アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

「ニセコイ」は「ラブコメ」では無い 「ラブコメ」の定義を考える

この記事は

ラブコメというジャンルについて考えてみます。

安易に使ってないか?

恋愛要素とコメディ要素を併せた「ラブコメディ」というジャンルがあります。
非常に便利な言葉なので、漫画に限らずジャンル分けする際に広く使われています。
しかし!!
僕はこれを安易に使い過ぎてるんじゃないかと思うのです。

wikipediaでは

wikipediaでは以下のように定義されています。

欧米でいうロマンティック・コメディ(romantic comedy)が非日常の特殊な状況における主人公たちの恋愛心理の機微を一回性の物語で描くのに対して、むしろシチュエーションコメディの要素を積極的に取り込み、現実にありそうな日常の設定の一部分を極端に逸脱した状況を仮想設定したうえで主人公の恋愛関係に焦点をあて、毎回異なった状況下で周囲を巻き込んだ事件や混乱が繰り返されるドタバタ喜劇(スラップスティックコメディ)的要素の強い作品が主流を占める。

また、

「ラブコメ」と称される作品には、前述のようにギャグ的要素の強いスラップスティックコメディやシチュエーションコメディをベースとする作品から、ギャグ・コメディ要素は少なくストーリー性の強い青春活劇をベースとする作品まで幅広く存在するが、恋愛や明るさ・ハッピーエンドという要素を含んでいるという点では共通しており、安定的に人気の定番ジャンルの一つとなっている。
また、少しでもこれらの要素が含まれていればラブコメディの範疇に含める場合もある。
コメディ要素の強めなラブコメディには、パロディとの親和性も高いものもある。

ハッピーエンドとは、恋愛的に成就するかどうかだとすれば、ここを厳密に見ていく必要性があるのかなと。

「ニセコイ」はラブコメか?

「週刊少年ジャンプ」で連載されていた「ニセコイ」。
これはラブコメでしょうか?
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恋愛要素が確かにあり、全体的にコミカルな処理が施されている為、ラブコメと捉えて問題無い様に思えます。
僕も普通にラブコメ漫画として、この作品を定義していました。

しかし、結末を考えると、とてもコメディと呼べる漫画ではなくなるんです。

結局千棘が楽を射止めましたが、楽に恋する多くのヒロイン達が涙を飲みました。
「少年漫画の場合、男視点でヒロインが1人でも振られる作品」は、ラブコメとは言えないんではないかと提言します。

どんなにコミカルに描こうと、そこにはヒロインの失恋に因る悲しみがあります。
主人公とヒロインの1人は恋愛成就して、ハッピーエンドだと言えますが、その他のヒロイン達にとっては、バッドエンドです。
よくある男主人公1人に対して、複数のヒロインが彼女の座を争う作品は、全て等しくラブコメとは呼べないんじゃないのということです。

「ニセコイ」の場合は、どんなにコミカルな要素があっても、核である恋愛要素に「振られる」というシリアスを含む為、恋愛漫画として定義するのが正しいのだと思うのです。

ラブコメの「サンデー」

そう考えると、「サンデー」はラブコメ作品の宝庫なんです。

「タッチ」。
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ヒロイン1人に対して、ヒーローが2人。
少年マンガなので、振られる側が男の場合は、この限りではありません。
和也死んじゃいますしね…。

後半、新田由加が達也を好きな少女として登場しましたが、彼女はヒロインに数えられていません。
こういう場合はラブコメの定義に抵触しないものとすると、まさしくラブコメです。


「うる星やつら」。
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変則的な作品になりますが、これもラブコメとして定義できるかと。
物語当初は主人公あたると三宅しのぶが付き合っており、ラムはゲスト扱いだったのが、徐々に逆転。
ラムをメインヒロインに昇格させ、しのぶがあたるを振る事で、メインキャラに変化。
立ち位置をこういう風に返るという変則性があるものの、あたるとラムのラブコメディとして定義できます。


「名探偵コナン」。
コナンも同じですね。
コナン(新一)に対して蘭というカップリングが成立しています。


既に決まったカップリングがあり、そのカップルが「事実上付き合うまで」の恋愛模様をコミカルに描いて、初めてラブコメという定義付けが出来るのかなと。

複数のジャンルを割り当てる場合

「ニセコイ」の場合をもう1度考えてみます。

とすると、この作品には複数のジャンルを割り当てるのが相応しい。
1つ「ラブコメ」とするのではなく、「恋愛」と「コメディ」とするのが正しいのかなと。

書いといてなんですが

こんなことを長々と書いてきておいてなんですが…。
嫁の掃除にケチ付ける姑みたいですね、僕…。

どうでもいいじゃんと言われるとそれまでですが…。
細かいことが気になる性格なのです。