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「To LOVEる‐とらぶる‐ ダークネス」 第40話:メアが疑似人格なのかの考察

この記事は

「To LOVEる-とらぶる- ダークネス」第40話の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」第40話「Release of darkness〜解放〜」 感想

ダークネス覚醒。
誰よりもえっちいのが好きで、そして、誰よりも凶悪に…。
どうなるんでしょうね。
正直僕はこのままガチバトルに突入するとはどうしても思えないんです。
ここまで悉くバトル路線になど行かずにいたから。
きっと、これまで通り「対話」でこの難局も乗り切ってくれるものと信じております。

そこで取り敢えず鍵になりそうなのがメアな気がするんですけれど…ねえ。
まさか…ですよ。
想像すらしてなかった、ショッキングな事がネメシスから語られました。

本当に"メア"はネメシスが「彩南に潜入する為」に作り出した擬似人格なのでしょうか。
ヤミにストレスを与える為だけの嘘なのか。
はたまた、真実なのか。
ちょいと検証・考察。

メアは擬似人格なのか

思い返してみますと、確かにこの可能性ってありました。
先ず、メアの奥底にある闇。
かつてお静が触れてしまったものですけれど、これそのものがネメシスであるとすると納得が行きます。
そうすると、ネメシス自身が述懐していた「メアの心の中にある闇」とは、自身の事を指していたのでしょう。

そこで気になるのが第23〜24話と29話。
これらのエピソードでネメシスがリト達の前に現れているのですが、メアは居ないんですよね。
29話にはまるっきり出てこないし、24話にしてもネメシスが居なくなってからメアが現れている。
リト達の前に2人同時に出現した事が無いんです。

変身ヒーローものと同様の理屈ですよね。
ハヤタ隊員がウルトラマンに変身している間ハヤタは不在で、逆にハヤタが居る時はウルトラマンは出て来ない。
それが何度も何度も重なるうちに、やがて「ハヤタ=ウルトラマン」なのではと疑念を持たれる…みたいな。
これまでネメシスが現れる回数が極端に少なかったので、何の疑問も無かった部分ですが、振り返ってみるとさもありなん。

では、メアの前に現れていたネメシスはなんだったのか?
色々と想像は出来ますが、一番安直なのは「メアにしか見えてない幻」だった場合。
メアの身体そのものがネメシスなのだから、普段のネメシスの心はメアの身体の奥底に居る事になります。
(これをお静が触れたのではないかと先に書きました。)
メア自身はその事を知らずに、「ネメシスの心がメアだけに見せている"ネメシスの幻"」(ややこしい)をネメシスだと思い込んで話しかけていたのではないでしょうか。

31話でそうとも取れるシーンがありました。
樹の側に立つネメシスを見つけたメア。
ですが、直後にナナが見るとネメシスは居なくなっていました。
ナナに見られないうちに隠れたとも取れますが、ここは「ナナには見えず、メアにだけ見えていた」とも考えられる。
何故かネメシスもメイド服を着ていたのも、納得できます。
(この時メアがメイド服着てましたからねw)

決定的と思われるのが、第25話。
冒頭でメアとネメシスが町中で会話をしているシーンがありました。
普通に2人で話しているので、やっぱり別々の人間なのではないかととも取れる。
実際町行く人々が反応してますからね。
でも、その反応から分かる事は1つだけ。
町の人に見えているのはネメシスだという事。
メアが見えているかどうかは分からないんです。

このコマでは女の子がネメシスを指差してネコミミ〜って言ってます。
他にも猫や遊(唯の兄貴)らが「なんだあれ」と驚いてます。
皆、ネメシスの異様な風貌に驚いているリアクションです。

んでこのシーンで、当時気付けなかったのが影についてです。
よく見るとネメシスも猫にも、ついでにベンチにもしっかりと影が描かれています。
存在しているんだという証拠が如実にある訳です。
そんな中、メアには影が無いんですよね(汗

この画像と上の画像も。メアの足元に注目して下さい。
影が無い事が見て取れます。
描き忘れ?
いやいや。意図的な物でしょう。
この時は普段と逆でネメシスが身体を支配していて、体内のメアと対話していたのでしょうね。
だから、この時のメアはネメシスにしか認識できない存在。
町中の人は、ネメシスしか見えていなかったのかもしれません。


こう考えてみると、メアに「違和感を覚えさせずに入れ替わる方法」があると推測できます。
メア自身自分が擬似人格だという認識は出来て無さそうなので。
今回は強制的に人格を入れ替えたので、作中のような感じになってるのかなと。

振り返ってみるとメアが擬似人格の可能性は高いのかもしれません。

ただ、腑に落ちない事もあるんです。
「彩南に潜入する為」っていうのは嘘っぽい。
少なくとも、ヤミについて調査を始めた時点ではメアという人格は生み出されていないとオカシイ。

彼女が宇宙で様々な戦いを経験してきた事は事実でしょうから。
メアを襲ってきた宇宙人達がその証左。
「ニセの記憶」をメアに植え付けた訳では無くて、そこは事実と捉えるべきかなと。

とはいえ、これはメアが擬似人格では無い証拠にはなり得ないんですけれどね。

終わりに

メアは擬似人格の可能性は高い気がします。
けれど、別に落ち込むような事では無いのかなと。

ネメシスの人格を倒して、「ネメシスの身体の主人格」をメアにすれば良いだけの事ですからね。

コメディという根底は守ってくれると信じて…。
メアの消滅とかそういう事は無いのかなと考えています。