Mangaism

アニメ、漫画の感想や考察を書いてます

「コナン展」にオッサン1人で行ってみた

この記事は

「コナン展」のイベントレポートです。
みなとみらい観光案内みたいになってるのは気のせいです。

はじめに

横浜みなとみらい「赤レンガ倉庫」で4月24日から始まった「コナン展」。
今年で連載20周年を記念したイベントの一環として、5月10日まで行われるこのイベントに、1人で行って参りました。
ド平日の真昼間。
80年代に生まれた(具体的な歳は誤魔化したい、そんな年頃w)オッサンが1人で突貫
して来た様子を赤裸々(?)に綴ってみます。

レポート

「コナン」の映画を見に劇場に足を運ばない方には意外と思われるかもしれませんが、今作はGW定番のデートムービーとして定着しているんだそうです。
実際観客を年齢別に見ると、16〜29歳までで全体の5割程を占めていて、子供向けという客層では無い事が見て取れます。
年配の夫婦とか割と多く見かけますしね。
正直アニメの中では幅広い層から見られている印象が強い作品なんです。
中でも数字が占めるように強いのがカップルの比率。
映画行っても右向けばイチャイチャ。左向いてもイチャラブ。後ろや前でもハートが飛び交いってなもんです。

でも。
でもね。
まさか。
まさかですよ。

この手のイベントまでそういう層が押し寄せてるなんて夢にも思わなかった訳ですよ。
よっぽど好きじゃないと入らないイメージがあるじゃないですか。
この手のイベントって。
しかも平日。
いくら、デートスポットであるみなとみらいとはいえ、閑散としてゆっくりと展示を見て来れるかな〜と踏んでたんです。

甘かった。
辛かった。
カップルだらけでした。

お子さん連れ、女性の友人同士。
居ました。確かに居ましたが、ほんの僅か。

背広来たサラリーマン(1人っぽかった)、1人で来場した詰襟学ラン着た高校生。
彼らの存在に癒されながら(笑)、オッサン1人寂しく見てきましたw

という事で、イベントの内容について触れていきますよっと。
この「コナン展」では謎解きイベントがメインとして実施されていたりします。
入り口で先ずは4つの探偵手帳から好きなものをチョイスします。
青の「コナン」手帳。
金の「新一」手帳。
赤の「平次」手帳。
銀の「キッド」手帳。
僕は迷わずコナンを選んだのですが、この手帳には今回の謎解きイベントの趣旨が書かれているんです。

「コナン展」開催前日に赤レンガ倉庫で起こった殺人事件(フィクションです)の犯人を推理しようという内容。
事件のあらましから事件を解く為の3つの問題が書かれていて、この問題が手帳によって異なりますよというもの。
問題はクロスワード形式になっていて、クロスワードのキーが暗号になって展示場の至る所に散りばめられており、僕等はそれを探しながら謎を解き、犯人を絞り込むという形式。

事件の詳細(?)が記事風に書かれたコナン新聞号外と探偵手帳、ペンを貰ったら、展示場入口へ。
入口までの間には、「連載20周年お祝いメッセージ展」が。
サンデー現役連載陣を中心に、かつてサンデーを共に彩った作家陣、アニメ制作スタッフ等のお祝いイラストがずら〜っと飾られていました。
個人的には、90年代黄金期を支えた椎名先生、村枝先生、あだち先生、藤田先生らのイラストが良かったですね。
この辺ワケあって(後述)ゆっくりと見れなかったのは残念でしたが。
後ろの方には何故か読売巨人軍3選手程のものもあって「何故?」って感じでした。
青山先生が巨人ファンだからかな?それ以外に思い当らない。
映画繋がりで三浦カズ選手と遠藤選手のモノもありました。

さて。
このイベント、謎解きラリーの為なのか、どうやら入場制限が設けられているようです。
という訳で、この「お祝いメッセージ展」の部分はその入場待ちの列がずらずらっと伸びている地帯。
列に並ばないといけない為、じっくりと見てる暇がありませんでしたというオチw
これも誤算の1つ。
いや〜まさか、並ばされるとはw
カップルに挟まれて居たたまれなさマックスでしたねwww
誤魔化すように探偵手帳とコナン新聞を読み耽ってやり過ごしていました。
ちなみに、3つのクロスワードのうち1つは、この待っている間に解いておきましょう。
問題無く簡単に解けますので大丈夫です。
残り2つは会場内の暗号を解かないと分からない仕様になっているんですが、最初の1問だけはノーヒントで解けるようになっています。

10分程並んで、いよいよ会場内へ。
入り口では正面に実物大フィギュアが。
ちなみに場内は撮影禁止。このフィギュアのみ写真撮影可ですので、ご注意下さいませ。
右手にはコミックス83巻までの表紙がパネルになって壁に掛けられ、青山先生のメッセージもありました。
左手奥では今回の為に作られたのであろう20周年を振り返ったダイジェスト映像がループしており、いよいよここから始まるという雰囲気を醸し出しています。
ここで注意事項等々をスタッフのお兄さんから受けると、お兄さんの「真実は」に続いて客の「いつも一つ」の掛け声(強制)と共に展示スペースへと入ることになります。
この辺りでちょっと本気で帰ろうかなと思い始めました。

入口(CONAN the HISTORY)を進むと続いて開けた場所に出ます。
毛利探偵事務所を再現したスペースですね。
入って右手、トイレの前かな?
刺殺現場(?)の生々しい跡が見て取れます。
ロープで人型が形作られていましたが、被害者はわりと小柄の男性?のようでした。

さて、ここで色々な場所に人だかりが出来ています。
このスペースに件の謎解きの暗号が隠されているからですね。
スタッフさん達が注意を促していますが、解かなければならない暗号は人によって異なります。
コナンを選んだ人は青のプレート。
新一は金のプレート…というように、自分が選んだ探偵手帳と同じ色のプレート(このプレートに暗号が書かれている)のみ探して解けば良いのです。

という事で、コナンの青プレートを探しているつもりで、平次の赤プレートの暗号をうんうん唸りながら解こうと懸命にもがいてしまった僕は死んだ方が良いのかもしれません。
取り敢えず、暗号は1つは解けましたが、1つはちんぷんかんぷんでした。
でも、そこはクロスワードパズル。暗号が解けなくてもクロスワードは解けちゃう(推測できちゃう)ので問題無しでした。
平次の問題とかも見ましたが、難易度は割と高めです。
分からない場合は、会場内に居るスタッフに訊くか(この方法は認められています。)、彼氏彼女と相談し合いましょう。
1人で行くと、もれなく1人で孤独に頑張る事になりますので注意が必要です。

毛利探偵事務所から先は順不同になっています。
右からカラー原画が展示されたスペース(CONAN the MEMORY)、テーマ毎に名シーンが壁一面を覆うスペース(COOL CONAN WORLD)、鏡や錯視のトリックを再現したスペース(FILE.X 再現トリックを解け!)となっていました。
この3つのスペースに3つ目のクロスワードを解く為の暗号が隠されています。

それぞれ感想を。
「CONAN the MEMORY」は、今回の一番の目玉と言っていいかもしれません。
スペース的には狭いですけれど、カラー原画が所狭しと飾られていて、しかも、制作工程の解説付き。
パソコンを駆使して描かれていたことなど、興味深い解説が読めます。

「COOL CONAN WORLD」は…。
うううん。
正面に蘭最強伝説と銘打って、過去の蘭が犯人達を蹴りで伸しているシーンばかりが拡大されていましたけれど、パンモロのやつもあって「これ良いのかな。謎の光渡しとか要らないの?」とかアホな事を考えてました。

「FILE.X 再現トリックを解け!」。
錯視トリックの再現は面白いですね。
第74、75巻収録の「毒と幻のデザイン」で出て来た3つのトリックをそれぞれ解説、再現してありました。
2つ並べられたバームクーヘンは、確かに奥にある方がでっかく見えるから不思議です。

「FILE.X 再現トリックを解け!」の一角には、入口から続いていた謎解きラリーの答え合せの場所があります。
スタッフさんに答えを書いた(犯人を特定した)探偵手帳を見せ、正解なら事件の顛末が書かれたポストカード(?)が貰えます。
このカードにも最後の謎が仕込まれていて、これも勘の良い方ならすぐに答えに気づくと思います。
(最後の暗号の答えはこの記事内のどこかに書いてありますw)

その奥には「CONAN × teamLabCamera」があります。
記念写真を撮りましょうというコーナーですね。
オッサン1人で記念写真は痛すぎるので、堂々とスルーしました為詳細不明ですw
どうやら漫画のコマ内に、自分達の撮影した顔を合成出来るようです。
カップルやグループには良いと思います!!

出口の方へ進むと、コナンのグッズショップが。
「コナン展」限定のグッズもあり、僕は「コナン展に行ってきましたクッキー」(観光地でよく売ってる「〇〇へ行ってきました」の「コナン展」バージョンw)を買おうとしたんですが、売り切れ。
何も買わないのもつまらないので、会場限定の原作クジ(1回500円)を引いてきました。
「コナン展」に行って、何故かキッドの絵皿を当てるというねw
キッドは嫌いじゃないけれど、どうせならコナンの絵皿が良かったっス。

そういえば、ナマコ男のぬいぐるみが売っていたため、数組のカップルが「ナマコ男って何ぞ」と不思議がってました(笑
まあ、知らなくても無理ないですよね。
元々「YAIBA」のキャラですしねw(蘭のストラップに使われているけど)
何故あれをぬいぐるみにしようと思ったのか、はなはだ不思議ではあります。
このグッズショップですが、会場内部に併営という扱いの為、グッズだけ買うという事は出来ません。
グッズを買うには「コナン展」の入場券を購入する必要があります。

結論

カップルで行きましょう。

1人で行くのはあまりお勧めしません。
相手が居なければ、せめて友達や家族と行きましょう。

謎解きラリーは正直記念品を貰える訳でも無いので参加しなくても良いんですが、恋人や友達と一緒に頭を悩ませるには適度な難易度になっています。
最悪暗号が解けなくても、犯人当ては簡単ですし。
(みんな正解してましたよ。ホントに。)

1500円という所が少々ネックになってますが、例えば、横浜観光の一環としてならばアリかなと。
桜木町からランドマークタワー、クイーンズスクエアと通って、コスモワールドで遊ぶ。
お昼過ぎにワールドポーターズに入って、ここで昼食と映画を見る。
今、館内挙げて「名探偵コナン 謎の宝島フェスタ」というイベントをやってますので、対象店舗で食事するだけでノベルティが貰えます。(但し各店先着なので、早い時間に行かないともらえないです)

お腹を満たしたら、併営のイオンシネマズで「異次元の狙撃手」を。
この映画はマジでオススメですので、是非に見て貰いたいものです。
そそ。「コナンカフェ」が期間限定で営業しているようなので、こちらで昼食若しくはお茶でも良いかもしれません。

お子さんがいらっしゃる場合は、映画を別の機会にして、横浜ベイサイド謎解きラリーに参加するのも手かもしれません。
(「コナン展」会場内で実施されている謎解きラリーとは無関係です。)
ワールドポーターズ、「コナン展」を含め、みなとみらいの広範囲に亘る大規模なイベントな為、結構大変そうですけれど。

夕方から赤レンガへ。
「コナン展」は午後8時までの営業。
1時間もあれば回れちゃいますので、並ぶ時間も考慮して夕方に入るのが良いかもしれません。
午前や午後一よりかは人手も多少まばらになっていそうですし。

夜は、山下公園や中華街まで足を延ばしてもOK。
赤レンガの近くから出ている水上バスでも良いですし、徒歩圏内でもありますし。
ハタチを超えてましたら、赤レンガで開催されています「ヨコハマフリューリングスフェスト2014」で乾杯しても良い。
ビール好きには堪らないと思いますよ。



「コナン」展という1つのイベントとしては物足りなさがありましたというのが正直なところです。
別に1人だったからとか、カップルばかりで寂しかったからとかではなくw
値段の割に展示スペースが狭かったですからね。
なので、友達や恋人、家族とワイワイと楽しみながら。
みなとみらいを満喫しつつ、デートスポット・遊びのスポットの1つとして楽しめれば良いんじゃないかなと感じました。
そういう楽しみ方の出来るイベントだったというのが僕の感想です。