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追加ヒロインのいない「五等分の花嫁」がラブコメ漫画の定番を覆す

この記事は

「五等分の花嫁」の感想です。

はじめに

アニメ2期おめでとうございます!!
と、今更な言葉で始めてみました。

いや~嬉しいですね。
2期ですよ、2期。
二乃が猛追してきて、いよいよ隙のなくなってくる五つ子の可愛さに今からワクワクです。

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©春場ねぎ
今回は「五等分の花嫁」について書いていきます。

テコ入れ不要

今作はかなりハイペースで物語が進行しています。
風太郎と五つ子の誰かの結婚式を起点に、彼と彼女たちの出会った高校生活を回想形式で語られています。
早くも3年生になった6人。お話は「修学旅行編」に入っています。

もう修学旅行なんですよ。
早いと思いません。
まだ9巻ですよ。
2桁に乗ってない段階で、高校生活最大にして終盤の大イベントに突入。
それも本誌の方だと(修学旅行編の)クライマックスらしいですよ。
このままのペースでいけば、もしかしたらアニメ2期と時を同じくして完結を迎えるのかもしれません。

これ凄いですよね。
人気連載なのに、引き伸ばすわけではなくて、終わりに向けて突き進んでいるというのは。
(まだそう決まったわけじゃないですけれど。)
人気がある限り続けて続けて続けまくる近年の傾向を無視した決断に大拍手な思いです。

特に今作がラブコメ漫画なので。

というのも、ラブコメ漫画の引き伸ばし策って「ヒロイン追加」一択だからです。

引き伸ばしによるヒロイン追加の無意味さ

無意味というのは言い過ぎだわな。
でも、ラブコメ的には、意味がないことが多いですよね。

ラブコメ漫画の楽しみ方って、それぞれではあって、自分の好みの女の子の可愛さを愛でるためというのは確かにあります。
追加ヒロインが一番好きというのであれば、それはその人にとっては無意味とは言えません。
こういった価値観を否定するわけではありませんが、「追加ヒロインが主人公と結ばれるかどうか」という観点で見れば、「ほぼあり得ない」ことが多いのも確か。
ならば、ラブコメ漫画の本質から見ると、意味がないのかなと。

終わりに

元々最初から「五つ子の誰かと主人公がくっつく」と提示している本作。
追加ヒロインの入り込む余地は無かったと思います。

それでも、ヒロインを追加して引き伸ばすということはせずに、五つ子の可愛さだけで突き進む本作。
それを可能とする五つ子の魅力。
最後の最後まで誰とくっつくかが分からずに、恋愛面でも楽しめる。


やっぱり「ラブコメ漫画」の本質はこれですよね。
誰とくっつくか分からないハラハラ感を共有すること。
追加ヒロインはその輪の中には中々入ってこれないので、それで引き伸ばすくらいなら、さっと物語を〆て欲しいと思ってしまいます。

今作の大ヒットで、ラブコメ漫画の定番が変わってくれるとこのジャンルもまた面白くなりそうです。