Mangaism

アニメ、漫画の感想や考察を書いてます

「アオアシ」のような漫画がジャンプには必要だ

この記事は

「アオアシ」についてです。
面白すぎます。

「アオアシ」が面白い!!

「アオアシ」が面白い!!
声を大にして言いたい。

サッカー漫画、少ないなりに色々読んできましたが、一番面白いかもしれない。
「ジャイキリ」とどっちが面白いだろ。
ちょっと分からない。
凄い面白いことは確か。

何がこうも面白いのか。
ちょっと考えてみました。
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課題と克服の繰り返し

スポンジが水を吸収すべく主人公アシトの成長が早いのが面白さの最大の理由ではないでしょうか。
プロでもそうなんですが、どんな競技にしろ試合が続くと「その試合をどう魅せるのか」がポイントになります。
毎回勝った負けただけだと面白くない。

今作は、試合ごとにアシトに課題が設けられます。
その課題を自分で考えながら、地道な練習量で克服していく。
少しずつだけれど、成長する度にワクワクするんです。

今僕は8巻の途中まで読んだのですが、FWだったアシトが監督命令でDFにさせられてしまいます。

やはり読んでいて一番楽しいのはFWが主人公の漫画。
野球で言えばピッチャーかホームランバッターですね。
ガンガン点取る姿にカタルシスを得て、爽快感を覚える。

アシトも下手なりにFWというポジションでグングン成長して、最高に面白いタイミングでのDFへの転向。
アシトと共にえええええええええええええってなりました。
そりゃないぜ監督って。

でも読み進めると、違ったワクワクがありました。


アシトには、「黒子のバスケ」でもお馴染みのイーグルアイのような能力があります。
ピッチ上の全選手の動きを把握する能力。
しかし、本人にその自覚が無く、偶に発動する。

これを自在に出来るようになれば、最強の司令塔になる訳です。

司令塔。
野球で言えばキャッチャー。
フィールドの監督です。

これは滾ります。

しかも早々にアシトはその片鱗を見せてくれる。
これが面白く無くて、何が面白いというのか。

リアリティ

現代のヒット作にはリアリティが必要だと先日テレビで拝見しました。
「アオアシ」には、そのリアリティが確かにあります。
地道な努力をしっかりと描き、特別な能力など出て来ない。
アシトの俯瞰能力も決して絵空事じゃあない。
シャビエル・エルナンデス・クレウス選手とかが持っている能力で、漫画的だけれど実在する力だ。

キャラクターに関しても、11人を立たせようとする姿勢は見られない。
アシト周りのキャラクターを彼と絡ませる事でキャラ立ちさせ、試合では、アシトのみに注力して描く。


完全に主人公依存だけれど、それが良い方向に回っている。


「ジャンプ」には、こういうタイプのサッカー漫画が必要だったんじゃないかなと。

頑張れ「シューダン!」

「シューダン!」が苦戦しています。
理由は分かりませんが、僕が読んでいて思うのは、主人公の成長が見られない点。
メインキャラは、ソウシだと思うんですが、漸く最近司令塔の目が出て来た感じですが、まだまだ成長したという実感がありません。

ソウシ、ロク、ナナセの3人の成長をガシガシと描いて行って欲しいんですよね。
今丁度セレクションに挑んでますが、ここで課題をぶつけて克服する様を読んでみたい。

全然漫画として大人しいんですもの。
言うなれば地味。
少年漫画らしく荒々しい波を描いて欲しい。

リアリティはあるんです。
あとは、カタルシスです。

まだまだ大丈夫だと信じたいのです。
ここからいくらでも巻き返せると。

今まで無かった壁を描いて、それを乗り越えるというカタルシスを是非。