか、どこかしんみりとする曲調の歌が流れる中、最初こそぼ~っとした目つきで見ていたと思います。

サビに入り盛り上がりを見せる歌。
それに合わせて、哀愁感を誘うようなアニメーションも一転、明るい感じに変化。
この辺りで「今までの深夜アニメと何か違うな」と遅まきながら感づき始めた僕。

その時でした。
連続写真のように紅葉の中で回る女の子を映したカットでハッと息をのみました。

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©陣代高校生徒会
美しいとただただ素直に感じたのです。


「フルメタル・パニック? ふもっふ」。
シリーズ2作目にして、京都アニメーションが初めて元請を請け負ったアニメです。

僕の中の深夜アニメに対するクオリティの概念がぶっ壊された瞬間でした。
間違いなく当時の平均的なクオリティよりも1枚も2枚も上でした。
それこそ圧倒的でしたよ。
ここからでしたね、深夜アニメを真剣に見始めたのは。
加えて、アニメスタジオを意識し始めたのは。

以降、「月詠 -MOON PHASE-」でSHAFT。
「がくえんゆーとぴあ まなびストレート!」でユーフォーテーブル。
「花咲くいろは」でP.A.Works。
色々なスタジオに惚れこみました。

その中でも「元祖」は京都アニメーションでしたね。
「涼宮ハルヒの憂鬱」(2シリーズ)
「らき☆すた」
「けいおん!」(2シリーズ)
「日常」
「氷菓」
「中二病でも恋がしたい!」(2シリーズ)
「たまこまーけっと」
「Free!」
「境界の彼方」
「甘城ブリリアントパーク」
「響け! ユーフォニアム」(2シリーズ)
「無彩限のファントム・ワールド」
いっぱい見てきました。
嵌った作品、嵌らなかった作品とありましたが、アニメスタジオの名前だけで視聴を決めていたことが多かったです。

「京アニ」だから。
この信頼を位置付けてくださった武本監督。
僕は監督の作品と出会えたから、今もこうしてアニメを大好きでいられております。

終わりに

武本監督は、ギャグやコメディを得意としていると勝手に思っています。
それこそ「フルメタル・パニック? ふもっふ」は毎週毎週腹を抱えて笑い転げていました。

オープニングの紅葉の中の千鳥の美しさに見惚れたのは事実ですが、それだけではここまで京アニを好きにはなってませんでした。
本編が最高に面白かったからです。

「氷菓」も毎週釘付けになって見てましたが、やはり「ふもっふ」、「らき☆すた」、「甘ブリ」の武本監督が好みでした。
いつか武本監督での「甘ブリ」2期が見てみたかった。
本当に悔しいです。


まだ「小林さんちのメイドラゴン」を見てないので、dアニメストアで見てみよう。
(放送時、初回を見逃してしまったので結局見なかったのです)