Mangaism

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2次元百合への入門書に最適な「将来的に死んでくれ」

この記事は

「将来的に死んでくれ」の記事です。
百合サイコー!!

はじめに

何度も言いますが、失恋しました。
リアルなんてクソ食らえ。
二次元最高。
特に百合とか良いよね!!!!!

という思考に陥っています。

三次元に幻想を抱いた僕が馬鹿だった。
心を傷つけられない二次元が一番ですね。

そんな訳で漫画に没頭して、嫌な事を忘れる日々。
ブログ自体休止する予定でしたが、2,3記事を更新します。

先ずは第1弾。
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「将来的に死んでくれ」です。

二次元百合入門書の決定版

昨日3巻まで購入して、早速読みました。
これ、百合の入門書としてはうってつけですね。

高校1年生の菱川俊
男みたいな名前ですが、根っからの女の子です。美少女です。
「良い感じの彼氏見つけて、リア充をエンジョイするぞ」的にはりきって入学初日を迎えます。
そんな俊に突然の出会いがあります。
校門をくぐってすぐに、プリントを落とした少女が目に入ります。
拾ってあげようと助けに入る俊。
少女と目が合います。
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その時でした。
「男が欲しい」という欲求を持っていた俊の体を電撃が駆け巡ります。
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一目惚れでした。
一瞬で籠絡。
良い感じの彼氏なんてどうでもよくなっちゃいました。

気を落ち着かせ、教室へと向かう俊。
そこで、少女と再会を果たします。
同じクラスだったようですね。
少女の名前は、刑部小槙
ちょっとクールな美少女JK。
俊の中で押さえていた衝動が溢れだします。
小槙の手を取り、自己紹介を捲し立てると全力で告白します。
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性交渉を前提に付き合ってください」!!!!!

清々しいまでの欲望丸出しです。
男だったら、その場でぶん殴られても文句言えない。

これが物語の前日譚。
1巻巻末に載っています。
というか、作者・長門知大先生のツイッターに一部始終載っています。

ともかく俊は小槙とヤりたい。
お金を払ってでも一発したい。
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すげなく断られても、何度も何度も小槙に欲望丸出しのアタックを繰り返します。

そんな「百合…?」的な状況が面白おかしく描かれています。
そうそう。
作者曰く「教室コント」なんです。
俊が暴走して、小槙があしらう。
女の子同士のラブコメ展開を軽いタッチで描いています。

だから、百合の入門書としてはうってつけなのです。

二次元百合入門書の決定版の理由

百合が好きだ。
興味がある。
と言っても、僅かながらも抵抗感を持っている人っていると思います。
僕がそう。

スキンシップ以上セックス未満の描写なら大好物だけれど、本番行為まで行っちゃうと、ちょっと楽しめない。
そこまでは求めてないかなという心境の方が勝ってしまうのです。
掲載誌の関係もあるのでしょうけれど、本作は「緩い百合描写」です。
俊の言動は大いに問題アリですが(笑)、濃厚なシーンはありません。
そのあたりが、入門書として最適な部分ですね。


さて、恋愛をテーマに掲げているのだから、読者は「キャラクターの内面の葛藤・心理描写」に期待を抱くことでしょう。
ここがしっかりとしていると、物語の恋愛劇に没入できて、感情移入できます。
恋愛を扱っている以上、大切で重要な点になりますね。

しかし、俊にそんな乙女心的な機微を求めてはいけませんw
彼女の思考は至ってシンプルです。
好き⇒ヤりたい。
これだけです。
大金叩いてでも、小槙を我が物にしようとします。

ここは「教室コント」という作風と矛盾が生じないんですよね。
俊の思考が煩悩一直線だから、非常に分かりやすく、かつ、心理描写を必要としない。

こういった面でも軽い気持ちで読めると思います。


もう1個。
ここまで書くと、多くの方は「ゆるゆり」を連想されるかもしれません。
ただ、「ゆるゆり」よりかはもう少し濃いめ本気の百合漫画ですね。
個人的にですが、「ゆるゆり」のテーマに百合をあまり感じないからです。

ちなつが結衣を想っていたり、綾乃が京子ラブだったり。
確かに百合と言える感情が作中にあります。
けれど、メインは「ごらく部のゆるい日常描写」に置かれてるのかなと。
決して百合要素が前面に出てこないというか。
主人公のあかりが「あっかりーん」して消えかけてるからというのもそう感じる大きな要因かもしれません。
あかり、百合に今んとこ興味なしですからね。
主人公がそうであるかないかは主観に与える影響が大きいと思う。

終わりに

ゲラゲラ笑いながら読めました。
買い続けていきます。

兎に角7月発売予定の4巻が待ち遠しいですね。
「作中最大の百合描写」で次巻に引いてますからね。
待ちきれません。