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「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~」埼玉初日感想

この記事は

「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~」の感想です。

ライビュ

1stライブ、横浜アリーナは初日をライブビューイングで鑑賞しました。
人生初のライブビューイング。
でっかいスクリーンとリアルなサウンドでライブをじっくりと楽しめると思いきや、まさかの光景が広がってました。

オールスタンダップからの全力コール。

「え?え?本人いないよ?応援しても届かないよ?」という僕の戸惑いをよそに、全力応援するラブライバー達。
呆気に取られました。
結局僕は空気を読まずに、1人ずっと着席したままスクリーンを眺めていました。

ナンバリングライブ最初ということもあり、感動も大きかった反面、課題も残った1stだったと思います。
アニメ1期のストーリーを軸にしつつの構成だった為、メンバー間の出番に偏りが生まれてしまいました。
均等に、Aqours全員のライブを楽しみにしていたので、少々残念だったんですね。


そんな「課題」を見事に克服したのが2ndライブツアー。
「ラブライブ!」史上初のツアー3か所6公演という壮大な計画をやり遂げたAqoursは、満点の回答を見せて下さいました。

ナンバリングライブ初披露の楽曲と既存の楽曲を織り交ぜた構成は、Aqoursライブのスタンダードと呼べるほど良かったのです。
全員に均等に割り当てられた出番、程良く休憩を挟みつつキャストに配慮されたセットリスト。
1期BD全巻購入限定曲やBD収録曲などレアな楽曲を入れるなどサプライズもあり、初めての人もコアなファンも楽しめる作りになってました。

そんな2ndは埼玉初日に現地で鑑賞した僕。
「増発して充分対応してますので、ゆっくりとお帰り頂けます」と言う駅員の言葉を信じたのに、満員ぎゅうぎゅうの電車内で30分以上発車待機させられた恨みこそ残りましたが、ライブ自体は高い満足感を得ることが出来ました。
なんといっても隣のライバーさんの優しさに触れましたからね。
物販に寄れず、手ぶらだった僕にラブライブレードを貸してくれた優しいライバーさん。
貴方様のお陰でより楽しめました。
隣の人の優しさに触れた2nd。


あれから早9か月。
遂に3rdライブツアーの開始です!!
早い!!あっという間。
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初日にライブビューイングで鑑賞してきましたので感想です。

応援してきた

さて、僕はじっくりとライブを愉しみたい勢。
応援は程ほどに見て・聞いて楽しむタイプです。
だから今回も席に座りながら、空気を無視して楽しむつもりでした。
その為、邪魔にならない端っこの席が良かったのですが、なんとまぁ前寄りのど真ん中。
目茶目茶良い席でした。

あぁ、これはマズイ。
嬉しいけれど宜しくない。
全員スタンダップされるとスクリーンが見えなくて、立たないといけないかな…と思いつつ、始まりました。

ザッという音すら幻聴するくらい揃って立ち上がるライバーさん。
ああ、そうだよね。
立つよね。
分かってた。

あれ?でも、前列の人らは座ったまま。
なんかきょろきょろし始めました。
どうやら周りが立ち上がったので、動揺してるみたい。
初めてなのかな?
分かる。分かるよ、その気持ち。
ビックリするよね。

心の中で同情してると、くるっとこちらを向く前の人2名。
カップルの様で、彼女の方が動揺を顔に出してます。
「ねぇね、どうしよ。周り立ってるよ」
表情どころか、言葉でも動揺を表す彼女さん。
彼氏さんは無言で返します。
彼氏の方は、どうしようか決めかねてる感じです。
「私たちも立‥ひっ」
後ろを振り返り状況を見ていた彼女さん、急にびくっとしたかと思うと、瞬時に前に向き直りスタンダップ。
彼氏さんもそれに倣ってましたが、なんでしょう?
「おい」
突然どうしたんでしょ?
なんか悲鳴みたいな声が聞こえた気がしますが。
「おい」
まぁ、いいや。
僕の前の席の彼女さんは立ち上がりましたが、背が低く、段差もあった為に思ったよりも視界が開けてます。
「聞いてんのか、こら」
これなら座って見れそうです。
良かった良かった。
「こら、おっさん」
なんかさっきから煩いな。
なんだなんだと声のする方、僕の右隣に目を向けます。
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「おいこら、おっさん。何すわっとんのや。立って応援せんかい」
「うおぉぉぉぉぉぉ、あくあぁぁぁぁ、がんばれぇぇぇぇぇぇ」

WONDERFUL STORIES

WONDERFUL。
驚くべき、素敵な、素晴らしい。
意味は色々ありますが、どれにも当て嵌まる、まさにツアータイトル通りのライブでした。
1stで始まり、2ndで1つの完成形に至り、3rdで進化する。
まさに彼女達の成長を物語るような圧倒的なライブでした。

それはスタートから始まっていました。
2期OP曲「未来の僕らは知ってるよ」で幕開け。
やっぱり最高に盛り上がる楽曲です。
僕の大好きな曲。

早くフルで聞きたかった。
僕がこの曲のライブを始めてみたのは、確か去年12月22日に放送された「バズリズム02」。
世の中的には、t-spookが初お披露目だったのかなん?
参加してませんが、ファンミでも歌われたようですが、フルは初めて。
初披露ですよ。
初披露。

感動です。
その感動も引かないうちに、2曲目「君の瞳を巡る冒険」。
梨子センター曲だったのか!!
これも大好きだったので、テンションマックス。

初披露曲2曲で開幕という順調の出足。
早速素敵な思い出が出来ました。

妄想を実現させたWONDERFULなステージ

3rdはまさに「1stと2ndの良いトコどり」だと思ったのです。
アニメ準拠のセトリは、ライブに物語性を生み出し、「次の楽曲」を観客にイメージさせる事で一体感を煽り、気分を盛り立ててくれてました。
この良い部分を抽出。
2期の総集編的な映像を効果的に流して、「次の楽曲」を観客に想像させるんです。

WONDERFULなステージってどういうものでしょうか。
僕は「妄想を実現し、妄想を良い意味で裏切ること」が1つの解であるんじゃないかなと思うのです。
誰だって少なからず、妄想を捗らせますよね。
「こんなライブが良いな。」
「こうだったら盛り上がるだろうな。」

妄想というのは、換言すれば夢です。
自分の理想を最高の形で表現したものであるから、それが叶えばやっぱり嬉しいですよね。
想像通りとは言えるけれど、その想像を現実に見せられれば喜ぶのが人の性です。
その上で、さらに妄想の上を行ってくれると嬉しい。
多くのライバーが2期を見て、「函館ユニットカーニバル」を経験して、共通した妄想を抱いた事でしょう。


1つは、「MIRACLE WAVE」。
2期6話で披露されたこの曲は、ライバーの度肝を抜きました。

ダンスが過去最高難度を誇っていたからです。
それはダンス素人ですら、一瞬で「これやべぇ」と戦慄させる程。
8人のドルフィンウェーブからの、千歌によるロンダード・バク転。

ドルフィン・ウェーブって一見地味だけれど、かなり難しい技なようです。
8人の負担も相当。

でも一番はやっぱり千歌。
声優さんにやらせていいダンスなのか。
最早、声優さんのパワーフォンスの域を超えてるんじゃないか。
伊波杏樹さんへの心配は尽きません。

アニメのダンスを再現してきた「ラブライブ!」シリーズ。
本当にやるのだろうか?
心配だけれど、成功したら歴史に残る。
どうなるんだろうか…。
固唾を呑み、期待を持っていた3rdライブ。

完璧に再現されてました。
すげぇ、凄すぎだよ、伊波さん。
僕らの妄想を実現し、なんなく妄想を上回る最高のパフォーマンスを本番で披露する。
この部分だけで、3rdライブを「史上最高」と評するに問題無い位WONDERFULなパフォーマンスでした。

そうそう。
完璧な再現と言えば、このカット。
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現地のスクリーンでも映ったのか、ライビュ映像だけなのか分かりませんが、このカットまで再現されていました。
ほんの一瞬だったので、しっかりと各メンバーの様子までは見られませんでしたが、この心意気が気持ちいいです。
スタッフの本気が伝わってきて、凄く良かったです。


そしてもう1つが、「Awaken the power」。
Saint Snowが初参戦した「函館ユニットカーニバル」で誰もが披露されると信じて疑わなかった11人での楽曲。
しかし、件のライブでは歌われず、だからこそ、今回あるのではないかと期待を抱かせていた1曲です。
函館篇の映像が流れると、歓喜に沸くライバーたち。
この歓声が、僕らがこの曲を待ち望んでいた最大の証左でしょう。

高まる期待通り、ステージの中央に現れる降幡さんと佐藤日向さん。
流れるイントロは「Awaken the power」!!
果たして、11人でのステージが繰り広げられました。

田野アサミさん、佐藤さんの登場はやっぱり嬉しいものですね。
この為にスケジュールを調整して、いっぱい練習に時間を割き、完璧な再現を披露して下さったのですから。
1曲だけの為じゃ勿体なく感じます。
2人で1,2曲あるのかなと次なる期待が湧きます。

「Aqoursの皆さんは次の準備がありますから、ここは私たちに任せて…」
田野さんがふるわけですよ。
いやがうえにも期待が高まります。

Aqoursがステージからはき、2人の独壇場と化すさいたまアリーナ。
ひたすらと盛り上げる2人。
高まる観客。
盛り上がりは最高潮に達し、遂に田野さんが口を開きます!!
「Saint Snowでした~!!」
暗転する舞台。舞台を降りる2人。
「歌わないんか~~~~い」

予想を裏切るセトリ

もう1つWONDERFULな出来事がありました。
一部予想してたライバーはいたかもですが、僕は想像すらしてませんでした。
2期BDに収録されているAqours初めてのソロ楽曲。

これが披露されたのです。
千歌、花丸、善子、梨子。
BD収録順に披露されるソロ曲。
1人1人のパフォーマンスをじっくりと堪能できるステージが続きます。
この為だけに用意された衣装に身を包んだメンバーが、思い思いの曲を披露する。
非常に贅沢な時間です。

梨子こと逢田さんの出番が終わり、遂に真打曜ちゃんの出番だ!!
曜ちゃん、可愛いよ、曜ちゃん。
盛り上がる僕。
暗転する舞台。
……あれ?

曜ちゃん…は…!?
(残りの5人のソロ曲は2日目なのでしょうね)


暫く待つと舞台には、「恋アク」の衣装を着た2年生が映し出されます。
ん?と思ったのも束の間。
流れるイントロは、2年生曲の「空も心も晴れるから」!!!
僕の好きな歌トップ5に入る名曲キターーー!!!!!

2nd埼玉では披露されず残念だった「ライブで聞きたかった曲」の筆頭候補。
盛り上がってたら、なんと全員verで更にビックリ。
2期7話でのみ披露された"幻の"一曲。

全員verも沁みますね。
めっちゃ良い曲。
聞き惚れるという意味では、3rdで一番でした。


思わぬ驚きの連続で、これまたWONDERFULな体験をさせていただきました。

可愛かったあいにゃ

2期の曲を中心に据えた3rd。
この中で色々な1番を集めてみましょう。

ダンスが1番は「"MY LIST" to you! 」。
曜ちゃんこと斉藤さんセンター曲で、「勇気はどこに?君の胸に!」のカップリング曲。
サビの部分のダンス(振付)が史上最高の可愛さ。
可愛すぎてヤバかったです。

衣装が1番は「WATER BLUE NEW WORLD」。
髪型まで再現されていて、斉藤さんとかまさに曜ちゃん。
早着替えがあったりと趣向が凝らされていたこの曲ですが、衣装が可愛い。
衣装というかあいにゃが可愛い。
この曲のポイントは、髪を下した鞠莉の圧倒的な可愛さ。
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あいにゃはまさに鞠莉でした。
衣装が超似合ってた。

あ。
そういえば、発売日に買わせて頂きました。
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夕方に買いに行ったら、売り切れ店連発で焦りましたが(汗
今や何処にも見当たらなくて、初日に買って良かった。
高校制服姿がぶっちぎりで可愛かったです。

2期楽曲で1番は「WONDERFUL STORIES」。
単純に2期の中で一番好き。
最後の最後の締めの1曲。
堪能しました。

お知らせまでWONDERFUL

毎回恒例のお知らせ。
僕は2つ予想してました。

1つ目は4thライブ。
これは絶対に発表されるだろうという確信がありましたが、実際に発表されると高まりますね。
遂に東京!!
東京ドーム!!!
今度はツアーじゃ無くて、2daysオンリーですが楽しみです。
現地参戦したいな。

2つ目は劇場版の予告。
予告編が初披露されて、公開日の発表があるのかなと。
これは公開日とサブタイトルの発表に留まりましたが、嬉しかったのは事実。
なんとなくお正月映画第2弾(1月上旬公開)か2月の閑散期あたりの公開を予想していて、後者が良いなと考えてたのですが、前者でしたか。
「Over the Rainbow」2019年1月4日ですね。
何回行こうかしら。

ここまでは予想通り。
WONDERFULな体験はここからでした。

「4thライブテーマソング」と4thシングルの発売告知。
前者は完全に予想外。嬉しい悲鳴ですね。
8月発売ととても近いです。

後者は待ち遠しかっただけに遂にの発表。
2019年発売というだけで、まだ情報は不明な点ばかりですが、来年も存分にAqoursに浸れることが確定して嬉しい限りです。

クライマックス

シングル曲は定番化しつつあります。
今回残念ながら「HPT」は披露されませんでしたが、恐らく他の公演でやるんじゃないかな。
早ければ明日「恋アク」と入れ替えで。

そう。
「恋アク」ですよ。
これタイトルをフルで表記すると今話題のDMCA違反で削除されるので、略称で書きますね。
(実際DMCA違反で削除されたことあるからね。アクアリウムなんて普通の英単語だろうが)

閑話休題。
僕はこの曲の果南の「あいらぶゆー」が大好きです。
元々の声の可愛さに加えて、言い方の妙が嵌って、悶絶必至の可愛さ。

毎回ライブでも楽しみにしてる点で、今回も楽しみにしてました。
曲は順調に2番に入ります。
くるぞくるぞくるぞ。

「あいらぶゆー」(野太い声)
真後ろから聞こえる「あいらぶゆー」に完全にかき消されるすわわの声。

流石にムカッと来ましたね。
空気読めよと。
いや自由だよ。
コールは自由さ。
自由に楽しめばいい。
けど場所は弁えようや。
キャストの歌に被せるのはアウトやろ。

ほら、僕の右横でマジギレしてるお方がいるよ。
後ろ向いて、ガン飛ばしてるから。
空気読んで。
まじ、空気読んでください、お願いします。
気付いて。
僕は必死で気付かないふりしてたけど、君は気づこうよ。
気付いたついでに、僕の状況にも気付いて。
ほら、さっきから足踏まれてるから。
君のやつあたりを僕の足が受けてるから。
僕の人生のクライマックスを迎えるところだったから。

本当に勘弁して下さい、お願いします。
マジでこわいから。

終わりに

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「青空Jumping Heart」も最高の趣向が凝らされてました。
2期本編のラブライブ決勝で披露されたこの曲。
TVシリーズでは描かれなかった「青ジャン」披露直前の様子が初めてアニメーション化。
短かったですが、完全新規映像でライブ直前に差し込まれてました。
お陰で盛り上がりました。
名曲は何度聞いても良いものだけれど、演出次第で更に化けますね。

とまぁ、感想はこんな感じです。
3rdライブは本当に本当にワンダフルに満ちてました。

1stのアニメとのリンクという良い点を継承し、新曲と既存曲のバランスよい構成という2ndを踏襲し、更なるチャレンジと驚きに満ちている。
驚きに満ち、素敵で、素晴らしいライブでした。
わんだふる!!


でも、僕の席の隣にまでワンダフルストーリーを用意するのだけは止めていただけませんか。
こわかったから。