Mangaism

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実写映画「氷菓」を見る前にアニオタが心構えないといけないこと

この記事は

実写映画「氷菓」に関する記事です。
本編ネタバレはありません。

見て来た

昨日の夜、実写版「氷菓」を見てきました。
一部キャスティングに強い違和感を抱きましたが、それ以外は概ね納得の出来映え。
絶賛とまでは言えませんが、1300円の価値は十分に得られました。
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さて、普段ならこのまま感想を記すべきでしょうけれど、今回は視点を少し変えてこの作品について書いてみます。

アニメ版の影響力

アニオタならば、「氷菓」と聞いて、まっさきに思い描くのが京都アニメーションが製作したアニメ版ではないでしょうか。
2012年4月から放送されたこのアニメは、僕としては非常に面白い部類のアニメでした。
原作はラノベでは無く、一般小説なので、奉太郎らキャラクターの「顔」が描かれたのは、このアニメ版が最初という事になります。
(原作未読の為、挿絵で奉太郎達が描かれて無ければ…)

一般的に「実写化」として、ファンの間で反発を呼ぶのが「キャラクターとキャスティングされた俳優のミスマッチ」を懸念してのことです。
合わない、イメージと異なるという形で具現化し、ネットを中心に反対運動が巻き起こります。
やや大袈裟に書きましたが、実写化には付いて回る批判の1つですね。

今回、「氷菓」に於いても同様の批判を目にしました。
ですが、これはオカシイです。
原作は「一般小説」であり、「ラノベ」でも「漫画」でも、ましてや「アニメ」でもありません。
俳優と比べるべく「キャラクター」が本来なら存在しないのです。

にもかかわらず批判されている。
何故か。
アニメ版と比較しているからです。
アニメ版のキャラクター達を引き合いに出し、似てない、イメージと違うと反発してるのです。


何度も書きますが、この作品の原作は「小説」です。
字の文で書かれた奉太郎らの外見と比較しての批判なら兎も角、アニメ版を持ち出してくるのは、それは違いますよね。
アニオタの悪い癖でしょうか。


アニメ版が良かった。
だから、実写版にも興味を持った。
そこまでは良いです。
ですが、アニメと比較するのだけは、それは違う。
比較対象は原作小説であって、アニメ版ではありませんよ。

それだけを心構えて、実写版の鑑賞に当たっていただければ良いんじゃないかなと思いました。


ただ、こういう批判が起こるというのは、それだけアニメ版が良作だったという何よりの証かと思うので、アニメ版のイチファンとしては嬉しくもありました。

終わりに

福部里志
一般男子としては背は低めで、遠くから見れば女性にも見まごう外見

伊原摩耶花
背が低く童顔であり、外見の印象は小学生の時とほとんど変わらない。

イメージと違ったあああああああああああああああ。
解せない。