アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

「シューダン!」第3話で約束された作品の成功

この記事は

「シューダン!」の記事です。
ネタバレを含みます。

はじめに

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第3話は大事です。
ここでアンケが取れるか否かで、早期打ち切りかどうかが見分けられる最初のポイント…だと思うのです。
まだ大増ページなどでプッシュされている時期。
比較的票の集まり易いという好条件の下、惨敗を喫する訳には行きません。

では、「シューダン!」の3話はどうだったか。
個人的な感想を書いていきます。

面白い。

素直に面白いと言える「シューダン!」。
第3話は初の対外試合が描かれました。
相手は格上の天竜SSS。

僕は「ジャンプ」のスポーツ漫画でやってはいけない点が1つあると思っています。
特に集団スポーツでやってはいけないのが、早々に試合を描いてしまうこと。

試合というのは、数話掛けてじっくりと描かれる事が多いもの。
また、主人公の見せ場を簡単に描ける上にスポーツ漫画では最大のイベント毎の為、早々にやりたいのは分かるのです。
が、成功すればの話です。
大抵は失敗してます。

理由は明確。
キャラクターの掘り下げが出来ない状態で試合を描くからです。
主人公ばかりキャラが立っていても、他のキャラが立っていないと集団スポーツ漫画の試合は読んでいても面白くありません。

だから序盤は、試合を避けるべきだと考えています。
「ROOKIES」とかは好例ですね。
理由を付けて仲間集めをしている。
仲間集めは、必ずメインとなるキャラクター…仲間になるキャラにスポットが当たる為、キャラ立ちが自然と出来ます。
そうやってキャラクターを集めた上で試合を描いているので、非常に面白く読めるのです。

さて、「シューダン!」は、「試合では無くキャラクターを描いてみせた」のです。
女子を意識しちゃう思春期のソウシと私服が女の子女の子してるナナセ。
2人の関係を今回も描いていた。
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学校では、つい無視するような形になってしまったソウシ君。
うんうん。
君の気持ちはよく分かるよ。
意識しちゃって、つい無視しちゃう事。あるよね。
てか、僕もあったな…。
あの時ちゃんと応答してれば…。
あの頃に戻りたい。

脱線。
気まずいまま試合に臨む2人。

ナナセはやっぱりサッカーが上手いのですね。
そこも自然と描かれてました。
男子に混ざっても、遜色なくサッカーをやれる。

試合は拮抗。
なかなか勝てない相手に良い試合をしてます。

後半戦。
ナナセへの当たりがきつくなり、前半消極的だったソウシがやっと吹っ切れます。

「女子」だったナナセに、女子が苦手なソウシはビビった。
認めて、普通にパスを要求。
仲間として接した。

ソウシの足の速さが改めて浮き彫りになり、2人の関係がまた一歩深まった出来事でした。


試合というイベントを濃く描かずにキャラクター描写に割く。
大切なイベントをあっさりと消化出来たのも、毎週のように試合があるという小学生サッカークラブの特徴を活かしたもの。

先ずはキャラクター。
それが窺えた第3話で、今後もキャラクターに焦点が当たっていくことが確信出来ました。

終わりに

キャラクターを描き切らずに試合に話数を使ってしまうと、「ジャンプ」では厳しい。
それをせずに試合までもキャラクターを描く為の小道具にしてしまう大胆な描写は、今作の成功を示しているように映りました。