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「To LOVEる‐とらぶる‐ ダークネス」 第58話:感想 何故リトはお姫様抱っこをするのか?

この記事は

「To LOVEる-とらぶる- ダークネス」第58話の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」第58話「Story after school〜気持ち裏腹〜」 感想

恭子が主役のエピソードで28話の続き。
って、あれもう30話も前の話なのね。調べて驚いた。

前回ルンの為リトに近づいて、うっかりとお姫様抱っこされてリトに落ちそうになった恭子。
この度晴れて完全に落ちてしまいました…と(笑

僕はリトに好意を持っているので、かなりリト寄りの考えになってしまうのですが…。
恭子が惚れてしまうのも仕方ないんですよ。

恭子自身お姫様抱っこに憧れを抱くほどの乙女だからという感じの描写でしたが、個人的にはそれだけだとは思えないのです。
もっと「ストライク」な理由があるんじゃないかな。

何故リトはお姫様抱っこをするのか?

リトがお姫様だっこをしたのは、何も恭子だけという訳ではありません。
33話の「魔剣編」では、凛の精神の中で凛をお姫様抱っこをしています。

じゃあ、リトは「自分の好み」で、この抱え方をしてるのか?
この疑問を完全に否定する材料は無いものの、必ずしもお姫様抱っこという訳では無い事は証明できます。
「無印」127話(「惑星ミストア編」より)では、力の抜けたララをおんぶしてますからね。

では、リトが何故この抱きかかえ方を選択してるのか。
「惑星ミストア編」と「魔剣編」での状況を比較して考えてみました。

先ずは「惑星ミストア編」。
セリーヌを助けるべく惑星ミストアに降り立ったリト達。
着いて早々「パワダの花(パワーダウンの略なんでしょうねw)」の花粉を浴びたララは、一時的に地球人以下の体力にまで落ちてしまいました。
ただでさえ足場の悪い惑星。体力の落ち切ったララでは、歩くだけでもしんどい。
苦しむララを見るに見兼ねたリトは、彼女をおぶって助けてあげます。

おぶるという背負い方を選択したのは、眼前に迫る脅威が見当たらなかったからではないかなと。

続いて「魔剣編」。
精神世界とはいえ、魔剣に支配された状態であり、危険な事には違いありません。
魔剣の支配から凛を力任せに解放し、迫りくる凶刃から逃れようとリトは凛を抱えて必死に逃げます。
後ろから迫る刃を背にして逃げる訳です。
当然凛を背負ってしまうと、助けるべく存在の凛を危険に晒してしまうことになってしまいます。

だからお姫様抱っこだったんじゃないでしょうか。


きっとリトは状況を判断した上で、女の子の抱え方を変えているんだと思います。
基本は普通に背負う。
おんぶですね。
これといった脅威が迫って無ければ、最も楽なこの方法を採るんでしょう。

しかし、危険が迫っていると話は変わってくる。
戦う力が無い事を自覚してるリトは、逃げの一手しかありません。
ただ逃げるだけでは無くて、守りながら逃げる。

自分の背を無防備に晒してでも、体で守る様に抱きかかえる。
だから自然とお姫様抱っことなる。

恭子のエピソードを振り返ってみます。
今回冒頭の回想シーンでも描かれてましたが、28話では弄光以下大勢の男子生徒から逃げる為に、恭子をお姫様抱っこして逃げています。
「命の危険」はありません。
それでも、「捕まえさせるわけにはいかない」という気持ちが強ければ、おぶるよりかは前で抱えることになるのでしょうね。
とはいえ、このシーンの場合は、「とっさの判断で、深い意味は無い」と取っても良い気もします。
あくまで「お姫様抱っこに憧れる恭子がリトに気を向ける為」の演出の一環という作劇的観点からの解釈を重んじるのも悪くないんじゃないかなと。

しかし今回は、意味があると捉える方が自然かな。
命の危険はやはり無さ気でしたが、前回以上に捕まる訳にはいかないケース。
恭子を捕まえさせるわけにはいかない状況でしたからね。

「オレが何とかする」

リトの決意漲る宣言をしっかりと表現したお姫様抱っこでの逃走。
絶対に守るんだという強い意識が感じれる抱き方だし、同時に彼の逞しさと優しさをも表している。

お姫様抱っこをするには、リトなりの理由がしっかりとあると思うのです。
そして、だからこそ恭子は彼に惚れてしまったのかなと。

終わりに

作中唯一地球人と宇宙人のハーフである恭子。
種族を越えたハーレムのよき理解者に成り得るキャラクター。

彼女が今後どういう関わり方をしていくのか。
モモがどう動くのか。
興味が高まるエピソードでした。