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「弱キャラ友崎くん」 6巻ネタバレ感想

この記事は

「弱キャラ友崎くん」6巻の感想です。
ネタバレあります。

読んだ!!

Kindle版だと紙版発売からずれますね。
最近海賊版事件関連のコメントで「電子書籍が高い(紙版とほぼ同額は納得できない)」って意見を多数見ましたが、そんなことよりも発売日を何とかして欲しいです。
値段なんて一緒で構わないから、発売日を併せてくれ~。

読みたくても読めないもどかしい日々を過ごすのは、精神衛生上宜しくないです。
だったら、紙版買えって話ですね、すみません。

「弱キャラ友崎くん」待望の第6巻感想になります。
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ラスボス・日南さん

当然ですが、常に友崎の思考の一歩も二歩も先を行っている葵。
今回も見事に掌の上でしたね。
葵が匂わせていた告白フラグは、友崎はちゃんと気づいていたんでしょうか。

ここで個人的に「おっ」と思ったのが、友崎に誰が好きなのか尋ねたシーン。
6巻の中で、気になったシーンを挙げろと言われたら、にべもなく僕はここを挙げます。


「──風香ちゃん、みみみ、優鈴、花火。
そのなかであなたがいま付き合いたいのは、誰?それとも──私?」
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(屋久ユウキ. 【Kindle限定 電子特典版付き】 弱キャラ友崎くん LV.6 (ガガガ文庫) より)

選択肢に葵自身を含んでいたのが衝撃でした。


この時点で、みみみの気持ちを悟っている葵。
近々彼女が友崎にアタックする事まで読んでいた可能性が高いです。

故に、友人が無駄に傷つかないように先手を打ったのでしょう。


結局この台詞は、友崎に自己肯定感の低さを正すように問うています。
弱キャラの核心を突いているんですよね。

友崎が変わらなければいけないのは、姿勢でも喋り方でも話題の広げ方でも人付き合いでもありません。
ここら辺は変わって当然の部分であって、本当に変わらないといけないのは、その考え方です。
「自分なんて」「自分ごときが」。
弱キャラは「周囲から必要とされていない」という思い込みから自己肯定感がやたらと低くなりがちです。
客観的かつ正当に自分を評価せずに、自虐に終始する。
その考え方の拙さは、水沢が端的に指摘しています。
自信の持てなさが、自分を必要以上に下げ、そのせいで彼を慕う人間の気持ちまで蔑ろにしてしまう。

つまり、「自分は選ばれる価値が無い」という間違った考えから、寄せられる好意を断り、それを誠意という言葉で正当化して誤魔化す恐れがあるってことですね。
誰かが正さない限り延々と繰り返しちゃいます。

強キャラになる為のボトルネックだし、みみみの想いを「間違った誠意」で台無しにされたくない。

効率的に攻略を進める葵らしい二重の効果を狙った台詞。
というのが素直な解釈です。


これを前提にしつつも、違った見方をするとちょっと面白いなと。
なんで攻略対象に自分を含めたんでしょうね。

意図はなく、からかい100%だったかもしれない。
ただ、そうじゃないんだとしたらと仮定して妄想しました。

みみみの想いを…というのが前提に合って、その上で「みみみと自分を選ぶようにさせたかった」のかなと。
2人同時攻略の対象をみみみと葵に絞らせる意図があると妄想します。

すると、優鈴を含めたのは、友崎に自分から以下の台詞を引きだたせる為になります。

「略奪愛になったのだとしても、それは恋愛という平等なルールの上で男としての魅力を競い合い、そのゲームに勝ったというだけの話。
恨まれるようなことじゃないし、お互いを高め合うという意味では長い目で見れば素晴らしいことであるとも言えるわ」


屋久ユウキ. 【Kindle限定 電子特典版付き】 弱キャラ友崎くん Lv.6 (ガガガ文庫)

結論から言うと、友崎に水沢と恋愛で競わせたいという狙いがありそうだなと。
自身への水沢の想いを利用しちゃう事になりますが、葵ならそれ位しちゃいそうだし。
水沢と恋愛に於いて競わせて、さらに男としての自信を持たせちゃう。


自己肯定感の是正とみみみからの想いの受け止め方。
さらには、水沢と競わせて自信を植え付ける。

3重の意図を含んだ問い掛けだった!!
だと面白いですね。


さておきまして、葵は友崎にとってラスボスになると思います。
それが恋愛としてなのか、単に強キャラになる為なのか、はたまた両方か。
兎角、ラスボス筆頭候補。

その為に友崎は葵についてもっともっと知らないといけません。
彼女は間違いなく過去に何かあったはずです。

過去の人生観を揺るがして、今の価値観を持つに至った理由が。
生まれた時から人生をゲームとして捉えて研鑽を積んできた訳では無く、そうなった動機があったはず。
そこに前回のたまちゃん騒動での葵の立ち振る舞いが関連してくるのでしょう。

たまちゃんを嘗ての自分とダブらせたのか。
嘗て「正しくて」・「自分を貫いている」誰かを助けられなかったからなのか。
譲れない気持ちの根本を探れば、自ずと葵の仮面は剥がせる気がします。

きっとそういう展開が待ち受けている…。
今巻冒頭の2人のやりとりは、そんな布石にも思えました。


葵が友崎に実は惚れてて、自分の過去を暴いた上で水沢にも勝って欲しいと願ってたら、全て納得出来るんですが、そうならないかなぁ。


7巻予想

みみみが惚れる展開は予想外でしたので、虚を突かれた感じです。
ですが、良いですね!!
彼女が友崎に惚れるのは納得。
自分も救われてるし、大切なたまちゃんも助けてくれたし、今までの積み重ねがあれば自然です。

告白の仕方もみみみらしいし、キュンと来ました。
やっぱり恋する女の子可愛いわ。

7巻は彼女の気持ちと真剣に向き合うことが先ず描かれるはずなので、そこに期待。
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そんで、文化祭ですね。
厳密に言えば風香との関係。
この決着がどうなるのか。

みみみへの「答え」が、そのまんま風香の迷う脚本の結末の「答え」になるのでしょう。
なんとなくですが、彼女も恋愛に対して友崎と似たような感覚を持っているのかなと感じました。

誰かの気持ちを優先しないといけない。
自分の気持ちを差し挟むべきでは無い。

誰かを好きになっても、その誰かが別の子に好かれてると気付いたら、その子を優先させる。
それがこの世界にとっての理想。
みたいな。

ただ、それが絶対的に正しい考えであるという確証が無いから迷っていて、小説(脚本)にもそれが現れている。
友崎が出した「答え」がその迷いを払拭させて、彼女も自分の気持ちに素直になる…とか。


うん。
僕はどうやら友崎ハーレムを望んでいるっぽいですね(笑
みみみ、風香、葵で構成されるハーレム。



…いいかもしんない。

終わりに

前後編になりそうな構成で、シリーズ全体としてもターニングポイントになりそうなお話に思えました。
弱キャラが強キャラに変わる道程で必ずクリアしないとならない問題に直面させ、それを恋愛にも絡めて、物語を新たな次元へと推し進めている。
友崎が誰ルートを選ぶのか?
7巻が早くも待ち遠しくなる6巻でした。