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「るろうに剣心」北海道編のテーマを考察する

この記事は

「るろうに剣心」の記事です。
ネタバレあります。

最初に

いよいよ北海道編の幕が開ける「るろ剣」!!
くぅ~。
楽しみです。

そこで、今回は新章:北海道編のテーマについて考えてみたいと思います。

明治剣客浪漫譚のテーマ

剣心の贖罪。
これが「るろ剣」最大のテーマであり、人誅編で描かれたドラマでした。

十字傷を刻んだ2人の人間。
その1人、巴への贖罪。
今まで自分が天誅の名の下屠ってきた人々への罪滅ぼし。

剣心は縁との死闘を経て、贖罪の答えを探しました。


薫を殺されてしまったと騙され、一度は心が折れてしまった剣心。
1人深く心を閉ざしてしまいました。

しかし、弥彦を助けて欲しいという燕の声が届きます。

剣心は、自分の手の届く範囲の命を助けること。
どんな小さな助けにも耳を傾け、その剣で守り抜くこと。
それこそが贖罪であるという答えを見つけました。


剣心が暗く落ち込んでいた頃、時を同じくして、弥彦の成長が人誅編では描かれてました。
次の世代へのバトン。

暴走する鯨波兵庫に1人挑む弥彦。
この弥彦の行動は、「剣心の居なかった中」剣心の想いを継ぐ行動を見せる事で、剣心からのバトンを受け継いでいることが示されていました。
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弥彦の元服の日。
物語最終回ですね。

剣心から弥彦に逆刃刀が渡され、正式に後継者となりました。


ここまでが「明治剣客浪漫譚」で描かれた全てです。
剣心は飛天御剣流が殆ど打てなくなってしまっています。

北海道編、どういったテーマとなり、誰が「主役」となるのでしょう?

明日郎

不殺がテーマとして一番分かり易いのかなと思っています。

剣心の贖罪は描き終わった。
けれど、剣心自身の贖罪はまだまだ続いていて、目の前の人々を助ける使命は完遂していません。
弥彦を筆頭に、剣心をサポートしながらも、剣心の目の前で誰かが命を落とす事は無いのでしょう。

しかし、剣心の周りには、必殺の象徴が置かれる事となりました。
明日郎が預かる無限刃です。

かつて志々雄真実が愛用していた剣であり、幾人もの血を啜ってきた魔剣でもあります。
剣心の贖罪とは真逆の歴史を持つ刀が門下生の1人の手に委ねられている。


問題は、明日郎がこの刀をどう使っていくのかですね。
剣心に制止されなければ、彼は、剣を抜いて人を殺めていた事でしょう。
切れると人を殺しかねない狂気が明日郎の中にはあります。


時代を託すものとして、明日郎をどう導くのか。
これが大きなテーマの1つになっていくのかなと思います。
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終わりに

「剣心華伝」のインタビューによると、連載終了直後には、和月先生は北海道編についてこう述べています。

実は宗次郎を剣心達の仲間に加えて、北海道を舞台にした話を考えていた時期があったんです。


北海道編を描く時に、場合によっては新撰組の永倉新八を出そうかとも考えていたんですよね。


そうですね。北海道編は西部劇のような内容を考えていました。
政府の兵隊が騎兵隊ですね。
屯田兵や入植開拓者がフロンティア開拓者って言う形で、流れて来たっていう人達がアウトローですね。
それで、先住民族がネイティブアメリカンっていう……それで剣心たちがそこへやってくると。


いわば人誅編って剣心の贖罪という、「剣心」の主要テーマ的なものだけで終わっちゃうんですよ。
それで、その後も続けるのであれば、まったく新しいテイストのものじゃないと絶対ダメだろうと思いまして。


北海道に行っている不二とかが、剣心が大ピンチの時に現れて大活躍というのもやってみたかったですね。
あと、安慈も北海道の集治監にいますから、登場させるつもりでいました。

当時のアイディアを纏めると、志々雄の腹心であった十本刀が仲間に入ることが示唆されていました。
若しかしたら、勝ち逃げした志々雄をある意味で剣心の軍門に下すための物語が北海道編になるのかもしれませんね。
その為に明日郎と無限刃を出したのかもしれません。

兎も角。
北海道編、楽しみに待ちたいと思います。