アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

「ONE PIECE」の映画はバトルアニメだから成績が悪いと思うんだ

この記事は

映画「ONE PIECE」の記事。
ちょっと古いです。

2011年に書いた記事。

この記事は僕が2011年に書いた記事です。
基本的に、東映オリジナルの、つまりは、尾田先生が製作に関わっていない映画についての言及であります。

映画のワンピは成績が芳しくない。

ちょっと表にしてみました。

タイトル興行収入概要
ONE PIECE21.6億東映アニメフェア参加作品
ねじまき島の冒険30億東映アニメフェア参加作品
珍獣島のチョッパー王国20億東映アニメフェア参加作品
デッドエンドの冒険20億 
呪われた聖剣18億 
オマツリ男爵と秘密の島12億 
カラクリ城のメカ巨兵9億 
エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち9億TVシリーズリメイク
エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜9.2億TVシリーズリメイク
STRONG WORLD48億シリーズ最高収益
3D 麦わらチェイス7.9億併映:「トリコ」

最初期の5作目くらいまではかなり良い成績でしたが、それ以降パッとしませんよね。
特にここ数年はあからさまに落ちています。
今年の3Dは短編だったので除外するとしても、「SW」前は10億にも到達していないのはいくらリメイクが続いたからとはいえ原作の人気からすれば異様です。
色々と理由があると思うのですよ。
「そもそもアニメには興味が無い」とか「テンプレ展開だから」とか。
あとは「スケール感が無いから」というのもあると思いますね。
漫画では時間の制約を受けない為、いくらでもスケール感を出せるのですが、時間制限のある映画では自ずと限界が定まる。
だから、漫画以下のスケールに終始してしまう。
仕様がない事ですが、スケール感のでかさもこの作品の面白味の一つなので、これも大きなマイナス要素なのでしょう。

でも、僕はこれらの要素の他に大きな理由があると思うのです。
それが記事のタイトルにも書いたように、バトルメインのシナリオだからじゃないかというものです。

僕の考えるワンピは冒険漫画である。

僕が思うワンピってバトル漫画では無いんですよね。
もちろん比重としてのバトルが大きいのは承知しているのですが、それ以上に冒険ファンタジーという要素が大きいと感じるのです。
コミックスの裏にも書いてありますよね。
「海洋冒険ロマン」って。

この作品の面白い所はまさにそこだと思うのです。
新しい島に到着した時のワクワク感。
まるで新しい遊園地にでも迷い込んだかのような昂揚感。
何が起こるのか。どんな生物がいるのか。ユーモラスな特徴があるんだろうか。
まるでおもちゃ箱をひっくり返したような落ち着かない状態。
読むだけでそういう楽しい感情を覚えるのがこの作品なのですよ。
僕にとっては。

設定が凄いんですよね。世界観の。
特にグランドライン突入後は。

信じられないくらい荒れ果てた海に阻まれているから、各島は独自の文化を生み、進化を促し、発展を遂げてきた。
だから、超未来都市のような島もあれば、古代の猛獣が跋扈するような島もある。

この設定が素晴らしいのです。
これだけでなんでもアリになったのですから。
どんな突飛な事もグランドラインの島だからの一言で片づけられる。

恐竜が住む島もあれば、空に浮く島もある。
海底深くに人魚が住まう島もあるし、特定の季節しか訪れない島もある。

想像力の続く限り、どんな島も可能なんですよね。
これを最大限に活かして冒険ファンタジーとしてなりたっているのがワンピだと個人的には思う訳であります。
この点がこの作品最大の特徴でもあると考えてもいます。
熱いバトルも泣けるドラマも、この冒険に添えるツマであって、主役では無いと思うのです。

で、こういった目線で映画を見ると、どうもイマイチなんですよね。
どれもこれもバトルがメインに思えちゃう。
島を支配する海賊たちとの戦いを描く事に主眼が置かれている気がしちゃう。
これだとオリジナリティもアイデンティティも薄いんです。
他のバトル作品と(特に東映アニメフェア作品のテンプレに則った作品群と)の違いが見いだせない。
ワンピである必要性があまり感じない。

新しい島へのワクワク感というものが薄い。
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そんな中、唯一違うなぁと思ったのが「SW」ですね。
敵の能力で浮いている島での冒険と戦いを描いたこの作品。
これもバトルアニメと言われそうですが、それでも「冒険している感」はあったんですよね。
能力で浮遊している島という新しさ。
そこで蠱毒のように戦いを繰り広げる作られた動物たちとのサバイバル。
手に羽を持つちょっと不思議な人々との交流。

島が浮力を失って落ちる際の絵的な迫力など、映画として十分なスケールも出ていて、非常にワンピースらしさを感じました。
0巻や尾田先生完全監修など、ヒットした要因はそれらが主だったとは思いますが、こういった今までの映画に無いワンピらしさが支持されたのも少なからずあったような気がします。

終わりに

上では唯一と書いてますが、東映オリジナル時代では、僕は「デッドエンドの冒険」が冒険している感を覚えました。
何故触れてないんでしょうね。
不思議です。

以上、昔の記事を掘り起こしてみよう企画でした。
(最近ネタが無いので、こういうので繋いでみるテストw)