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アニメな日々、漫画な月日

アニメ、漫画の感想・考察

「週刊少年ジャンプ 1989年18号」を読んで、「ジャンプ」から不良漫画が無くなった理由について考える

この記事は

「週刊少年ジャンプ」の記事です。

はじめに

本日4月1日に公開された「週刊少年ジャンプ 1989年18号」を読みました。
今夏東京で催されるジャンプ展の宣伝の一環だと思われますが、どうしてこの号が、この日に選ばれたのか謎です。
何故かは不明ですが、無料公開されているので楽しみました。
(読むには、アカウントが必要です)

巻頭カラーは「ろくでなしBLUES」。
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もう懐かしい。
42巻まで続いた不良漫画も、この時はまだ44回目だったのですね。
太尊が頭打って記憶喪失になっちゃうお話。
笑えるオチまでついていて、1話の中で起承転結がしっかりあり、今読んでも面白い。

この他目を引いたのが「魁!!男塾」。
かの有名な民明書房が出て来て笑った。
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絶妙に理屈っぽくて、中国辺り探せば出来る人が居そうな気がしてくるから不思議だ。

「男塾」はさておき、「ろくブル」のような正統派の不良漫画って「ジャンプ」から無くなって久しいです。
記憶では梅澤先生の「BOY」以来無い気がします。

何故不良漫画は無くなってしまったのでしょうね。

「リアル幽霊ちゃん」さんのエントリ

同じ疑問を持って、分かり易く纏めて下さっているブログを見つけました。

サブキャラにまで言及して、こう纏められています。

相撲、バレー、競技ダンス、将棋…部活モノの主人公はみんなグレる暇なんてありません。
学業を疎かにしたり徒党を組んで喧嘩したり教師や親に反抗したりしていたら試合に出られなくなってしまうし、補修や説教で練習時間を削られるなんて絶対に避けたい事態です。
かつてROOKIES(1998〜2003)の子達が野球に集中できなかったことの反省が現在に生かされているのかもしれません。

純然たる不良漫画。
非現実的な能力を宿しておらずリアルな不良を主人公に据えた作品というと、やはり「BOY」にまで遡るのかなと。
僕が覚えてないだけで、他にもあったらごめんです。

このエントリでは、現在のジャンプは、不良よりもギャングが幅を利かせているからではないかとしています。

(「ジョジョ」)5部(1995〜1999)になると学…ラン…?という服装、そしてギャングです。ジョルノは幼い頃からの憧れ通りにギャングスターとなり、イタリアンマフィアの出世街道をのぼります。ギャングが出てくると不良なんて子供の遊びです。


なぜ今のWJに不良マンガの居場所がないのか、その答えがここにあると私は思います。ジャンプは今や、ヤクザの存在感があまりにも色濃いのです。
ワンピースはしばしば言われるように海賊をモチーフにしたヤクザ漫画ですが、年々ヤクザらしさが前面に出てきています。女は黙って守られていろ的なホモソーシャル、兄弟の契りを交わすための盃、ツリー状の組織構成、ドラッグや武器の売買で儲ける組織と搾取される一般人…
ニセコイの主人公はヤクザの息子です。
銀魂もそもそもの舞台は歌舞伎町です(クライマックスになって歌舞伎町を出てしまいましたが)。
こち亀にも最近レギュラーのヤクザがいます。すごく可愛いです。

確かにヤクザが幅を利かせていて、ヤンキーは児戯にも等しいのかもしれません。
現実でヤンキーが少なくなったというのも理由にはありそうですが、そうなのかもしれません。


ただ、世の中の流れを考えると、暴力団は排除すべき団体です。
少年漫画に出てくるのはちょっと不適切な気がしてなりません。

僕は「ニセコイ」のそこんところが最初から引っかかっておりました。
楽は当初否定していましたが、結果的には、後を継いでしまいました。
作中でどんなに「悪く無い」と描いたところで、印象はあまり宜しくありません。


「ONE PIECE」のように悪は悪としっかりと描いてこその意味があると思っております。

子供への影響力の懸念

僕は、不良漫画が無くなった理由として、モンスターペアレントの存在が大きいと考えています。
なんでもかんでも他責にして、親の躾の無さを棚に上げる風潮が蔓延る現在に於いて、不良も「自主規制」の対象に選ばれてしまったのかなと。

例え不良漫画にしても、フィクションを混ぜ込んで、真似できない様にする。
「べるぜバブ」のようにですね。

フィクションが混ざってないリアルな不良漫画だと憧れて、真似できちゃう。
「BOY」のハレルヤは元をたどると天使でしたっけ?神様?
でも、背中からバットを出す特殊技術(笑)以外は、正統派不良漫画なので、今のご時世だとアウトなのかもしれない。


もしも、こんな理由だとしたら、本当につまらない世の中になっちゃったなと。
少年漫画の不良は義理堅く、仲間想いの「気の良い兄ちゃん」で、ヒーロー性が強く良い意味で憧れの存在だと思うのですけれどね。
そういう中身は見ずに外面だけでレッテルを貼ってしまうのかな。

悲しいというかなんというか。
TVもそうだけれど、視聴者がTVをどんどんつまらないものへとしてしまってるのは、いい加減是正されるべきだと思うの。

終わりに

「ろくでなしBLUES」のような漫画が「ジャンプ」でまた読んでみたいな。

おまけ
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若かりし頃の冨樫先生発見w