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「To LOVEる‐とらぶる‐ ダークネス」 第34話:ララとモモ、2人に対する美柑の考え方からは、美柑本人の立ち位置の変化が見える

この記事は

「To LOVEる-とらぶる- ダークネス」第34話の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」第34話「When talking〜姉妹恋愛事情〜」 感想

そうか。
うっかりしてましたけれど、確かにララが正妻ポジションにいないと、モモの計画は成り立たないんですよね。
全ての始まりは第0話よりも前、「To LOVEる」時代だと僕は思ってます。
最後のプールでの告白からのララのハーレム提案。

ララは、この時リトが春菜の事を好きだと知り、また、自分の事も好いてくれていると知って「春菜の応援」に回ってしまった。
自分は「ゴール」に辿り着いたから、あとは春菜だけという心境だったんでしょうね。
モモもモモで、「お姉さまは攻略済み(ハーレム要員確定済み)」と考えていたからこそ、他のヒロインを計画に巻き込む事に全力を傾注出来ていたのかな。

でも、そうかそうか。
本当に忘れてました。
キスもまだでしたね、そういえば(笑
なんか日頃からキスなんて目じゃない程のラッキースケベに遭いまくっていたので、とんと忘れておりましたw

いや、これどうするんでしょうね。
リトの気持ちは変わってないでしょうし、鈍感なリトも流石にララの気持ちは承知。
心優しいリトは、この申し出を断れない気もするし、しかし、ララ以上に春菜を優先したいだろうから断る事も有り得そうですし。

ちょっと次回気になりますね。

美柑を使ったララとモモの対比が面白い。

今まで美柑のモモに対する警戒心は、彼女がララの事を認めているからだと思ってました。
歳が近く、後から現れたモモは、2人の仲を邪魔する存在だから警戒していたのかなと。
でも違ったんですね。
「女性として迫っているかどうか」が重要だったとは。
これは凄い納得。

ララは、うん。
健全過ぎるほど健全というか。キスすら知らなかった程。
美柑的には放っておいても大丈夫だったんですね。

逆にモモは、「女性として迫っている」。
まあ、これに関してもモモも根は初心なので現状放っておいても問題無いんですけれど、そこを知らない美柑としては看過出来ない感じなのかな。

故にすんごい納得いく描写でした。
で。ここ、美柑について考えてみると、また違った面白さもあるんですよね。

美柑は、この作品で最も立ち位置が変化したキャラであると思うんです。
「To LOVEる」初期は、あくまでも主人公リトの妹というだけの描かれ方でした。
例えば第4話。
裸のララがリトのベッドにいる状態を目撃した美柑ですが、「お邪魔しました」の一言で退散しています。
今回描かれていた「お子様だからいいや」では通じないシーンです。
何せ、2人の初対面でもあったのだから。
ララの事を知りもしなかった状態で、見も知らない裸の女性とリトが一緒に居る。
今の美柑だったら、間違いなく怒っていた事でしょう。

これは当時、美柑が「ヒロインとして考えられていなかった」証拠の1つと言えるんだと思うんですよね。
というか、美柑が当初はそういう扱いだったというのは、今更な事です。
美柑が「ヒロイン」に昇格した時には「時既に遅し」な状態でしたしねw
ララとリトのエロトラブルは日常茶飯事レベルになっていて、美柑が怒るというのは無理があった。
だから美柑は、ララがリトに迫る事に怒ってはならないという作劇上の理由があったと思います。
モモに関しては、「ヒロイン昇格後」だったので、全力で邪魔出来ている。

美柑がララとモモに抱いている違いについて考えてみると、彼女の立ち位置の変化まで見えて来て、非常に面白い。
そう感じた台詞でした。