アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

漫画版の「DRAGON BALL超」から溢れ出る鳥山イズム

この記事は

漫画版「DRAGON BALL超」の記事です。

絵の好みはそれぞれダヨネ

色々な方が鳥山明先生のタッチを真似て、今の「DRAGON BALL」を盛り上げています。
アニメスタッフを除けば、この漫画版「DRAGON BALL超」の作画担当をされているとよたろう先生がトップクラスに上手い気がしますね。
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パズルなどで使われているこのイラストを手掛けたのも氏ですね。

調べてみると、あの有名な同人誌「DRAGON BALL AF」の作者の1人であるtoyble氏だとか。
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てか、「DRAGON BALL AF」の作家って1人じゃ無かったんですね。
僕はヤングじじい氏の絵が好みです。


うめぇなぁ。

…。

いや、違うんだ。
とよたろう先生をdisってるわけじゃないんです。
ただの好みの問題。

とよたろう先生も上手いんだけれど、あくまで「トップクラス」。
絵によって、ちょっと違うかなというのがあるんですが、まあ、本当に好みの話。

そうそう。
何が面白いって、この漫画版の構成力ですよ。
そして、溢れ出る鳥山イズムですね。

シナリオ・構成に無駄が無い

無駄が無いんですよね。
TVシリーズの方では、少々冗長になり過ぎている部分がコンパクトに纏まっている。

原作を書いているのが鳥山先生なので、この展開の速さは納得なのですが、それをネームにしてるのはとよたろう先生自身。
短いページ数で迫力のあるバトルシーンを入れて、物語も進展させる。

例えば、19話。
ビルスがザマスを破壊するまでの過程。
アニメでの59話に相当する部分。
アニメ版では、ザマスがゴワスを暗殺しようとする様子を窺っているという内容だったのに対して、漫画版では界王神(シン)に時の指輪で「未来のザマスの悪行」を見せるという形で省略。

ゴクウブラックに歪んだ正義感を語らせ、それをザマスも同様に話しているような構成にして、ビルスに否定させる。
この辺も実に上手いです。
漫画として、アニメでは説明出来てない部分を補完したり、逆に冗長な部分を短く纏めていたりしてるので、非常に面白い。

溢れ出る鳥山イズム

破壊神シャンパ編も1巻半で終わらせましたからね。
特に僕が良いと思ったのが、サイヤ人ブルーの設定に関して。

この辺は、鳥山先生の拘りがアニメ版よりも強く出ていて好きです。


鳥山先生は「急激なパワーアップに身体がついていかない」ということに非常な拘りを見せています。
原作セル編が一番最初かな。

ベジータを超えるパワーを身に付けたというトランクスの「パワーだけを引き上げる変身」をセルに否定させる。
精神と時の部屋で、同様に悟空もそれを否定。
身体の消耗、慣れない変身というものを丹念に描いてきました。

漫画版ではカットされた復活の「F」編も同様でしたしね。
ゴールデンフリーザが敗れた理由も、その変身にフリーザ自身が慣れていない為でした。


さて、漫画版のヒットと悟空の戦い。
悟空もベジータも超サイヤ人ブルーに慣れていないという描写がありました。
これは非常に納得でしたね。

というか、アニメ版が無茶しすぎでした。
ブルーの状態で界王拳とか…。


ブルーへの変身自体「突飛」だったのですから、「慣れ」るまでには、相応の時間が必要だと思うのです。
それをアニメではカット。
漫画版では慎重に描いている。


こういう細かい部分を見てると、鳥山先生がちゃんと監修されているんだなと納得します。

終わりに

これは予想なんですが、アニメ版も漫画版も鳥山先生が提出してる「原案」は一緒なんだと思うのです。
漫画版では、それを忠実にネームに興していて、かつ、ネームのチェックまで鳥山先生がしている。

アニメ版は、原案だけだとすぐに終わってしまうので、アニメスタッフの手で長く引き伸ばしている。


両方を見ている僕の主観でしかありませんが、漫画版の方が鳥山イズムを感じるんですよね。
アニメ見て、なんか違うなと感じた方は、漫画版を読んで欲しい。
より鳥山先生の作った物語に近いモノが読めるはずです。