連載打ち切られた漫画家がSNSで応援を求めたって良いじゃない人間だもの
この記事は
ヤフコメに投稿しろよと言われるようなことをダラダラと。
(ヤフコメに投稿したこともないし、今後もしたくないので)
「ねとらぼ」を見直してる
yahoo!ニュースを見ていると、正直素人のブログレベルの記事を見かけることもあります。
テレビ番組の情報をそのまんま記事にしただけの物。
ネットの噂を拾っただけの物。
失礼なもの良いかもですが、取材とかしないで、机に座ってるだけで書いてるんだろうなと思われるものが散見されます。
「ねとらぼ」もどちらかと言えば、そういう類のメディアという認識でした。
この印象は決して間違いでは無いと思います。
実際「机に座ってるだけで書いてる・書ける」と思われる記事は今でも多く掲載されています。
けど、しっかりと取材してるんだろうなと窺える記事もあるんですね。
机に座って、電話取材かもですが、取材は取材です。
最近「ねとらぼ良いぞ」と応援してるのが、海賊版サイト追及記事。
批判的な立場で以て、しっかりとした取材を基にした記事をいくつも書かれていて、他メディアでは見られない深度で追及している姿勢がとても心地良いです。
そんな訳で、yahooニュースでも面白そうなタイトルだと「ねとらぼなら面白いだろう」的な感じで、ついつい開いて読んでしまうのですが、これもその1つでした。
nlab.itmedia.co.jp
今回はこの記事について感じたことを。
コメントが辛辣すぎる
記事の内容を簡単に纏めますと、連載漫画が打ち切られたことにショックを受けた作者が、SNSで連載復活に向けての嘆願をファンにしたというもの。
多くのRTもあってか励ましの声が集まり、連載復活の可能性の芽が出始めたという内容。
この説明と実際の内容に齟齬があると困るので、一度上記リンク先の記事に目を通して欲しいです。
先月あたりも似たような記事を目にしました。
似た経緯を辿って、そちらは正式に連載の復活が決まったという話でした。
漫画家のSNSを通して認知が広まり、新たな展開を見せることは、まさに現代ならではですね。
さて、yahoo!ニュースでこの記事を目にしたと書きました。
ざっとヤフコメにも眼を通したのですが、うん。
あまりにも辛辣だなと。
高評価のついてるものをいくつか取り上げてみます。
自分の生活を守るためのお願いとしては行動を起こすのはいい事だと思うけど、純粋な漫画の評価じゃなくて、このぐらいの金額なら応援するかって同情票が入ってるのも間違いない。
良くも悪くも玉石混交で、商業誌レベルなのかな?って思う漫画も増えた気がしてるから、こういう救われる人の陰で実力はあるのに救われない人が沢山いるのが何とも悲しい。
作家の人柄が作品の評価を越えるのはどうか。
まあ、それを含めて今後も応援したいって事かと思うけど、声優よろしく、漫画家のアイドル化とか起きそうでやだなぁ_(:3」z)_
漫画の人気って、読み手側頼みなんだろうけど、それは描き手側の画力、ストーリー等に引き寄せられるものだとおもうから、作者が読み手に救いを求めたり、ましてや単行本買って等は呼び掛けるべきじゃないと思いますよ。現在の作品が不人気なら、別の作品を作ればいいだけのこと。作品が打ちきりってのは人気が無かったから。だったら、努力して魅力的な次回作を描けばいい。こんなやり方で作品の売り上げが伸びたとしても、作者の実力が向上する訳では決してない。本人の為には、打ち切り然るべきた私は思う。
もし話題になって復活したとしてもまた同じことになるんだろうし
新しいの考えた方がいいんじゃない?
…意見が厳しすぎる。
再評価の機会があったって良い
コメントは的を射たものであるとは思います。
実際同情票が入ってるでしょうし、精々コミックスは600円前後です。
それくらいなら買って応援という方がいても不思議ではありません。
でも、別に良くないですか。
これで仮に連載の復活が叶っても。
問題は、その後人気を維持できるか否かなのですから。
これを機に読者を掴めたら、作者さんの勝ち。漫画の価値が認められた証です。
またしても打ち切られてしまったら、それまでということになります。
同情票が多く、「一過性の人気」に留まってしまったと見做せます。漫画の面白さでは支持されなかった証になります。
どう転ぼうとも「作家の人柄が作品の評価を超える」ことには決してなりません。
正当に漫画だけの評価が改めて問われるだけです。
で、そういう機会があっても良いと個人的には思うのですよね。
この世に出てる全ての漫画を把握してる人って極々稀です。
隅から隅までチェックできてるのは、例えば漫画の評論を仕事にしてるとか趣味以上の領域に両足を突っ込んでいる特殊な人位でしょう。
それ程作品数は膨大です。
WEBコミック(アプリ)の拡充も手伝って、星の数ほどの漫画が世に出てますからね。
何が言いたいのかというと件の漫画「死神見習!オツカレちゃん」を知らなかった人は大勢いるんじゃないかということです。
今回の打ち切りは、連載誌(「月刊まんがくらぶ」)を買ってる人々の中の、更にアンケートを出したりしてる一部の人が下した結果です。
それを以て、「作品に人気が無かった」とするには時期尚早なんじゃないかと。
「月刊まんがくらぶ」読者には人気が無かったのかもですが、雑誌を買ってない人々の間で人気が出る可能性だってあります。
そうなったら、「作品に人気が無かった」訳では無くて、たまたま雑誌の読者層に受け入れられなかっただけと言えます。
今や作者自身がtwitter等で作品の知名度を広められることが出来ます。
1人でも多くの人に知ってもらえる可能性があって、作者さんはこの度、そのチャンスを掴みました。
正当な努力だし、非難される謂れはありませんよね。
あとは、この件で作品を知った新しい読者が判断を下すのでしょう。
読者の多い「少年ジャンプ」連載作品ですら、打ち切りからの復活という事例が過去にありました。
アンケートを出してない読者やコミックス派に支えられての「奇跡の復活」でしたが、これは「アンケートを出している人々の下した結果」が必ずしも全てでは無いことを物語っています。
アンケ結果やその時のコミックス売上の価値を闇雲に下げる必要は無いですけれど、それだけを盲信して「人気が無かった」と断じるのもまた違うのかなと。
(アンケート結果など従来通りの評価軸で打ち切り可否を決めることに異存があるわけではありません)
最終的には作品の人気が問われるのですから、変に非難せずにチャンスを掴めて良かったですねで終わらせてもいい話なんじゃないかなと思いました。
終わりに
想像よりも可愛らしかったw
スタンプとかそっちの方で需要がありそう。