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コナンが泣く事の重大性に見る「名探偵コナン 絶海の探偵」の予告編の素晴らしさ

この記事は

「名探偵コナン 絶海の探偵<プライベート・アイ>」の記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

今年も4月20日に公開される映画最新作「名探偵コナン 絶海の探偵<プライベート・アイ>」。
その最新劇場予告編が公式サイトで公開されました。
(音量注意)

んで、この予告が素晴らしい!!!!!!!!!!
超絶見たくなる出来。
まあ、そもそもとっくに見に行くつもりではいたものの、俄然期待が高まったのです。

なぜこんな気持ちになったのかというと、予告の終盤でコナンが涙を流しているようなカットがあったからです。

コナンが泣く事の重大性

コナンが泣く事って滅茶苦茶重大な"事件"です。
大事件です。
ファンの間では周知の事ですけれど、コナンは絶対に泣かないからですね。
青山先生がアニメ化する際、唯一(?)スタッフにお願いしたのが「コナンを泣かせないで欲しい」だったというのも、また有名なお話。
これは、チーフプロデューサーである諏訪道彦氏も述べられています。

参考:諏訪道彦特任教授による特別授業アニメ『名探偵コナン』が生まれるまで

だからこそ、大事件なのです。
コナンってこの方針通り、原作でもアニメでも一切泣きません。
小五郎に殴られて、涙目になる事はありますけれどw
でも、そういうギャグっぽい表現以外では泣きません。
別の記事で書いた事ですが、これは青山先生が「コナンをヒーローと見做している為」だと考えます。
ヒーローは悩まないし、泣かないし、悪に同情しない。
そういうヒーロー像を当て嵌めているから…なのかなと思っていますが、本当の所は不明です。

それはさておきまして、何故泣きのシーンがあるのか。凄く気になります。
気になるので色々考えます。
先ず、このカットは本当に存在するのか。そこから検証。

検証(1)本当に本編にあるのか?

「劇場版コナン」の予告って、所謂「嘘予告」というのがあります。
本編には出て来ないカットが入っている事がありました。

映画の予告編って、完成したフィルム(若しくは完成素材)から「観客が興味を持ってくれるよう」見所となるシーンを中心に繋ぎ合わせたものが予告編であって。
あ。勿論作品の根幹に纏わる重大なシーンは除いて…ですが。

そんな訳で、基本的には予告編で出てきた映像は全て本編にあります。
本編制作途中でカットされたりしなければ…ですが。

では、何故「劇場コナン」の予告編に嘘予告が多いのか?といえば、ググっても答えが見つけられなかったです(汗
前にどこかで見たことあったんですけれど。
えっと、確か、「制作が始まる前に先行して作られているから」だったと思います。

「劇場コナン」の予告って、大きく分けて2つあります。
最初に公開されるのが「特報1」と「予告編1」。
大体毎年秋頃(11月〜12月頃)に公式サイト更新とほぼ同時に公開されます。
「特報」と「予告」の違いは、長さですかね。

その後、劇場公開1カ月前頃を目途に「特報2」と「予告編2」がアップされます。

「嘘予告」が多いのは、このうち前者ですね。
まだまだ制作途中の段階だから、本編に無いカットが混じってしまう。
だから、「嘘」っていうのとはまた違うんですよね。
意図的に本編に無いカットを混ぜ込んでいる訳では無いから。

で。
今回の予告編は後者です。
既にアフレコも終えられている段階だったかな。
この後、編集作業があるんでしょうから、その作業でカットされなければ「本編にある映像」で作られている予告という事になりますね。

だから、コナンが涙を流すカットは、本編に実際にあるシーンの可能性が高いという事ですね。

検証(2)本物の涙かどうか

次に検証すべきは、本当に涙なのかどうか…です。
若しかしたら汗かもしれませんw
これは正直本編見ないと検証もクソも何も無いのですが…。

ですが…僕は、間違いなく本当の涙のシーンであると考えます。
理由としては、わざわざ「観客が興味を持つ見所シーンを集めた」予告編に使用しているから。
これで「実は汗でした」では、それこそ嘘予告って言われても仕方ないですし。

そうなってくると、最初の疑問である「何故コナンを泣かせたのか」が気になってきます。
スタッフの暴走なのでしょうか?

今回脚本を担当されたのは、「相棒」でお馴染みの櫻井武晴さん。
勿論「コナン」シリーズ初登板です。
若しかしたら「コナンは泣かない」という基本を知らずに、脚本を作成された…のかもしれません。

でも、これは無いと思うのです。
「劇場版コナン」はアイディア出しから青山先生が関わっているから。
恐らく今回も最初の段階から関わっているのでしょうから、櫻井さんのキャラクター把握が出来ていなかったからという理由では無いのかなと。
青山先生やスタッフが「コナンは泣かない」という前提をしっかりと守っているからこそ、敢えて入れ込んだのかなって。

どんな理由で。
どんなシーンで。
コナンは涙を流すのか。

滅茶苦茶気になります。

終わりに

これで本編に無かったら、ズコーっとなりますけれどwww
今回は、櫻井さんという新しい血が入り、それだけでワクワクしていて。
監督も静野さんお一人になって初ですし。
メインスタッフがリフレッシュされている。

そこに来て今回の予告です。
超絶気になります。
こういう予告って、予告編としては滅茶苦茶素晴らしい編集という事ですよね。
ファンが気になるシーンをさり気なく入れ込んでるという点で。
本当に、今回は例年にも増して早く見に行きたいですね。